COVID-19の影響で、感染症ではなく、普通に持病のある方の通院などが減っている。遠隔診療や処方がこの機会に認められて、病院に行かなくても適切な診療や処方が受けられるのは良いことだ。でも、忖度して我慢したり、素人判断では危険なことまで、通院しないと、それはそれで問題だろう。
そんななか、ニュースには、アバターを使った問診とかの話しが出たり、AIを使って云々というのが、ここにきてあちらこちらから発表されている。ちょうど、僕がSubPDを勤めている内閣府のSIP「AIホスピタルによる高度診断・治療システム」でも、日本医師会とともに社会実装をすすることを報道発表し、いよいよ現場での活用が加速する。
僕の理解では、AI(Artificial Intelligence)は、膨大な知識を集積し、そこから推論を出す仕組みの一つの形態なわけで、この膨大な知識の集積こそが鍵となる。これは、人間でもまったく一緒で、知識は人の社会生活により蓄えられるけど、個々人の知識量には限界がある。だから、僕らは他人と意見交換をし、議論をし、または他人の書いた論文や記事により、知識を増やし、複雑な問題の判断や理解をしているわけだ。
昔々インターネットの黎明期に、"集合智/知"という概念を知り合いの先生がよく話されていたけど、まさにそれなんだよなぁと思う。
だからこそ、原理主義に陥り、ステレオタイプになったり、自分の信条と合わないことを否認するバイアスが強くなることは、危険なのだろう。
そんなわけで、まぁAIは、Another intelligenceをどう集積するかが大事なんだよね。でも、Another intelligenceっていうと、馬鹿にしてるみたいだなぁ...
今日は、なんだかゲノムの話しが面白い日だった。