サンノゼでのAIホスピタルの視察の1日目は、Googleを訪問。今回は、キャンパスではなくて、クラウドサービスのブリーフィングセンタのあるMP4という建物。入り口のコーヒーショップでは、大きな黒板型と小さな卓上型の二つのロボットが、のんびりとペーパースリーブや黒板にお絵描き。二階のフロアには、さまざまに工夫を凝らした展示があって、どれもカラフルで、さながらおもちゃ箱みたいだ。巨大なピタゴラスイッチな展示もなかなか可愛い。それにしても、なにがじゃないけど、一昨日のMSと比べるとGoogleの方がインターネット的だよなと感じるのは、何が違うんだろうか?
Googleの後は、P&Pに移動して、P&Pのカフェテラスで昼食。そのあと、AIホスピタルのプレゼンをPDがし、二つのベンチャーのピッチ。しかし、P&Pって、いつの間にか日本企業だらけになっていて、しかもスタートアップじゃない企業ばかりで、これって何なの?かつてのタイムマシーン経営じゃないけど、こちらで少し流行ったものは、何周も遅れて日本でも話題になるけど、それはインキュベーターやシェアオフィスでも同じなんだなと思う。ただ、昔と違ってライフサイクルが早くなっているから、本当に早期にその本質を掴まないと、いいように消費されていくだけなんだろうな。二社のピッチも、正直刺されなかったな....ごめん。
P&Pの後は、IBMのAlmadenの研究所で、今回最後の打ち合わせ。ここは、老舗らしく広大な山の上にある研究施設で、700人が働いてるそうだ。ここの麓あたりには、知り合いの牧場があったあたりで、こんな景色みると馬が恋しくなる。医療関係とIoT絡みの研究者のプレゼンを受けたのだが、IoT絡みではアーキテクチャの話しも少しあって興味深かった。MSでも、Googleでも、IBMでも、やはりシステム思考はしっかりとあって、ビルディングブロックスという言葉が頻繁に出てくる。これは、一昔前ならモジュール化だったけど、まぁみんな同じこと考えてるんだよねとも思う。
IBMの会議のアジェンダは、最後のところがAdjornって書かれてたけど、ビジネスミーティングで使われてるのは、はじめて見たわ。
一連の視察が終わって、今夜は全員でディナー。といっても、大人数で入れる店はないしということで、帰りにスーパーで食材と飲み物を調達して、ホテルの中庭で簡単なBBQ。AIホスピタルは、関係者数も多いプロジェクトで、マネージメント会議なども頻繁に行なっているとはいえ、一つ屋根の下にとまり、同じテーマを見聞きして議論できるのは、貴重な機会だ。特に、基本は医療関係者が中心なので、僕のような門外漢には、参加者の医療関係者と話しをできることは、とてもありがたい機会だった。
つくづく、ここでもデータこそが競争の鍵だなと感じた。