オーナー企業的組織のなかでは、取締役や部長などでも保身的傾向が強くなる。 今日は、二つのミーティングで、その典型的な行動パターンに遭遇した。 いづれも、努力、行動の中心は、如何に自分が責任をとらないか、デシジョンの結果によって傷つかないかであり、自分としてどのように考えるか、会社や事業のステークスホルダーに取ってそれがどうあることが望ましいか等の建設的な意見を得る事がなかった。 こういう傾向は、それなりのガバナンスや経営ポリシーの徹底している会社では少ないようだが、オーナー起業では実に典型的な行動のようだ。 このような行動って、短期的な視点に基づいているので、中長期的な視点、発想が無い。 しかし、そのような社員を育ててしまうのは、結局経営者であり、経営者が自律を求めないと、いつまでも変わらないが、かといてって信認するには力不足を感じていると、いつまでたっても任せられないというディレンマに陥るのだろう。 このあたりは、自分を振り返ると、反省すべき点が多い。 これからの10年をどう考えるかは、じつに悩ましいものだ。
少し早めだけど、出張で週末が2回ほど来れなくなるので、じゃがいもの収穫をする。 今年は、猿対策で畝をネットでトンネル状に覆ったうえ、防虫剤も使っていないので、テントウムシダマシ(二十星テントウ)に、おもいっきり葉を食べられてしまった。 そんなわけで、地上にはほとんど悲惨な茎しか残ってない。 こうなると、さすがに実入りも全体的に小降り。 それでも、拳くらいのものがコンテナ一杯で20kg以上は収穫できたので、まあ良しとする。 まだ、幾分葉のある残り1畝ぶんだけは収穫せずに、もうすこし置いておくことにする。
週末が2回来れないとなると、結果的に三週間放置することになるので、キュウリも茄子も巨大化しすぎてしまい、これまた野菜を無駄にすることになるので、家人に猿よけネットの出入り口を教えて、収穫だけするようにお願いしておく。 しかし、雑草の事を思うと気が重いな....
報道によるとドコモが全機種のSIMロック解除をするそうだ。 2011年4月から全機種ということだけど、この背景はなんなんだろう。 欧米では、iPhoneの独占的販売をしていたキャリアが訴訟されたりで、契約更新を辞めたりと、流れとしてSIMフリーになってきているのだろうか? 一部の報道では、ドコモは自らが先陣をきることで、ソフトバンクに圧力をかけるという見方を示しているものもあるけれど、なんかそれは違うんじゃないの? という気がする。 また、多様化するスマートフォーンのポートフォリオを充実し、他社SIMのユーザーを移行させる狙いとか、いろいろな読みが有るようだ。
僕は、全面的なSIMフリーの強制というのには反対したけど、同時にSIMロック解除であたかも全ての端末価格が値上がりするとか、現行機種のiモードが使えないからといって消費者メリットが無いなどと、なんちゃって公益論を振りかざす人が嫌いだったので、いろいろとこの件についてアゴラなどにも書いたりした。
しかし、このタイミングでドコモが全機種対応という方針を発表したことには、正直に驚いているし、その背景や意思決定のプロセスが是非しりたいところだ。
More bad news for WiMAX: Intel closes WiMAX Program Officeなんていうニュースが入って来た。 まぁ、IntelがWiMAXを辞めるという話じゃないけれど、注力のしかたが変わって来たんじゃないだろうか。 昔だったら電波は、周波数をアサインしたり免許をもらったりしたら、それなりに長期に運営されたけれど、今の時代は淘汰が激しい。 ここ10年くらいの間に、モバイル放送やTD-CDMA、準天頂衛星などの前例が沢山ある。 こんななか、TVの空き地利用のエリアワンセグは、またしても特定方式を裁量行政でということらしいが、なぜスペクトラムと利用の分離という考えができないのか不思議でしょうがない。
夕方の便で、成田からLAに移動。 京成スカイアクセスは、来週からなので、残念ながらNEXで成田に行く。 無線LANは、BBmoible経由でWi2のアカウントが使えた。 でも、なんかこれやたら遅いのは何だろう....
ラウンジは、PCを開いてる人が多い場所なので、さぞかしiPadな人もいるかなと思ったが、残念ながら視界には一台もなかった。 アメリカの空港では、以前からキンドルをよく見かけたけど、iPadはどのくらい普及しているのか興味がある。
夕飯は、知り合いとトーランスの和食屋、ところが待ち合わせに現れた相手の車が駐車場の入り口の縁石でパンクをしてしまったとのこと。 夕飯前にスペアタイヤの交換という一仕事のおまけ付だった。(笑)
この神楽というお店は、とんかつと焼き魚のコンビネーションがかなりのボリュームでした。 やはり、LAのJapaneseは質が高い。
南カリフォルニア在住の知人の会社のご息女は、既にこちらに済んで20年以上になるだろうか。 僕が、初めて来た時には既に在住していて、こちらに来るときには、こちらの情報をいろいろと教えてもらっている。
昔との大きな違いは、いまやロケーションフリーTVとネットのおかげで、彼女等在米日本人には、リアルタイムに日本の情報が入っている事だ。 それでも、ネットリテラシーの問題もあるし、やはり活字の力の強さなのか、現地で配られているフリーペーバーの広告力は強い。 こちらでメジャーなAmerican bridge は、今や全ページカラーになっていて、ピュアな広告モデルで成長しているのだからたいしたものだ。
中国を筆頭に、在日のマイナーコミュニティーが増加していくなかで、日本でもこういう雑誌やサイト、サービスがこれから充実してくるんではないだろうか。 未だ、リトルテヘランンもリトルイタリーも東京に無い(実態としてはあっても,日本人がそれを許容していない)のは、もう随分前から不思議に思っていることだけど、そろそろ変化するのだろうか。
畑の獣害予防にオオカミの尿(Wolf pee)が効果的だというニュースがあった。 日本には既にオオカミはいないけれど、動物のDNAが天敵を認知するらしく、オオカミの尿の成分をつかった獣害予防の液体を、道路公団が輸入し高速道路のフェンスに塗布したら、鹿などの侵入が防げたという。
今日の午後こちらのガーデニング等の専門店に行ってみたら、ShakeAwayなるものが売っていた。 これは、オオカミじゃなくてコヨーテの尿成分らしい。 また、用途としては鹿、アルマジロとか対策らしく、Monkeyは書かれていない。 他のいくつかの製品も同様で、Monkeyはない。 店員に聞いてみたら「Monkeyがいるのか? でも、Monkeyは可愛いじゃん」って反応で、基本的にアメリカでは猿の害はないのかも。 それでも、鹿に効くなら猿にも効くんじゃないかしらん。 まぁ、鹿にもブルーベリーが被害を受けてるので、そちらに使ってもいいかなと購入してみた。 なお、購入したのは液体じゅないので、スーツケースにいれても大丈夫そうだ。
朝、San Diegoに向うためLAの飛行場についたら、チエックインカウンターが長蛇の列。 余裕をもって到着したのに、機械でのチェックインでは時間が遅いとはじかれた。 しかたがないので有人のカウンタで処理を頼むと、フライトが遅れているから大丈夫ということで、無事チエックイン。 できなかったら、50$払って後続便になるところだったので、ラッキーと思い喜んでゲートへ。
ゲートについたら、折角チエッインした便がキャンセルに。 サービスカウンターで、50分くらい後のDelta/Sky Westへの振り替えチケットをもらい、二つ先のターミナルまで移動。 1時間ちょっと遅れたけど、どうにかSan Diegoに到着。
ところが、今度は荷物が出て来ない。 UAの係とDletaの係で責任のなすり合いで埒があかない。 結局メインターミナルにあるDeltaのカウンターに行って説明すると、後続で到着次第ホテルに届けるとのことになった。
しかし、何時に成っても荷物は来ない。 結局このまま今夜は来ないだろう。 しかも、サンディエゴはやたら寒くて、ジャケットとかもスーツケースの中という最悪の状態。
いよいよ、IEEE802.11のサンディエゴセッションがはじまった。 とりあえず、初日の今日は朝のアドホックミーティングで、今週の予定を確認し、議論をすこし。 午後の正規な時間で過去の議事録の承認や、Study Groupの延期の動議を通して、本格的な標準化スタートのための文章の議論を行なった。
しかし、某社はあきらかにこの標準化を遅らせるための行動にでている感じがする。 つまり、自社がこの標準で優位になる体制や開発が整うまで、なんだかんだいいながら標準化活動を遅延させることを第一義にして行動しているようだ。 こういうところが、標準化のバトルの生々しいところで、技術論だけでは終わらない。
それにしても、議事録の承認などでは自分の出ていない議事録については、ちゃんと棄権するなんていうマナーは徹底しているようで、こういう運営リテラシーについては歓心させられる。
同僚がApple storeに行きたいということで、ショッピングモールに出かけたら、ガラス張り+白のアクリルの外観のショップが目に留まったので、ここだと思って近づいたら、なんと真ん中にあるロゴはAppleではなくてWindows。 おいおい、ほんとかよと飽きれるほど、Apple storeそっくりなMicrosoft store。 内装も店員の服装も、商品の展示の仕方も、なにからなにまでApple Storeのパクリっぽい。 天下のMSがなんで、こんなちんけな事をするんだろうと呆れてしまった。 しかし、悲しい事におなじモールの数軒先にあるApple Storeとの唯一最大の違いは、客の入りがまったく違う事だった。
今日で、IEEE802.11 FIAのStudy Groupも、五回のミーティングが終了。 相変わらず、根本的なところでの合意形成に至っていない。 結局のところ、日程としては9月にWorking Groupの承認の為の投票を行なう方向で調整し、さらなる技術提案をうける事になる。
今日は、はじめてStudy Groupの設置提案者以外からの提案プレゼンがあり、懐疑的だった陣営が具体的な提案行動に出始めた。 こうなってくると、対立というよりは協業的な関係になる。 いまのところ、アクティブな発言や議論は、米国の大手ばかり。 国際標準化戦略の現場では、本当に日本企業の存在が薄い。
一方セキュリティについて、専門家からのコメントをとるべきという議論をしているのだけど、結局ここでいう専門家(エキスパート)というのも標準化活動で有名だったり、論文でも広く参照されている人を指していて、日本人の学術研究者とかの論文などは箸にもかからないみたいだ。 アカデミックな世界でも国際的な活動の人が増えないと国際標準化競争力はないということだ。
IEEE802.11のFIA-SGでは、ひたすら結論の先送りを狙った遅延目的っぽい質疑をしかけてきていた某大手の対応が、ようやく変わりつつ有る。 いくつかの議論のなかで、この提案の可能性に気がつきつつあるのか、はたまた作戦なのか、より建設的な質疑と提案へと変化して来た。
とりあえず、大きな動議提出決定が9月となったことで、彼ら的に一段落というだけなのかもしれないが、さすがに議論を重ねていくと、それなりに距離感は縮まる。 今回のサンディエゴ会合では、半導体最大手、ネットワーク機器最大手の2大企業が議論へと参加してきたことに意味があると理解することにした。
どうにか、与えられた6回の会合を終えて、夜はチェアアドバイザリーでクロージングレポートなどを確認し、あとは明日のクロージングプレナリーを残すまでとなったが、今回もぐったりと疲れた....orz
午前中の会議で、担当しているStudy Groupの期間延長の動議も可決され、ようやくサンディエゴでの一週間の会議が終わった。 今回は、一気に次のステップまでと思ったのだが、なかなか簡単には進まないものだ。 テーマがいささかクロスレイヤーな点もあるが、日本の名前も知らない会社の提案でスタートしたという点も、多少は影響しているのかもしれない。 まあ、とにかく九月のハワイ会合では、なんとか次のステップへの動議を通さないとならない。 そんな状況なので、急遽月末のIETFにも参加することにして、かなりいろいろと戦略的に動かないとならない。
IEEE802.11で一緒にに活動しているドイツの研究者と、次の会合までの戦略等を打合せしようと誘ったら、彼は友達と観光に行くので一緒に観光がてら外を歩いて話をしようということになった。
まずは、ホテルから歩いてすぐのサンディエゴ湾に常設展示してある空母ミッドウェイに行く。 終戦直後、世界最大の空母として建造されたもので、朝鮮戦争、ヘドナム戦争、湾岸戦争などに横須賀から参戦してきた空母だ。 しかし、1945年にこれだけの大きさ(途中で二回ほど甲板の拡張がされた)のものを建造していたというのには、ひたすら驚かされる。
サンディエゴ湾の反対側には現役の空母(ミニッツ級?)が停泊しているし、コントロールタワーのツアーグループ十人くらいのうち、数人が従軍経験者だったり、各部の説明を退役軍人が行なっていたりで、この国が第二次世界大戦後ずっと戦争の当事者であることを実感する。
その後、タクシーでCornad島にわたり、Coronad Hotelのテラスラウンジで軽く打合せ。 ここは、1888年に作られたコロニアル調のリゾートホテルで、すぐ目の前には白砂のビーチが広がっている。 バカンスシーズンの週末なので、ビーチに面したテラス、ビーチも多くの人で溢れている。 こういうのをみると、アメリカって景気良いんじゃないの? って思う。
帰りは,島の反対側のフェリー乗り場まで歩いて、フェリー乗り場の近くのレストランで夕食を取り、フェリーで市内に戻った。 ちょうど、うまい具合にサンセットに近い時間だったので、夕日に映えるサンディゴを堪能。 先ほど見学したミッドウェイの真横の桟橋に戻って来た。
しかし、ミッドウェイも、このフェリーも右舷接岸だったのだが、こういうところがアメリカの自由さなのか?
久しぶりに10日間という長めの出張も終わり。 サンディエゴ空港の無料Wi-Fiでアクセス中。 サンディエゴには、通算で三回くらい来ているはずだけど、観光したのは今回が初めてで、一週間の会議の疲れも少しは紛れたかも。
それにしても、ホテルの近くを市電とアムトラックが走っているのだが、踏切で成らす警笛の音の大きさに閉口させられた。 ホテルの窓は閉まってるし、19階だったけど、そんなものはなんの影響もしない。 しかも、夜中近くの時間でもおかまい無しで、うるさくてしょうがない。
基本的に、踏切は一時停止じゃないし、電車そのものが圧倒的にマイナーな存在だから、車を警笛をガンガン鳴らして警鐘する必要があるんだろうことは、なんとなくわかるけど......
今日は、これからLAX経由で成田に帰国し,成田からは京成の新しいスカイアクセスを利用するつもり。
とある技術系会社の社長さんとそこを紹介してくれた知人と打合せ。 技術的に良いものを持っていたり、面白い商材をもっていも、結局はなんか良い売り先ないかなとか、なんか良い使い方ないかなと言ってる段階で、ビジネス的にはダウト。 どうも、技術系のシーズからくる話は、それを持ち込んでる人には素晴らしく、非の打ち所のないようなもので、それはとうぜん売れたり、成功したりするべきものという、一点の曇りも無い思い込みがある。 でも、じゃなぜそれが普及しないの? 他社が参入しないの? というと、それは市場が気づいていないとか、他社が抜けているとかになっちゃって、とても冷静、客観的評価が出来ていないことが多い。
それでも、投資してくれる人がいたり、代理店になってくれる人がいたりするけど、最後は最終消費者/利用者がいるかが重要なのだ。 結局のところ出口のない連鎖は、どこかで誰かが泣いているわけで、そういうビジネスモデルは、持続しないんだろうな。
某省に務める知人が国際会議等で戦える日本の人材育成を目的にしたNPO活動を始めるということで、その設立の相談を受けた。 国際社会では、交渉能力+語学力に加えて、国際交渉ノウハウが必要であり、これは国際間交渉全般で通じるものから、個々の交渉の場やコミュニティ独自のものも有るが,日本では属人的な継承に多分に依存してしまっている。 そこで、体系的な人材育成をしようとうのが、このNPOの目的で、省庁横断的にICTなどの分野に限らず人材創出プログラムを策定、実施しようということだ。 この活動には大いに賛同するところがあるので、私も設立時のメンバーになることを承諾した。
しかし、先週のIEEE802の会議でも感じたのだが、日本ではそこそこにメディア等に露出している学者の人達は多いけど、国際舞台で名の通っている人って、本当に少ないんだなと思う。 国際舞台で戦わなくても、外国の事をちょっと仕入れて来て、日本に紹介すれば、それだけで凄い人になっちゃったり、日本の中でもそれなりにチヤホヤされるので、安穏としている人が多いのではないだろうか。 なんか、これって人材もガラパゴス化してるってことかしらん?
直接参加している無線やインターネットのメイリングリストなどでも、日本人の発言って極端に少ない。 アジア人でも在米の人とかは沢山参加しているんだけど、在米日本人もあまりみないのは、やはり国民性の差なのだろうか?
大学時代の同期生と久しぶりに一献。 たまたま、彼の知り合いが都市の商店街などにひろく市場を持っているビジネスをしていて、新規展開で無線LANの応用を考えたいという相談だった。
いろいろと話をしていたら、無線だったらとりあえず、どこでも飛んで行くんだよねっていう、とてーもシンプルなイメージが前提だった。 無線LANの電波の性質とかは関係なく、無線にすればどこでもつながるって印象なんだろう。 そんなわけで、とりあえず一般論からビジネス論まで、酒の肴にして歓談。 やはり、電波ってわかりづらいというのを実感。
彼とは学部も違ったけど、学生時代の活動を一緒にした中で、数年に一度は一緒にの飲み交わしている。 やはり、学生時代の友人とあうのは、とても楽しくて、ついつい飲み過ぎてしまった。
知人の会社から新規プロジェクトのマネージメントが出来る人を探す相談を受けた。 コンシュマー向け量産製品の開発全般管理であり、民生電子機器の開発、量産の広い範囲の知識と経験が求められる。
しかし、物が複雑になり、分業化が進んだため、なかなかこういう人材がいない。 昔は、電気設計、機構設計、メカ設計に分担が別れていても、担当する製品の開発、試作から量産までは、ひととおり直接的に関与した。 このため、電気設計といえ、モールドや板金などの製造手法や一般的な用語理解はあったし、まして組み込みの場合ソフト/ハードの垣根は無いに等しかった。 こういうジェネラリスト的なのは、団塊の世代とそれにつづくいまの50代くらいまでが限界かもしれない。
また、それなりに量産を経験していれば信頼性試験や品質管理についての知識も当然持ち合わせるのだが、この辺りもかなり専門化しすぎて、大手家電メーカーなどでもソフト担当者などは、まったく現場を知らないこともある。 根本的なQCとQAの違いや、AQLの考え方、信頼性試験のアニーリングの意味などの知識は、体系的教育とOJTで行なう必要があるが、いまはそんな余裕がないのかもしれない。
実際、関係している会社でも、数多要る開発勤務の人間のうち、はたして工場の生産工程をしっている人間がどれだけいるかというと、皆無かもしれない。
結局のところ,日本の競争力はこういう基礎的なところから、もはや崩れているのかしらん。
仕事柄無線LANの利用頻度はかなり高いのだけど、東京の家も山梨の家も、11gのままだった。 しかも、山梨の家は、フレッツの標準のBBRについてくる無線LANで電波の飛びがすこぶる悪いので使っていなかった。 しかし、iPhoneとのリンクなども考えるとやはり不便だった。
そんなわけで、遅ればせながら山梨の家は、アップルのAirExpressで、ようやく11nを導入してみた。 これは、本体がACアダプタのような形状でとても小さいのだけど、おもったよりちゃんと飛んでくれているのが嬉しい。 しかも、これしっかりとルーター機能がデフォルトなところは、たいしたものだ。 東京の家も、これにリプレイスしようかな。
出張の関係で、三週間ぶりに山梨で週末を過ごした。 さすがに、三週間も間が空くと、もう草が伸び放題。 しかも、この連日の猛暑で、草刈りをする気力が出ない。 それでも、昨日、今日の早朝と、今夕に果樹畑の草刈りをなんとか終わらせた。 野菜の方は、家人が収穫はしてくれていたらしいが、それでもキュウリなどはでかくなりすぎたのが多い。
さて、先週アメリカでみつけてきた、コヨーテの尿の粉末は、とりあえず蓋を開けてみたら、強烈な臭い。 たしかに、獣くさいので、多少は効果が期待できるかもしれない。 とりあえず、最近は被害にあっていないのだが、来週はたけの整理をしたら、周辺部に散布してみよう。
山梨は、昼間に日の当たっているところは、かなりの気温になるし、風がないと家の中もそこそこに暑いけれど。東京とはちがって夜は窓を開けておけば、エアコン無しでもまったく問題なく過ごせるのは嬉しい。
IETF78に参加するため、成田からチューリッヒ経由でブリュッセルに移動。 ブリュッセルから鉄道でオランダのマーストリヒトに到着、今朝自宅をでてから22時間の旅程だった。 どうも、体調がわるく、チューリッヒで乗り換えの時に、酷い頭痛と吐き気に襲われる。 15分ほどラウンジで体調を整えて、ブリュッセルまでの1時間ちょっとフライトで爆睡したら、少し楽になった。
チューリッヒの乗り換え時間が1時間くらいだったので、またロストバッケージの嫌な予感が頭を過ったのだけど、今回はShort Connectionのタグも着いてて無事に到着。
ブリュセルからは、LeuvenとLiegeで二回乗り換えて、Maastrichtに到着。 ベルギーとオランダの国境を超えたのは何時だったのかまったく気づかないのが、ヨーロッパならでは。 車窓の風景は、もっぱら広大な農地(トウモロコシと麦)が広がっていて、たまに古いレンガ造りの倉庫や小さな街並がみえる。 ヨーロッパはあまり縁がなく、鉄道もパリ-ロンドンしか乗った事が無かったけど、こちらはかなり整備されているし、便利なものだ。 車窓からの風景は、どこか懐かしさがあるとおもったら、子供の頃に父親が作っていた鉄道模型のジオラマの倉庫や家の模型が、まさにこの風景のものだった。 父親は、ヨーロッパにもよく出かけていて、様々なプラモデルとかジオラマの山肌とか畑とかをつくる粉末材料などを、買って帰って来ていたけど、あのジオラマや模型はどこにいったんだろう? 僕が余り興味を示さなかったので、誰かにあげてしまったのかもしれない。
ここ数年IEEE802.11で活動をしてきたため、久しぶりにIETFに参加したら、その文化の違いがとても判る。 たとえば、参加者間のメーリングリストは極めて活発で、その内容は会場へのアクセス方法に関する事から、近くのレストランの評判にいたるまで、実に雑多だ。 そして、なによりも会議そのものの進行も、Robert's rule of order をかなり厳密に適用するIEEEとは、雰囲気が違う。
夜は、マース河に停泊しているボートと桟橋でのソーシャルに参加。 同じグループ会社から参加しているエンジニアと暫し歓談。おなじグループにいながら、彼らとこういう機会をもったのははじめてだった。
早朝の列車でMaastrichtからBrusselへ移動。しかし、駅で切符を買おうとしたら自動券売機しかなく、有人窓口は開いていない。 この券売機は、現地のプリペイドカードと一部Pin付のカード、マスターカード、コインしか使えない。 とりあえず、手持ちのマスターカードをつかってみたけどエラーになる。 しかたがないので、売店でコーヒーを買い、おつりをコインでもらって、どうにか購入。 僕以外にも、何人か同様に困っていた外国人がいたけど、彼らはどうしたんだうろ。
Brusselからチューリッヒ経由で成田へ、チューリッヒの乗り換え時間はほとんどなくて、ゲートの移動だけでぎりぎりだった。 汗;;
朝成田に帰国し、そのままNEXとあずさを乗り継いで、昼過ぎには山梨の家に帰れた。 しかし、日本の暑さと湿気の多さは、ほんとうに半端じゃないと痛感。 さすがに、この暑さと旅疲れもあるので、夕方までかるく午睡をとって休憩。 そのあと、すこし陽射しが弱くなったのを見計らって、畑で残っているじゃがいもやら野菜を収穫。 ちょっと早めだけど、トウモロコシを二つだけもいで茹でた。 このもぎ立てのトウモロコシの甘さを知ってしまうと、売ってるのを食べる気がしないのは、贅沢な悩みか。 今年は、数回に分けて苗を作ったので、猿に取られなければ比較的長く、この味が楽しめるつもり。
風もないので、風呂上がりにミントをつかって、モヒートを作ってみた。 ガムシロップをつくってないので、シュガー抜きだとちよっと深みがない。 ヘミグウェイスタイルはビターを入れるらしいけど、ビターの買い置きなんてないので、ラム酒のソーダ割り、ミント仕立て、ライム付きみたいなもんだけど、さっぱりしていて夏にいい。