知り合いの忠南大学から客員で京大に来ているD.Y.Kim先生の講義を聞く。 今回のテーマは、Naming and Addressing for Future Internetで、IPアドレスのもつロケーターとホスト識別子の二面性を整理、DNSの拡張により、既存のIPv4/v6を変える事無く、これらが混在した状態で空間の拡張性を与えようという提案。
この類いの話は、Lin6などでもそうだったけど、IPアドレスの問題として、もう最初から消えないというか永遠のテーマになっていたりする。 しかし、このことか本当にインターネットの問題なのだろうか? もっというと、IPv4のアドレス枯渇は、本当に問題なのだろうか? いよいよ、IPv4の残りは、カウントダウン状態になっているけれど、枯渇しましたからIPv6へとなるのかというと、これまた疑問。 むしろ、NATとかAPP(Address Plus Port)とかによる拡張で進んだりするんじゃないだろうか。
今日の質疑応答のなかで、KIm先生はインターネットは生まれてから根本的には何変わってないと皮肉を言っていた。 しかし、何も変わっていないのは、そもそも何も変える必要が無い、根本から変えなくてはいけない課題が実は無いということじゃないの? 研究者や技術者としては、何も問題が無くても、何かテーマが無くちゃ生きてゆけないので、「手段のために目的を選ばす」的な問題提起をする習性はある。 でも、新世代ネットワークにしても、Funutre Intenetにしても、なんか琴線に触れない。
Simple & Stupidな、The Internetは、やはり究極の完成形だったりするんじゃないのかなと思う今日この頃。