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2020-01-01 謹賀新年 2020

_ [MISC] 謹賀新年

  新年あけましておめでとうございます。今年もサンノゼ(厳密にはサンタクララ)のアパートで、日本から16時間遅れの元旦を迎えました。

  昨年も、本当に多くの方のサポートとご指導をいただき、一年を過ごす事ができました。つくづく、自分は生かされているんだなぁと感じる年でありました。

  昨年、一昨年と続けて、本当に骨の折れる事があったのですが、これもやはり寄る年波のせいでしょうか。一昨年の肋も、昨年の背骨と仙骨も、明確に骨折と診断されたのは、ともに原因の発生から数ヶ月以上経過した時点だったし、治療らしい治療は何もできずに時間薬による自然治癒という、お間抜けな骨折りでした。

  まぁ、毎日のように仕事では、骨も心も折れることがあるので、慣れているとはいえ、今年は骨の折れないように、慎重に生きようと思ってます。

  というわけで、今年もテーマ別につらつらと昨年の反省と抱負を綴って、新年のご挨拶にしたいと思います。かなり長文です。

  みなさまにとって、今年が幸多い年となることを祈っております。

_ [仕事][インターネット] データ流通

  データ流通推進協議会(DTA)の活動では、実際のデータの流通や取引によるサクセス事例が出てくることを期待していたのですが、残念ながらまだ萌芽は薄い感じでした。それでも、相変わらずデータ流通やデータ社会に対する期待は大きく、DFFTやSociety5.0も確実に世界的に浸透しつつある(浸透言うな)と感じています。DTAは、会員数も増え、活動も活発で、四半期毎のデータ流通推進フォーラムには、多くの方に参加いただいています。

  また、国際標準化団体との関係強化も進み、IEEE DTSI(Data Trading System Initiative)が正式な活動として承認され、今年はいよいよ1st meetingを開催し、標準仕様の策定に進めたいと思っています。

  そんなDTAの一年間の活動をまとめた機関紙は、会員以外の方にも有益だろうということで、出版社の協力のもとDTA Report 2018-2019として、一般書籍としての販売もさせていただきました。おかげさまで、業界団体機関紙なのに、それなりに多くの方に読んでいただけているようです。

  今年は、技術基準や運用基準などについて、より具体的かつ実戦的に制度と連動して、多くの方々の実益にそう制度づくりに進めればと思っています。

  これらに加えて、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/ビッグデータ・AIを活用したサイバー空間基盤技術におけるアーキテクチャ設計や、国際標準化の推進調査業務など、受託事業もその成果を広く多くの方に享受いただけるように邁進できればと思っています。

  これらの社会的活動と並行して、EverySenseとしても、その制度や標準化に寄与するとともに、実ビジネスとしてデータ取引市場の運営を次のステップへと進めたいと思っています。昨年は、苦しみながらも着実に市場参加者が増えてきましたが、まだまだ実益を参加者に感じてもらうレベルには遠いのが実態でした。

  しかしながら、素晴らしい協業先の皆さまとともに、より充実した市場運営モデルの姿が具体化しつつあります。より、安全に安心してデータ取引を実感していただける多くの機能を、今年は提供できるものと考えています。

  また、研究開発的な視点からもやはりいくつかのプロジェクトや地方自治体との連携による実装も一定の成果展開ができるように進めてまいります。

   私自身は、DTAの代表理事事務局長として、IEEE-DTSI Chairとして、またEverySenseの代表として、これらの活動に対して、それぞりの立場を混同せず中立、公平に責任ある推進役を務めるつもりです。

_ [インターネット][電波] 無線通信と標準化

  ある種、ライフワークである無線通信やその標準化は、昨年802.11bcが正式にタスクグループとして標準化策定に入り、その実装デモも披露されました。こちらの活動は、同僚と元同僚がチェア、バイスチェアとして、リードしてくれていますので、僕は裏方的に彼らを支えて、世代交代をより進めたいと思っています。

  一方で、昨年7月から始まった慶應義塾大学SFCのUnWired Innovation labの特任教授として、設立の趣旨と計画にそった研究をいよいよ実践するつもりです。

_ [Health] 医療

  治療中の前立腺癌は、最初の発見から2年が経過し、継続している内分泌療法と一昨年の放射線治療の成果で、とにかく腫瘍マーカであるPSAの再上昇はなく、MRIなどによる有意な腫瘍も見つかっていません。

  とはいえ、内分泌療法の副作用としてのホットフラッシュ、関節の強張りは、慣れてきたとはいえ相変わらず継続しています。そして、昨年は骨密度の低下による背骨の圧迫骨折と仙骨の骨折をするという、悲しい状況でした。

  また、昨年夏からは放射線治療の合併症である、放射性膀胱炎と直腸炎を発症したのですが、こちらも幸いにいまは収束しつつあります。

  この辺りの経過は、この日記のHealthのカテゴリにまとめていますので、もし同世代で頻尿とか前立腺肥大とかPSA高などの人は、参考にしていただくと良いかもしれません。

  個人的には、内分泌療法の継続によって、癌細胞に去勢対抗性が出て、PSA再上昇となったり、骨やリンパ節への転移が怖くて仕方がないのですが、こればかりは3ヶ月毎の定期的な診断の結果を確認することしか出来ないのが現状です。

  そんな中、 SubPDとして取り組んでいるSIPのAIホスピタルによる高度診断・治療システムでも、取り組んでいるプレシジョン医療やリキッドバイオプシーには、一患者としても大きな期待を寄せるとともに、このプロジェクトの推進にデータ共有やICTの視点から寄与しています。

  昨年は、自民党のデータヘルス推進特命委員会やいくつかの学会などで、このSIPの目的などを、キャンサーサバイバーの視点で解説させていただきました。また、旧知のICPF 情報通信政策フォーラムのセミナーのデータエビデンスに基づくプレシジョン医療への期待は、その資料もまとめて公開いただきました。

  このSIPの目指すのは、AIやICTの力を借りて、医療従事者が一人一人の患者や病気と向き合う時間を増やしていくことなわけで、これは本当に熱い志のある参加者の、しがらみや垣根を超えた協力によって成し得ることだと思っています。

  ということで、三年目に入るこのプロジェクトでは、ことしはいよいよデータ 共有のシステム設計などを具体的に進めるフェーズに入るつもりです。

_ [] デビュー

   昨年は、四月の八ヶ岳エンデュランスの40kmで2位&ベストライディング賞という嬉しいスタートでエンデュランスシーズンが始まったのに、六月の大会で、初めての失権(途中棄権)となり、結果的に背骨圧迫骨折と仙骨の骨折という怪我までしてしまいました。

  さらには、可愛くて仕方がないAlice嬢は、三月末に右前肢の跛行が見つかり、なんと3ヶ月以上の療養となってしまい、やっと騎乗できる状態になった時には、僕が怪我で乗れないという、間の悪い前半でした。

  そんな中、夏の終わりにはSunnyのオーナーと、ヒューストンに出かけ、いつものCyrpress Ranchで、15頭もの馬をチェック。僕は、怪我で騎乗は出来なかったけど、とても良い勉強になりました。そして、先月には、このうちの三頭がはるばる海を越えて、Sunnyにやってきたわけで、自分の馬ではないのに、関係者としては嬉しい限りでした。

  そして、話は前後するけど、跛行の治ったAlice嬢は、秋の八ヶ岳大会にFさん騎乗でトレーニングライド20kmを無事に完走しました。僕も怪我が落ち着いて、やっと十一月くらいからAlice嬢に騎乗できるようになり、部班での林道への練習も出来るようになりました。

  というわけで、今年は、とにかく怪我の無いことを祈りつつも、春からエンデュランスシーズンに、Alice嬢とともに参加していきたいと思っています。

  最後にとても、とても長文になりましたが、皆さま今年もご指導のほどよろしくお願いいたします。


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