今日は、先週他界された高橋徹さんにお別れのご挨拶をするために、聖蹟桜ヶ丘に出かける。
僕がインターネットに接したのは、1993年に創業したRoot,Inc.でスペクトラム拡散の無線モデムを開発し、1997年くらいからIPルーティングの機能を搭載した無線ルータに仕上げた頃だ。
当時、この開発に多大な貢献をしてくれたPRUGの仲間が、Interopへの出展をさせてくれて、この時に多分初めてお会いした。僕は、インターネットに関係したのは、黎明期ではなくて、もう商業サービスが始まっている時代だった。つまり、村井先生や徹さんらの先駆者が作ってくれた世界には、後から来た一利用者という立ち位置だった。
徹さんには、年に数回お会いするくらいだったのだか、いつも声をかけてくれて、いろいろとコメントをいただいた。お酒が好きで、バーティの席でもよくご一緒した。最近は、体調が芳しくないということは聞いていたものの、いざ訃報に触れた時には、とても寂しいものを感じた。
今回は、比較的長くお別れできる機会をご家族が用意してくれたおかげで、ぼくも今日お別れのご挨拶をさせていただけた。モバイルIPなどを一緒に取り組んだ知人をはじめ、IPv6の普及や日本だけでなく世界で活躍し、若くして他界した知人らと、いまごろ空の上で一杯やってるんじゃないだろうか?
彼らが先駆者として構築してきたインターネットという基盤とその根幹である文化や精神をしっかりと受けとめて、自分も残りの人生を進みたいものだ。 合掌
ところで、今日は武蔵境から西武多摩川線で白糸台、白糸台から歩いて京王線の武蔵野台、武蔵野台から京王線で府中、府中で一つテレカンに出たあと、再び京王線で聖蹟桜ヶ丘から高尾山口、JRに乗り換えて高尾から上野原、上野原での打ち合わせのあと各駅停車で甲府という、鉄だらけな日だったわ。