オーナー企業的組織のなかでは、取締役や部長などでも保身的傾向が強くなる。 今日は、二つのミーティングで、その典型的な行動パターンに遭遇した。 いづれも、努力、行動の中心は、如何に自分が責任をとらないか、デシジョンの結果によって傷つかないかであり、自分としてどのように考えるか、会社や事業のステークスホルダーに取ってそれがどうあることが望ましいか等の建設的な意見を得る事がなかった。 こういう傾向は、それなりのガバナンスや経営ポリシーの徹底している会社では少ないようだが、オーナー起業では実に典型的な行動のようだ。 このような行動って、短期的な視点に基づいているので、中長期的な視点、発想が無い。 しかし、そのような社員を育ててしまうのは、結局経営者であり、経営者が自律を求めないと、いつまでも変わらないが、かといてって信認するには力不足を感じていると、いつまでたっても任せられないというディレンマに陥るのだろう。 このあたりは、自分を振り返ると、反省すべき点が多い。 これからの10年をどう考えるかは、じつに悩ましいものだ。