Yozanが上場廃止になった。 創業期には、WCDMAのチップ開発というお題目で注目され、その勢いで上場したけれど、結局のところそのビジネスは陽の目を見なかった。 その後も、PHSやポケベルの残務事業的な部分を買収して、無線LANとの組み合わせによる通信サービスを表明し、そして最後は4.9GHzの無線を使った事業をWiMAXと称して展開するなど、常に技術的な裏づけに疑問符がつくようなビジネスをしていたように思う。 それでも、一般投資家などには、技術が斬新であったり革新的であるかのような見せ方をし、上場を辛うじて維持してきたので、よくここまで持ったなというのが、正直な感想だ。 4.9GHzの事業展開の時には、彼らが802.16ではないものなのに、”WiMAX”という呼称を使って広報活動をしたのだけど、インテルの技術者などがその著書の中でこれを取り上げたり、地域お越しや地域医療などを進めていた、そこそこに署名な人たちが、これまたWiMAXという言葉を一緒になって連呼していたけれど、これらは同様に”WiMAX”という言葉を使って金を集めたり、話題を集めることが目的だったようだ。 今回の上場廃止が、いささかなりとも社会的な責任を論じられるのであれば、このような周りで囃し立てたというか、一緒になってプロパガンダした連中も、それなりに責任を感じてほしいものだ。
昨日、秩父の奥の旧大滝村にある長男の卒業した光の村養護学校の行事に参加するため、家族に車で送ってもらった。 僕らを送った後で、武蔵野市にある自宅に帰るのに、普通は秩父市内から正丸峠を越えて、飯能、入間と抜けるのだけど、この時期は飯能の高麗川や巾着田などがとても混雑するし、入間にアウトレットが出来て、その渋滞もある。 ということで、家人は秩父から雁坂峠を越えて勝沼ICから中央高速というルートを通ってみたそうだ。 お金はかかるけど、確かにこの方が早いらしく、3時間は掛かっていたのが、2時間ちょっとで済んだそうだ。 ガソリン代が高騰しているので、多少距離があっても、高速区間があるほうが燃費が良くて、ガソリンの消費量が少ないというのもある。 秩父→山梨→東京っていうのは、以外と使えるかも。
地域WiMAXを検討している事業者では、モバイルIPを本当に導入するのだろか? そもそも、域内というか同じASN内であれば、L2でハンドオーバーすればいいから、CoAだけで通信維持ができるけど、モバイルIPを本当にいれるのだろうか? もし、そうなるとv4なのかv6なのか? MIPのスタックは、なにを使うんだろうかなどが疑問になる。 とくに、v4だとするとCoAはプライベートだとしても、HAは、グローバルにするのだろうか? まぁ、かつてMIPv4で行った通信サービスでは、全部グローバルだったけど、アドレス枯渇とか取得のハードルが高いとか言われているご時世に、どう対応するかは、ちょっと頭を使わなくてはならないなぁ。
技術系の新規事業やベンチャーの話を聞くことが多く、今日も一社打ち合わせをした。 この類で、最近特に気になるのは、いまの時代なのにも関わらず、市場や競合に関する情報収集量が少ない事だ。 シーズから来る技術系の会社の場合、消費者とか顧客からの視点ではなく、自分の視点で情報をフィルタリングしてしまう傾向が強いのかもしれない。 技術にAとBがあって、自社がAという技術を採用している場合、技術比較としての競争力については語れるのだけど、それが結果として顧客に対して訴求のできる優劣は何かが掴めないことがある。 顧客にとっては、AでもBでも中身はどうでもよくて、直接に得られる成果や支出の差はなにかが重要なのだけど、どうもその辺りが稀有な事が多い。 また、オープンソースやモジュール技術を採用することで、汎用性が高まり、特定のデバイス以外にも対応できるなどの謳い文句を聞くことも多いが、概念的にはそうだけど、具体的にそれがR&Dのコストと期間をどれだけ変えるか、そしてその結果によってどれだけ競争力を得るかなどに、関連付けた話を聞くことも少ない。 技術の差異と競争力、成長性などへの紐つけのストーリーをしっかりとすべきなのだけど、モノ系ベンチャーとかは、ここが弱いみたいだ。
若手のスタッフと業務フローの明確化とDB化の分析を行った。 工程の進捗管理などでは、とりうるステートのフェーズの種類を明確にしていく事が重要で、これらについて明示的な呼称を付して、共通の認識を持つことが重要だ。 しかし、日々の業務をデマンドベースで行うことに追われ、業務分析とか流れをロジカルに考えることが出来ない状況に陥る人が多い。 また、情報の生成と抹消を明確に意識して、情報の重複や齟齬の発生を防止することが重要なのだけど、これも認識の薄い現場が多い。 たとえば、顧客名という情報は、最初にコンタクトした時に生成され、まったく関与しなくなった時点で抹消され、それぞれ一度だけ行われるべきだ。(オブジェクト指向的言語でいう、コンストラクタとでデストラクタの考え) しかし、実際には、ある書類で顧客名を書いたり入力しているのに、別の書類や機会にまた書いたり、入力したりしている。 情報の生成と抹消が明確にされ、生成〜抹消までの間では、参照、変更を行うだけなのだが、この辺りの実務上での意識が弱いことによる混乱は、とてもよく目にする。 大昔に、勤めていた会社で、営業業務の分析〜RDBの作成をしたけど、今でもこの時の経験はとても役に立っている。
連日の雷雨で、山梨県ではかなりの範囲で停電が発生した。 昨日は、変電所周辺への落雷の影響で、なんと契約世帯の85%にあたる約50万3000世帯が最大で24分間停電したということだ。 一箇所の変電所の障害で、県内の85%が影響を受けるというのは、今の時代にしては、ちょと不思議だ。 そんな単一故障点が今時あるんだ? という感じ。 まぁ、それでも停電時間は短く、最大でも24分くいらで復旧したそうだから、それはそれでたいしたものだ。 20年以上前に、送電線の故障点評定装置(FL)を仕事で扱っていたので、いまでもこういう事故のニュースは、気になってしまう。
ちなみに、FLには、TLCS−12という、12bit国産マイコンが使われていた。 4,8、12って、等差に拡張したというのが、ユニークというかなんというか...
住民ディレクタという活動を杉並で行っている杉並TVのTさんと面談。 彼女とは、CANでずいぶん前からの知り合いで、慶応の国領さんの研究室にも所属していて、地域情報化の活動をしている。 いま、関わっている上野原のCATV UBCでも、地域の人による地域のための、TV局として地域発の情報番組をどんどん制作していきたいと思っている。 しかし、これを上からのメディア目線で、旧体質な放送事業者的な感覚で進めたのでは、高い、遅い、つまらないとなってしまう可能性がある。 そこで、マスコラボレーションで、住民ディレクタを養成し、地域の人が自ら製作に関われるスキームを作れればと思い、まずはTさんにご教授を願った。 いままでの、取り組みや流れは、予想どうりだったのだけど、以外にもというか当然というか、意見が一致したのは、放送的(旧メディア的)な製作スタイルや慣習は、この活動にとって阻害要因として大きく、特にそういう世界に長くいた人は、はじめから素人の製作を否定、拒否してしまうらい。 ということで、放送局としての製作ではなくて、インターネット屋としての動画番組制作というスタンスを貫くことが良さそうだというのが、今日の僕の結論。
今日からお盆休みと思ったら、昨夜電話があって、午後から会議になってしまった。 結局のところ、最近の仕事は、物事の交通整理ばかりなんだが、まぁいかにこれが出来ない人が多いかだ。 国際会議や国際機関などでは、議長とかチェアマンが、重責を担う。 これは、多くの状況や意見を聞き、調整し、明確な合意やアクションプランを示す事が職務遂行能力として重要だからだ。 そして、こういうことを進めるには、事実をひとつひとつ明確にし、曖昧さを排除し、整理して示すことが必要なのだけど、どうもそういうロジカルな発想が苦手な若者が多いと思ってしまうのは、歳をとったせいかな....
昨夜は、山梨の地区の役員会だったのだけど、こちらはなんとも穏かなんだけど、とても民主的なところがうれしい。
山梨の集落の青年部(と言って良いのか比較的若い人の無尽)が主催の、"いなかのお祭り"と言うのが、毎年お盆のときに開催される。 地区内の施設で、夕方から飲み物や食べ物を沢山用意して、ステージではカラオケもあって、盆踊りもあってというイベント。 朝からこの準備に参加して、途中 生ビールを飲みながら、夕方の開催までいろいろと手分けして進める。 定住40世帯くらいの集落なのだけど、この時期は家族が帰ってくるので、参加者は小さな子供をのぞいて、150人弱まで集まる。 最後は、仕掛け花火でお開きになるのだけど、幸いに今日は雷雨もなくて、皆楽しんで家路についた。 長老の一人が、結構 酔いがまわっていたので、一緒に家まで送っていったけど、道すがらとても楽しかったと喜んでくれていたのが、うれしかった。
海外のベンダーとの打ち合わせに出張する同僚が、打ち合わせ事項の論点整理を行い、直前までメイルで不明な点や議論すべき点の整理について、情報整理をしている。 今回のプロジェクトに緊急的にアサインされたのだけど、仕事に対するその積極的かつ責任感のある取り組みは、とても頼もしい。 彼は、以前に知人が書いたというビジネス本を、読んでみてくださいと持ってきてくれたことがあったけど、仕事に対する信念のようなものをしっかりと持っているのを感じる。 いまの所属している組織は、こういうミドルクラスに、しかっかりと仕事ができる人がいるのだけど、いささか社内政治や力学に埋没させてしまっている傾向があるのが、とても残念だ。 本当は、こういうミドルな人達が、その得意とする分野で信念をもった仕事を遂行できるようにしてあげれば、その次のステップとして、より俯瞰的な視点をもつようになるだろうし、異なる分野などに対する興味も持つようになって、さらなるスキルアップが出来るのだろう。 なんとか、そんな環境を作りたいものだ。
山梨の家は、ADSLでフレッツなのだけど、どうもブロードバンドルータのDNS Proxyが不調だ。 NECのWeb Caster 3100NVというブロードバンドルータを使って、NATのLAN側にはDHCPでアドレスを配り、DNS Proxyもさせている。 リンクアップして、IPアドレスを取得し、LAN側に接続させることは、問題ないのだが、DNSが引けないことが多々発生する。 IP的には、ブロードバンドルータまでは通っているし、外部のアドレスにもIP直接であれば問題ないが、DNSが引けない。 この状態で、3100NVの管理画面から、再起動をさせると問題は解決する。 一度解決してしまと、クライアントのホストがつながっている間は問題無いようなのだが、再接続した時には、また同じ問題が発生する。 類似の不具合があるかと検索してみたが、あまり参考になる例がない。 DNSを外部にするなど、いろいろ試してみるかな...
SFCのOさんとWiMAX絡みの話で打ち合わせ。 久しぶりに、SFCに行ったけど、相変わらずアクセスは不便。 Oさんは、インターネットのパイオニア中のパイオニアな一人で、インターネットの本質を知っている人だ。 ずいぶん昔にIPv6の基盤構築の打ち合わせで、某ADSLキャリアの人が、PPPoEに対応したv6機器が必要というような発言をしたら、「今はインターネットの話をしているので、それはまた後で!」って切り捨てたのが、いまでも強烈な印象として残っている。 そんな、OさんがWiMAXをやろうということで、その計画などを聞かせてもらった。 電波からみについては、教科書的なシミュレーションの範疇を出ていなく、シャドーイングマージンとか8dBとかでリンク設計しているて、ちょつと甘いかなというのが正直なとろこだけど、まぁやってみれば判るかな。 でっ、ところでモバイルやるのにMIPのスタックとかどうするの? って話になったけど、これもまぁこれからかなという話。 CoAやHAをどうするのかとかも含めて、今の段階ではまだまだ未定のようだ。 IPの御大にして、こんな感じなので、ネット素人のCATV屋さんが、共通プラットホームにHAを置くなんて事を言い出すのも仕方がないのかもしれない。
WiMAXのMVNOで、セコムと松下電器がサービス参入するというニュースがあった。 まぁ、MVNOでサービス参入というのは、当然の流れなんだけど、WiMAXでという理由がなんなのか、今ひとつわからない。 HSDPAの高速化も進んでいるし、定額化も進んでいるいから、速度や料金の差は、おおきな問題ではないだろう。 となると、サービスエリアが重要なのだけど、これは圧倒的にWiMAXが少ない。 なのに、いまのタイミングでこんな発表をする背景はなんなの? まぁ、ちゃんとインフラが整ったら、MVNOで借りて、こんなサービスしますよと言う事には、特段のリスクはないので、リップサービスということなのだろう。 キャリア側にしてみれば、BtoCではなくて、こういうBtoBな市場があるので、ちゃんと成長しますよというプロパガンダなのだろう。 三年後がなんとなく 楽しみ。
組織の中で圧倒的な職権者がいる場合、その部下の振る舞いが、職権者の前とそうでない場合とで、大きく異なるのは、サラリーマン社会の常なのだろうが、これを客観的に観察するのはなかなか楽しい。 雄弁と言うほどでなくても、部下や他部門の前で、それなりに闊達な人が、上司の前では見事なくらい沈黙をするというシーンは、とてもその者の内なる悲哀を感じてしまう。 さらには、都合の悪い事を隠蔽や改竄していて、それが露見しそうな時にとる行動などは、なかなかどうしてTVドラマのシーンのようで見ごたえがある。 ほんのちょっとした偶然で、そんなシーンに出くわしてしまうことが、極まれにある。 もちろん、それが自分の仕事に関わるものであれば、黙って傍観者になることは出来ないのだけど、極々稀に、まったく関与できない事柄のそんな状況に出くわすのだが、こんなときは傍観するしかないので、ちょっと歯痒い。
一昨昨日の記事のツッコミで触れた、モバイルルータだけど、とりあえず au、ドコモ、イーモバ、ウィルコムが使えている。 見た目的にはUSBドングルよりCFカードの方が一体感があっていい。 性能的にはウィルコム以外のHSDPAは、どこも大体同じようなものだけど、連続使用している時のセッションの切断とか、各社微妙に違う振る舞いがある。 このモバイルルターの足回りは、イーサネットまたはWi−Fiなので、利用者側には特別なスタックやドライバが要らない。 WiMAXの場合、世界標準と言っても国によって周波数や無線局の仕様が異なるので、Wi−Fiとは汎用性/ビジネススケールが大きく違う。 というわけで、CF型またはUSB型のWiMAXの端末が出てきたら、やはりこのモバイルルータと接続してみる価値はある。
昨夜からNPO楽っ子に、連携している通所授産施設 友の丘の利用者さん達がショートステイで宿泊していた。 知的障害者の場合、自立支援法によって、各市町村でその程度により区分を判定しているのだけど、そもそも障害事態が多種多様で実にさまざまなパターンがあるので、画一的な区分の判定は無理がある。 実際に、今回の利用者さんをみても、実際の生活というか適応性と、その区分判定は、どうみても逆転しているようなケースがあった。 この辺りは、これからの支援法の課題なんだろう。
同じ地区に都会から移り住んだ奥様方が、ベーコン作りをしたいということで、午後から我が家にて燻製。 別に、私が先生になるほど、ベテランでもなんでもないのだけど、たまたまベーコンを作ったという話を以前にしたら、ぜひやってみたいということになった。 とりあえず、下ごしらえまでは、一週間前からやっておいてもらって、燻製だけを我が家で実施。 もっとも、燻製缶にぶら下げて、チップに火を着けたら、特にやることはないので、あとはお茶のみ話。 基本的におばさんキャラなので、井戸端会議は苦にならない。 今回の二家族とも、東京からの移住組なのだけど、お一人は8年目を向かえて、耕作も本格的に行っていて、最近は近くの市場に出荷しているそうだ。 さすがに、いまや剪定も間引きも躊躇なく出来るとのこと、うーんそれが私には、未だ遠い。
中国在住のY氏が来日して、西麻布のA Hillに招待してくれた。 同じビルの地下にある鮨屋が知り合いの店で、Y氏とも一緒に来たことがあるのだけど、その時に気になっていたので、今日はご馳走してくれるとのこと。 店内は、僕ら以外は、みんな男女ペア....^_^);; コースメニュといっても、中身のチョイスが幅広くて、かなり快適。 最近、肉を食べると胃もたれ気味だったのだけど、ここのメインのフィレは、とても食べやすくて、量的にもちょうど良かったので、久しぶりに胃を気にしないで済んだ。 Y氏は、それでも 秋刀魚の鮨も食べたいというので、結局鮨屋にもちょっとだけ顔だししたら、しっかり上の階に居たことが知られていた...
かつての部下だったT君と久しぶりに一献。 彼は、独立して事業をしていたのだけど、いろいろあって会社を閉じ、一部事業を譲渡した譲渡先企業で働いている。 元々、アグレシップでハングリー精神をもっていたのだけど、企業家として事業を行ったことで、他の同年代の人とは比較にならないほど、いろいろな事を身につけた。 そんな彼は、新しい器で再起をしたわけだけど、やはり話をしていると楽しい。 当たり前のことだけど、経営という視点で会社や仕事を意識できる人というのは、経営話が普通に通じるのが心地よい。 どんなに、長く業界にいても、特定の畑から出ていない人は、どうしてもマクロな話がなくて、飽きてしまう。 彼は、またまだ若いので、これからどんどん挑戦してほしい。
今年度から山口大学、大島商船高専などとともに、自律無線ネットワーク防災システムの研究を行うため、新山口(小郡)でのキックオフミーティングに参加。 山口大学のM先生とは、1996年頃に、2.4GHzの小電力無線機を使って、関門海峡を挟んで下関−門司間をIP接続した実験の時に知り合って、その後いろいろと研究ネタのお付き合いをしている。 今回は、大島商船高専にいる彼の研究室の卒業生が中心となったプロジェクトで、広島国際大学や地元の企業、消防本部、自治体、産業技術センタなども参加し産学官連携となっている。 テーマが示すように、災害時に避難所などに簡易的に設置可能な無線装置によりネットワークを構成して、被災情報、避難所情報などの迅速な集計、報告、交換などを実現しようというものだ。 無線ネットワーク事態は、長いこと続けている研究の延長で、自律型で自動的な経路選択などによるロバスト性の確保などを行うほか、メッシュ的なトポロジーの対応も網羅する。
今日のキックオフでは、そもそも論だけど、想定する災害の規模や内容を明確にし、その上での要件定義を早急に行おうというのが、大きな合意だった。 当たり前といえば当たり前の話ではあるが、こういう要件定義は、技術者や研究者だけでは的外れになる事が多く、自治体や消防の防災に係る人達が参加するこういう会議がとても重要となる。 三年間の研究期間で、実用性の高いシステムの実現をぜひしたいものだ。
朝山口から戻って、午後からは上野原で会議の予定だったのだけど、中央線が豪雨被害で普通となっていたため会議が延期となった。 昨日から全国で相当の集中豪雨があったのだけど、幸いに山口では大したこともなく、今朝も羽田への飛行機はとくに問題なく定刻に着いたので、なんだか実感がない。 19:00には中央線も復旧するということなので、19:30の特急を予約して、夕方までは東京で仕事をしていた。 夕方になって確認したら、15:00頃には復旧したらしく、18:30くらいから特急も運転しているとのこと、駅で確認したら1本早い特急に乗れた。 新宿駅で乗車して出発をまっていたら、先日あったばかりのT君が偶然に乗り合わせて、彼の目的地の八王子までは、となりも空席だったので、しばし会談。 たまには、こんな偶然もあるんだ。
しかし、ニュースだと時間当たりの降雨量が140mmを超えたところがあるらしい。 いつも、電波伝播の降雨影響の質問に対して、仮に150mm/hの雨でも、降雨減衰は10GHz以下は殆ど影響しないという話をし、”因みに150mm/hなんていうのは、記録で過去に一度くらいしかない”と言ってるのだけど、この調子じゃ言い方変えないと....
NPO楽っ子では、8月に短期入所(ショートステイ)サービスの提供をしたので、この支援費の請求業務を行う。 一連の請求業務は、国保連というところに電子的に行うのだけど、その場合には専用のソフト(エクセルのマクロ)を使う。 今回、短期入所サービス提供ははじめてなので、利用者さんの受給者情報というのを登録する必要がある。 具体的にはは、受給者票(健康保険証のようなもの)に記載されている情報を最初に登録するのだけど、このうち発行自治体の情報の記載内容が、自治体によってまちまちなのには、困ったものだ。 自治体番号、自治体名、住所は最低あるのだけど、郵便番号や電話番号の記載は、自治体の裁量任せのようで、記載されていない場合には、こちらで調べなくてはならない。 受給者票の記載箇所を、自由フォーマットにしないで、ちゃんとフォームにするだけで、こういう不便さは解消されるのに....まったくなんだかなだ。 以前にも書いたけど、結局のところシステムとして、共有、統一すべき情報と、裁量により変動する情報の分類などの根本設計が如何に酷いかがわかる。 こういうのを見てると、年金問題もなかなか綺麗にならないというのも然りだ。
北杜市の総合防災訓練に参加する。 例年は、集落内の公民館で消防団を中心に消火器や消火栓の使い方などを行うのだけど、今年は市全体の総合訓練が旧須玉町で行われたため、地区内の訓練は行わずこちらに参加となった。 北杜市全域の消防団、市、消防、警察、自衛隊と各地区の市民が参加し、午前中の三時間に自衛隊やレスキューの救助訓練が披露され、市民はバケツリレーや炊き出し、AED講習などにそれぞれが参加したのけど、なんだかいま一つ全体的に緊迫感のない訓練だった..... 途中で本当に体調が悪くなった人がいて、実際に救急車が来たのだけど、それは隣の韮崎の救急車だったのが不思議。
次男に借りた村上春樹の「海辺のカフカ」を読了したところに、ちょうど知り合いのブログの最新記事からのトレースで、「村上春樹の文学は日本の過去に免罪符を与えようとしている」なんて論評があることを知った。 まったく???だな。 これって、「海辺のカフカ」のなかで、甲村記念図書館に二人組みのジェンダー系な調査員が訪問してきて、あれこれ主張しているのと、同じだなと思えて笑えた。 論評と言うのか書評と言うのか判らないけど、こういう主観的な評価の適用範囲を拡大していくっていのうは、一種の原理主義的な行動のように見える。 まぁ、まじめに考えると、こういう言動には危険を感じるけど、そんなに深刻に考えなければ、滑稽な笑いネタでもあるな。 次男の影響で、我が家では、今夏は村上春樹が旬のようで、文学疎遠の僕も「ノルウェイの森」と「海辺のカフカ」を読んだけど、確かに面白い。