昨年度の戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)の成果発表会に顔をだす。 昨年、一昨年共同研究者として岩手県立大学と二年間取り組んだ地域テーマの内容を、ポスター展示していた。 しかし、この成果発表会は、もう限りなく参加者は採択された研究者と総務省の関係者ばかり。 会計事務などは、かなりややこしく、かつ使いづらい縛りをしているのだけど、こういう発表会の予算執行内容は、どのくらい精査されているのだろうか? 成果展開を、社会へ浸透させるのが目的ならば、もう少し効果的な手法を考えるべきじゃないだうろか? 通り一遍のHPでの告知程度ではなく、Ustで中継するとかもありだし、同じ時期に開催されているInteropなどとジョイントするとか、そういうことを少しでも検討したのだろうか?
公募研究の費用対効果は、単純に研究内容の波及性だけでなく、その制度の運用の良否も重要なはずだ。 年々、少しずつ改善されて、採択決定時期が早くなり、年度を有効に使えるようになった制度だったのに、今年はなんと採択決定、契約が8月頃になるようで、それから三ヶ月後くらいには継続申請が求められるという運用にも、甚だ疑問を感じてしまう。 本当に、良い研究を支援し、そこから国際競争力をというのなら、もう少し制度の見直し、複数年度予算の導入などもあるべきだろう。