朝、山梨から東京に出勤し、午後からは遠隔医療系のプロジェクトの打ち合わせで福岡にいく。 高度な医療技術の伝承は、実践がとても重要なのだが、そうそう簡単にに医師が移動できるわけではない。 症例の豊富な医師から適切なアドバイスを適時受けることは、とても重要なのだが、このときに電話よりは画像などを含む高度な情報があることは、とても有益だ。 いっぽう、医療情報というのは、極めてプライバシーな情報であることから、その伝達には、セキュリティの安全性が確保される必要がある。 インターネットの回線が高速になり、VPNの技術が発達したことで、海外の複数の病院などで、高精細な画像伝送を伴う遠隔医療の伝承が可能となってきている。 今日、オブザーバーとして出席したプロジェクトでは、既にアジアの各地をインターネットで接続し、内視鏡手術の様子などを遠隔地の医師にみせたり、遠隔地から医師がアドバイスをするなどの遠隔医療を、相当数実践している。 このように通信技術や医療技術が進化していくと、ポリシー部分での融合が必要となってくる。 臓器移植などでは、各国の死生観が異なり、かつそれらは長い歴史や宗教に根付くものであるから、コンセンサスの確立は、容易ではない。 それにしても、インターネットに限らず、科学技術の発展には、実に多くの医療での利用ニーズが関与しているものだ。