今日の夜セッションは、珍しく802.19.3のミーティングに参加。日本の会社の提案でスタートしたグループで、900MHz帯の共有周波数での干渉回避のためのRecomedation Plractice(推奨実装)を文書化するのが目的なグループ。
あいも変わらず、日本ではLPWAとかについて、干渉や送信時間制限のような基礎的な事を置き去りにして、やれ何km飛ぶとか、非見通しでも大丈夫とかのセールストーク優先な記事や発表が多いけど、ちゃんとわかってる人はわかってるわけだ。
日本からの提案と言っても、IEEEでの標準化作業なので、チェアはベテランの米国人で、もちろん英語で議論は進む。そんなグループでの初期作業は、当たり前のごとく文章のアウトラインの議論と合意だ。
つまりは、ちゃんと骨組みの議論から入る。こういう、アウトラインの設計がしっかりとされれば、そのあとの詳細の作り込みもとてもうまくいのは、世の常だ。逆に、アウトラインを設計せずに、いきなり細かい文言や相当なポリュームの文章を差し込みだした案件は、間違いなく途中でくだけていく。
これは、ソフトにしてもハードにしても、設計はトップダウン、実装はボトムアップという原則が如何に重要かということだ。言葉遊びで、アジャイルとか言ってる人をたまにみかけるけど、アジャイルだろうがウォーターフォールだろうが、この原則は変わらない。
というわけで、そんなアーリーフェーズの設計レベルのTaskGroupの活動っていうのは、いろんな意味で参加が楽しいなと再認識した。
日本では、こういうプロセスを集団で進めるのがなかなかまだ難しいというのを目の当たりにしているので、久しぶりに楽しい会議でつい提案発言などもしてしまった。今週は、予定していなかったけど、11bcでも一つ文章を提案する気になってきた。