今日は、2回の某庁訪問の間に某府からの来訪での打ち合わせ。それにしても、つくづく思うのは、日本の政策の継続性のなさだ。もちろん、過去に決めたことに固執することが良いわけではない。ただ、標準化のような時間がかかることを戦略的に進めるなら、やはり中長期的なビジョンが不可欠だろう。
昨日の某省での打ち合わせでは、人材不足的なことを理由にしていたけど、果たしてどれだけ本当なのだろうか。めんどくさいのは、国際関係というのは、人不足、予算不足なんで、辞めましたと簡単に言えないことだ。
企業アライアンスならまだしも、SDOの活動などは、多かれ少なかれ国の代表的側面があるので、国に対する信頼が損なわれることになると言っても過言ではない。
僕の周りを見ていると、大学の研究者や企業の人でも、なんと自腹で国際標準化活動に参加して穴埋めしている人が結構いたりする。こういうのって、大学や企業が標準化に価値を見出してないというのもある。しかし、実は国の政策も同じだったりする。とくに、国際関係というのは官僚の中でも、経験しているのは一部の人なので、全く経験のない官僚とは、価値観が違いすぎるのかもしれない。
しかし、与党も内閣府の知財事務局も経済安全保障の観点からも国際標準化の重要性を訴求しているのに、現場の官僚にはまったくその感覚がないのは、国としての方向性が定まっていないと思われてしまうかもしれない。
改めて、この辺りについての課題を整理して、関係者と協議する必要がありそうだ。