総務省のU−Japan政策では、2010年までにブロードバンド未解消地域をゼロにするという目標が掲げられている。 数値目標の設定で、ゼロ=0という極めて明確、絶対評価が可能な数値を用いるというのは、ものすごく勇気のいることだ。 というわけで、この目標の実現に向けた具体的な行動を進める必要があるわけで、地域情報化などについて担当官らと意見交換の機会を得た。 今は、Wi−Maxに関する期待が大きく、条件不利地域などでは、Wi−Maxを使えば、低コストで情報化が可能ではと期待されているようだ。 もちろん、無線というのは、それなりにインフラ整備の進んでいない地域においては効率的な手法だが、スケーラビリティという点では限界がある。 過去十年くらい、日本には多くの無線技術が導入されてきたが、残念ながら携帯電話と無線Lan以外では、大きな花は咲いていない。 この要因は、実に複雑ではあるが、無線という伝送路の性質を考えれば、それなりに納得のいくところに帰結するのだが、シャノンの法則を無視するような魔法を宣伝する人が多いのだ。