例によって、今日は太平洋線の深夜便に乗るために、1時間くらいしかない失われた月曜日。 なので、徒然とふと最近思った事を書いてみる。
いろいろな人がいろいろな所で、「かのxx会社のCEOだったナントカさんが言われているように....」とか、「かつて何代大統領であったxxが言ったようにhogehoge」とか、あるいは成功している会社の事例を引き合いに「xxxの会社では、xxを導入して」などの、引用を使う。
しかし、こういう引用って、一見スピーチや訓示に説得力を持たせるように見えるけど、そのままでは単なる知識のひけらかしにしかならない。 他人や他社の事例を引き合いに出す事は、良い事例であり悪い事例であり、説得力を裏付ける要素ではあるけれど、それはその事例を自分なりに租借して、自分の言葉として、それをどう捉え、どう実践に使うかを示唆できるかが重要だろう。 政治とか経済なんかでも、よく「欧米諸国では既になんたら...」 みたいな表現があるけれど、それだけだったら「だから何?」って思ってしまう。
また、何かを引用するならば、二つ以上のソースを用いて、それに自分の考えを加えるほうが、僕は良いと思う。 得てして、人は自分を基準にモノを考えてしまい、自分より知識や技術がある人の言う事が凄いと思ってしまうようだが、自分より凄い=正しいとか、世間的にみても凄いとう訳ではない。
今回、一週間 延々と外国人と会議をしてきたけれど、このあたりのスピーチのロジックや、引用の仕方は、説得力にとても差がでる事を感じた。