組織の中で圧倒的な職権者がいる場合、その部下の振る舞いが、職権者の前とそうでない場合とで、大きく異なるのは、サラリーマン社会の常なのだろうが、これを客観的に観察するのはなかなか楽しい。 雄弁と言うほどでなくても、部下や他部門の前で、それなりに闊達な人が、上司の前では見事なくらい沈黙をするというシーンは、とてもその者の内なる悲哀を感じてしまう。 さらには、都合の悪い事を隠蔽や改竄していて、それが露見しそうな時にとる行動などは、なかなかどうしてTVドラマのシーンのようで見ごたえがある。 ほんのちょっとした偶然で、そんなシーンに出くわしてしまうことが、極まれにある。 もちろん、それが自分の仕事に関わるものであれば、黙って傍観者になることは出来ないのだけど、極々稀に、まったく関与できない事柄のそんな状況に出くわすのだが、こんなときは傍観するしかないので、ちょっと歯痒い。