上司にはへつらい、部下には威張り、仕事の善し悪しよりも、自分のポジションに汲々とするヒラメ形社員というのが、会社にとって大きな問題である事は、前にも書いた。 しかし、これは組織にも同様のことがあって、むしろ組織の体質がヒラメ形だと、ヒラメ形社員が育つのかもしれない。
どういう組織がヒラメ形になるかというと、一つは歴史が長いこと、そしてもう一つは過去の経緯やその産業構造で、その長い歴史の間、ある程度寡占的な地域がある/あった組織と思う。 こういう組織は、公共機関であったり、公共からの仕事が多くを占める企業に多い。
このヒラメ形の組織の人は、協業という概念がなくて、発注者=上、受注者=下という、金銭収受という面だけで、仕事に上下関係があると思い込んでるようだ。
確かに、世の中に「お客さまは、神様」というビジネスモデルもあるだろうが、技術開発などで、自社にない技術を外部に発注したりする場合、原則的に協業=イーブンな関係だろう。
しかしながら、ヒラメ形組織の人は、仕事を出すまでは、「お願いします」とか、「お任せします」という言葉を頻繁に使うけど、いちど発注してしまうと、そんな言葉は二度と聞けなくなって、「金払ったんだから言う事を聞け」というモードになる。
酷いケースだと、自分で発注仕様書一つ書けないで、仕様策定からまる投げして、その中に存在する前提条件やトレードオフを理解せずに、仕様にあるモノを注文したんだからこうしろとか、契約に書いてあるからこうしろとか始る。
僕は、こういう輩は、ビジネスパートナーとして認めないし、合意がなかなか得られない場合には、法的な係争も含めてオープンな解決協議を提案する。
しかし、ヒラメ形組織のヒラメ形社員は、そこまでやられると急に大人しくなったりする。 まぁ、そもそも丸投げなんてしている人は、オープンに仕事を進められたら、自分の存在意義がなくなるんで、姑息な事に終始するのだろう。
たまたま、最近この類いの不満がつのったので、今日は愚痴を書いてみた。