ビリュニス在住の元同僚の案内で、今日は1日観光。まずは、ホテルから歩いてすぐのところにあるKGBジェノサイド博物館から。エストニアにも、KGBの博物館がホテルの一室にあったけど、ここは実際に使われていた収容所で、拷問や処刑がされた場所。収容所とは名ばかりで、収容されたら二度と解放されなかったんだろうなと思う。当時の盗聴や監視のシステムが展示されているのをみると、徹底して個人の権利がいかに軽んじられていたかが痛切にわかる。エストニアでもそうだったけど、こういう歴史的背景があるから、IT化DX化するにしても、自己情報管理への拘りが強いのだよね。そして、街の至る所にあるウクライナの国旗や市庁舎に掲げられた反ロシアの垂れ幕などは、まさにウクラナイの戦争を対岸の火事ではなく、自分たちの直面する問題として捉えてることの表れだろう。
首相官邸、大聖堂、大統領府などを見学して、旧市街にあるリトアニア郷土料理のお店で、リトアニア料理で昼食。あざやかな色の冷製ボルシチは、この時期ならではらしく、まさにリトアニアの冷やし中華だそうな。
昼食後は、上の城と言われてる旧城壁から街のパノラマをみて、ふたたび旧市街を歩いて、多くの教会を見学。この時期は、結婚式シーズンだそうで、いくつもの教会で結婚式に出会う。ゲットーのあった広場近くで一休みしたあと、Uzupio共和国と称しているアートな地域に。日本語での憲法訳も貼ってあったりする。
このあと、車でTrakai に移動して、湖の島にある有名なトラカイ城を一回りして、名物のミートパイであるキビナイを食べて、ホテルに戻る。
流石に、よく歩いて汗もそこそこにかいたので、ホテルのバーでサイドカー。折角だからリトアニアのお酒をリクエストしたら、ちょっとハニーな蜂蜜酒らしいリカーを出してくれた。これは、これで体に染みるわ。
それにしても、リトアニアの街は、どこもとても綺麗で清潔だ。ワルシャワやタリンも石畳の街というのは、清潔感があっていいなぁ。しかし、この石畳の街を昔は馬で走っていたのかと思うと、それはそれで凄いわ。