今日は、朝の7時からIEEEの電話会議があり、そのあと普通の会議を挟んで、別なのテレカンとなんだかテレカンな午前。
すくなくとも、こういうのはITの効果で、本当に便利になったけど、その分、ひたすら忙しない。
今日は、今週末閉め切りの書類書きに追われて、都内で缶詰。 ところが、ホテルの近隣の部屋から大声の電話の声がやたら聞こえて来て、全く集中できない。 さすがに、我慢の限界でフロントにクレームしたら、しばらくして止まったけど、一時間もしないうちにまた始った。 さすがに、夜中の12時過ぎても止まらないので、もう一度フロントに電話。 何しろ、廊下にも響いてるので、ホテルのスタッフも困って、当の部屋の主にコンタクトして、ようやく2時頃に静まった。 僕も、フロントに電話する前に廊下で確認したら、隣の部屋から広東語の会話だった...
僕の周りには、沢山の経営者と言われる人がいるけれど、そこには実にいろいろなタイプの人がいるが、いづれも個性的でありカリスマ性がある。
しかし、企業の規模によって、その人望的な部分は随分と違って見える。 いわゆるの大企業の経営幹部の人達の多くは、その人生観なども含めて、話を聞いていてとても徳を感じる。 一方、新興企業やベンチヤー企業の経営者は、やはりもっと先鋭的で、かなり独善的な人が多く、ある意味とても自信家だ。
そして、こういう自信の源は、自分の優位なコミュニティやドメインに閉じることにあるようだ。 特に、技術の話などをしていると、圧倒的に自分の知識=最先端/トレンド=正しい的で、あまり複数の情報リソースを持っていない事を感じる。
僕は、仕事遂行にとって、重要なスキルの一つが謙虚さではないかと常々思っている。 つまり、自分が知っている/経験した世界を唯一とせずに、やはり周りをみたり、聞いたりすることで、より次の次元にスキルアップできる。 こういう一面は、ヒアリング能力の差にでる。
かつて、一緒に仕事をした某通信キャリアのトップで、今や日本を代表する経営者である方は、とにかく自分の知らないことにどん欲で、多方面の専門家を呼んで、実によく話を聞いていた。 彼の凄いところは、その連れてくる専門家には、業界で第一人者と言われてるような一流な人も沢山いたが、在野の知る人ぞ知る的な人もいて、そういう人の地位や名声に関わらずフランクにディスカッションしていた。
そして、彼はそういう吸収するフェーズと、デシジョンするフェーズはきちんと別けていて、多くの情報や知識を吸収した上で、最終判断を素早くしていた。
結局のところ、ガラパゴス携帯と同じで、ある範囲でそこそこにうまくいってると、その居心地の良さが基準(アンカー)になって、フレーミングを脱するようなイノベーションは起こらない。 成長する企業と衰退する企業の差は、このあたりの経営者のマインドにあるのかも知れない。
振り返って、最近は、僕自身が仕事について古いフレーミングから脱することが出来ていないようで、この中途半端さをなんとかしないとと感じている。 いろいろなしがらみを、思い切って断ち切る勇気と計画を考える時期なのかもしれない。
昨日は、味噌作りの火の番をしている間、韮崎の知人が持ってきてくれた鬼胡桃の殻をひたすら割って、実を取り出したので、早速、胡桃入りカンパーニュを焼いてみた。 残念なことに、パンの焼き上がりが夕方だったので、肝心の胡桃の提供者の帰る時間には間に合わず、一晩おいといて、今朝かるく温めて、みなんで食べた。
胡桃は、パン生地に練り混む前に、軽くレンジでローストした事もあって、なかなか香ばしい。 なにしろ、沢山あるので遠慮せずに練り混んだから、食感もしっかりしていて、かなり嬉しい仕上がりだった。
鬼胡桃は、割るのが大変なのと、割った後の実を取り出すのもなかなか大変なんだけど、このパンに化けてくれるなら、多少の手間は多いに目をつぶる価値がある。
そして、今日も昨日に続いて、今年二回目の味噌作りの2日目。 今回は、沢山NPOの仲間が手伝いに来てくれているので、慌てることなく順調に作業をして、3樽樽分の仕込みが終了。 これで、一月の仕込みと合わせて、頒布用の6樽分の仕込みが、今年も無事に終わった。 後は、自家用の2樽を、来週仕込む。
今日は、グループ会社でアジアパシフィックのビジネスを推進するチームのミーティングに参加。 久しぶりにビジネスユニットの打合せに出た。 新しいチームで,新人も多いので、相応に時間はかかるだろうけれど、グロースレシオは高い。
それにしても、巡り合わせとは不思議なもので、このミーティングのあと自席に戻ったら、香港の知り合いのシステムインテグレーターから、とある公共インフラの入札に応札するにあたって、コンサルとしてチームに入って欲しいので、CVを直ぐに送ってくれと連絡がきた。
それならば、弊社製品をちゃんとアレンジして提案できるかと聞いたら、もちろん出来るとのことで、早速シンガポールを拠点としているチームにエスカレーションした。
昔取ったなんとかじゃないが、中国、香港、シンガポール、マレーシア、インドネシアなどは、再三ITインフラの構築プロジェクトに絡んで来たので、このドメインには少なからず現地人や現地法人に伝手があるので、こういう時には助かるな。
今日は、とあるクライアントと、新しいシステムのアーキテクチャや要素技術に関するディスカッションを三時間くらいした。
設計、開発、研究で一番楽しいのは、こういう要求要件を整理して、それに対応する要素技術を比較考証したり精査して、基本的なアーキテクチャやコンセプトを練り上げて行く段階だ。 もちろん、コード書いたり、ハンダつけしたり、実験したり実装も楽しいけれど、白い紙に絵を書くプロセスが、僕は一番好きだ。
しかし、いろいろな外部から要求要件等に対して、そういう議論をせずに、単純に鵜呑みにして既存の所有技術とかと比較して、出来る出来ないを即答する人が最近多いのが、僕には不思議でしょうがない。
夕方は、昨日飛び込んで来た香港のプロジェクトのクライアントとWEB会議。 この場合も、一ヶ月も前に営業に引き合いメールが来ていたけど、その内容についてのQ&Aも無かったようだし、こちらのSEも「最初の一言は、この仕様だと厳しいです」だった。 なぜ最初の一言が「システムの利用目的はなんなんですか?」にならないのだろう。 顧客の目的を聞き出す事がシステムエンジニアの第一歩で、送られて来たスペックに体するベンチマーク判断だけなら、エンジニアじゃなくても出来る。
顧客が求めているものが何かを知る道を、はじめに閉じてしまう習性を、身につけた人を変化させるのは、なかなか大変そうだ。
今朝は、7:00からのテレカンがサクッと終わったので、そのあと久しぶりに3kmほどジョギング。 一月の米国出張の時に久しぶりにジョギングをしたら、膝痛がでてしまい、コンドロイチン飲みながら様子を見ていのだけど、だいぶ痛みが和らいだので走ってみた。 走ってる時は大したことはなかったのだが、走り終わってからは、また膝痛がでてしまい、そのあと都内に行く時にちと辛かった。
午前中は、知り合いが顧問をしているメーカーで、IEEE802.11aiの説明。 最近は、11aiがIEEE802.11の中でもホットになってきていることもあり、ようやく国内メーカーも興味をもって来てくれている。 しかし、相変わらず、お膝元のグループ会社の市場感度が低いのは、ちと寂しいな...
今日は、朝11aiのデモを山梨大学で行なったあと、県の情報ハイウェイを運用してる会社の知人と、山梨放送の社員食堂で昼食。 地方局といっても、グループではラジオ局も地方新聞もある総合会社なので、従業員は900名くらいいるそうだ。 こういう地方の放送局が、数年後に再訪したらどう変化しているのかは、とても興味深いので、今日みたいな機会はその時の比較根拠としても貴重かもしれない。
午後は、来週開催されるケーフルテレビ連盟のトップセミナーでの講演資料の手直しと、この知人から引き継いで四月から非常勤講師として受け持つ授業のシラバスの作成。 全15回の講義なんだけど、座学にワークショップを考えると、半期では足りない気もしなくはない。 しかも、1対多なので、個別に密度の濃い議論は出来ないだろうから、網羅的になってしまうのかもしれない。 しかし、折角だから、実になる内容にしたいと悩む...
先週に続いて、今年三度目の味噌の仕込み。 三度目は、地元の3家族の自家用なので、2樽分と量も少ないし、作り手もベテラン地元面子だけなので、お気楽ムード。
なので、昼はすこし火を落として、みんなで八ヶ岳の中村農場に出かける。 ここは、平飼の甲州地鶏と卵の専門。 前を通った事はあるけれど、入るのは初めてで、食事ができるのは知らなかった。 売店に併設の食堂の作りは、至って簡素だけど、メニューは、なかなか豊富。 とりあえず、定番の親子丼を頼んだら、オレンジ色に輝く黄身がなかなか濃厚で、鶏肉も歯応えがしっかりしながら、ジューシーで、とても満足。 食堂限定の卵アイスは、手作り感のある、これまた濃厚なお味。 焼き鳥もいろいろあって、夜もやってるんたけど、素面で運転出来る人がいないと来れないな....
今日も昨日に続いて、味噌の仕込み。 今年三回目で自家用の二樽の仕込み。 毎年、毎回いろいろと気づいて作業手順に"カイゼン"を加えているので、作業時間がどんどん早くなっている。 今日は、二樽ということもあったけど、麹と塩を予め計り分けておく数を最適化した。 さらに麹と塩をいれて練った後に、樽に味噌なげをする時の処理を、後行程のスピードに合わせてバッチ処理化した。 これらの"カイゼン"の結果、最終日に必要な窯場の風よけ柵の撤去などの作業まで含めても、三時前に余裕で終了。
さらに、来年に向けての課題も確認し、来年は麹と塩の取り分け方法をビニール袋から、ボウルに代えることとなった。
しかし、こういう生産行程とか作業手順の見直し、カイゼンというのは、なんだか昔、民生機器の開発をしていた頃の、QCサークルを思い出す。 なにしろ、あの頃設計していたラジカセとかテープレコーダーは、生産量が膨大なので、作業工程を秒単価単位で削減する原価削減をしたりしていた。 しかも、OEM供給先の購買価格は、四半期毎に価格低減を求められていたのだから、"カイゼン"が当たり前だった。
最近は、製造部門の海外移転でこういう事に関わる人が少ないけれど、これは別に製造業だけの話ではなく、サービス業や研究などでも、日々の手順や手法を改良するという意識は、業務に対する積極性の現れだったりもする。
かつて、日本が誇ったQC活動とかは、いまやアジア諸国でも取り入られて、どんどん競争力がついてきているのとは逆に、日本はどんどん創意工夫が減っているのかもしれない。
そういえば、いつも大量に余る大豆の煮汁は、結局捨てているのだけれど、これを美味く利用できる方法はないかしらん。 個人のレベルだとみそ汁に入れたり、パンに入れたり、煮物に入れたりというのはあるけれど、そこそこの量なので、なにか加工して、一年くらいで消費できる方法があると嬉しい。
甲府から新宿に移動するのに、普段はあずさ回数券という六枚綴りの指定券を使っている。 これは、片道指定混み¥2,800なので、通常料金の¥3,820より27%近く安い。 ところが、朝一のかいじ号とか一部の列車は、駅ネット予約限定だけど、¥2,470-と35%も割引があって、回数券より安い。 駅ネットで予約の時に、座席マップからの指定が出来ないという違いはあるけれど、この差は大きい。 こういう、お得な切符ってのは、なんだか本当に凄いな....
ところで、国の公募研究などでは、クレジットカードではなく現金の精算を原則として推奨している。 これは、クレジットカードなどに付く各種ポイントなどが当該研究に資されず,個人の利得になることを問題としているからだが、いまや現金よりクレジットカードなどの決裁のほうが安いし、予約の面でも便利だ。 中には、クレジットカードじゃなきゃ予約できないものもある。 しかるに、会計監査の観点からこういう利用を制限しているのは、あきらかに管理者のご都合主義というか保身的責任回避の為だけでしかない。 しかも、会計監査院の監査担当の人とかは、ちゃんとこういう経済効果を理解しているので、合理的説明ができるものは問題にしていない。 ところが、予算の執行をしている、独立行政法人とか地方局などが、自分たちの責任回避だけのために、なんでも禁止ルールを持ち出してくる。 こういうのって、あまりに時代錯誤だよね。
午前中は、日本ケーブルテレビ連盟のJCTAトップセミナーにて、無線LANとケーブルテレビについての講演。 もう1人の講演者は、「僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ」の著者で、川崎フロンターレのマーケティンングの天野 春果氏だった。 彼の、講演はフロンターレのプロモーションの取り組みについて、とても明確かつ順序だった内容で、実に面白くためになった。 特に、まず最初にフロンターレというクラブの社会における位置づけの定義が明確にあり、そのうえに目標や目的、戦略という手法が示されたところは、とても魅力的だった。
僕の講演は、ケーブルテレビ事業者の無線LAN事業への取り組みについての提案であったが、こちらも皆真剣に聞いてくれ、とても聴講者の熱気を感じるいいセミナーだった。
いろいろなアイデアや考えを整理する手法は、人によっていろいろだと思うけど、僕は圧倒的に絵を書いて理解するタイプ。 なので、基本的に鉛筆とノートパッドをいつも持ち歩いてるのだけど、必ずしも良いアイデアを閃いた時に、すぐに絵を書いて整理したり、検証出来る訳ではない。
たまたま、先週の金曜日にある大学の先生と話をしていた時に、頭を過ったアイデアは、かなり直感的に良い感じだったんだけど、バタバタしていてゆっくりと思考整理する時間がなかった。 今朝は、たまたま、この関係の打合せがあったので、その前の時間にちょっとホワイトボードに絵を書きながら思考整理をしてみた。
結果は、限りなく直感が正解で、いま研究しているエミュレーターのスケーラビリティを十分に大きくするアーキテクチャが確認された。 これで、唯一の懸案だった大規模化の実現性が見えたので、今日はとても嬉しい。
今朝は、7時から品川のホテルで台湾から来日した知人の知人と面談。
彼の会社では、CATV事業者むけにケーブルモデムと無線LANの基地局を組み合わせたアクセスポイントを製造販売している。
アメリカでは、圧倒的にCATV事業者が多くて、ケーブルモデム内蔵で、メッセンジャーワイヤーに供架する無線LAN基地局がいろいろと販売されている。
実は、12年前に、僕はこのケーブルモデム(Docsys)と無線LANのAPを一体化する製品とシステムの特許を申請していたりする。 ただ、申請はしたけど維持費とかも馬鹿にならないので、審査請求をしなかったので、公開だけされて終わってる。 特許が認定されたかはわからんけど、こんなに流行るなら審査請求しておけば良かったかな….
ディジタル無線通信で、パケットの途中に同期用のミッドアンプルを挿入するというのも、特許持っていたんだけど、維持が馬鹿らしいので維持を止めたら、最近はこれに似たアイデアがいろいろと出て来てる….僕は、特許が嫌いなせいもあるけど、特許に縁がない。
最近は、メールよりもTwitterやFaceBookで連絡とりあったりする方が多い人も増えている。 たまたま、今日のとある打合せで、そんなTwitterの話になって、Twitterってピュアな通信媒体としても使えるんじゃないかと言う話題になった。
Twitterの上で、鍵交換と認証して、暗号文をやり取りするSsh over Twitter的なアルゴリズムとか、IP over Twitterとか、誰か研究してたりしないだろうか? とりあえず、Twitterでバイナリーを、"d4 c3 b2 a1 02 00 04 00 00 00 00 00 00 00 00 ff ff ....." とか送り合う実験とかしてみたら、フォロワーからはきっとブロックされるだろうな...
電気の契約容量の設計がちとミス気味で、山梨の家でIHオーブン等を複数使うと、ブレーカーが落ちる。 オール電化で200Vもあるので、一部はそちら側から配電すべきだった...
たまたま、この前から数回立て続けに、ブレーカーを落としてしまったのだが、今年はブレーカーを戻した後に、ちょっと困ったことが起きる。 もう、原因も判って対処も出来るのだが、恒久的対応でないために面倒くさい。
それは何かと言うと、電源が落ちたあとに、ブレーカを戻すと、ネットワークが使えなくなるのだ。 最初の時は、無線LANにつないでいた端末が、リンクはすれどネットリーチせずで気づいた。 たまたま、その時にいた部屋は、L3的に別のセグメントになっていて、ローカルなDHCPだったのでIPアドレスはもらえていたけど、上流のルーターに届かなかった。
というわけで、順にネットワークを遡って、いろいろと調べて行ったら、上流のネットワークのL2がコリジョンしまくっていて、しかもその原因は家の中にある。 つまり、我が家の中のホストが、DOSアタックしてるのだ。 しかし、その日は他に誰もいないので、僕の端末以外にネットワーク接続されているのは、プリンターと無線LAN AP くらいなはず....途中の某A社製のL2スイッチの不具合ではと、一瞬身内を疑ったけど、そんなことはなくて、ある部屋からの接続ポートのLEDがひたすら点滅している。 そこで、ふと気がついた....放射線モニタリングポストだ!!!
犯人は、昨年設置した簡易型放射線モニタリングポストで、一端電源を抜いて再起動したら無事に障害が止まった。 念のため、再現試験をしたら案の定DC電源を本体に接続したままの状態で,AC側に瞬断が起きると、同様の不具合が発生する。 おそらくは、リセット回路周りの設計に原因があるのだろうな。 今度、時間のある時にふたでもあけて、恒久策を考えよう。
一月のアメリカ出張の時に手に入れた血圧計で、できる限り毎日血圧を測定している。 アメリカの時は、風呂上がりとかジョギングの後は、そこそこに低い値の時もあった。 しかし...日本に帰ってからは、風呂上がりだろうがジョギング後だろうが、多少はよくなるけど、大きく下がらなず、ひたすらレッドゾーン。(緑とか薄い緑は、正常値)
こうなってくると、なんだかだんだん不安になってくる。 しかも、最近は睡眠時間も気をつけてるつもりなんだけど....どうすりゃいいんだろう。
初搭乗の787で、朝の5:30にフランクフルトに到着。 787は、まぁそんなに大きな差を感じるものではなかったけど、確かに与圧が高いのか、足下はあまりむくまなかった。
たまたま、シートTVをつけたら起動時にスロットゲームが始って、それがちょうど"787"で止まる当りになって、後ほど客室乗務員が記念品をお届けしますっていのうが出た。 ところが、これは既に終わってるサービスで、CAさんの操作ミスとかで、たまたま動いてしまったらしい。 僕のほうも直ぐに画面が変ったから、何かの間違いかと思っていたら、着陸準備の始る前にパーサー人が、このサービスがたまたまだった事の事情説明をしに来て、とはいえ折角のスロット当りなのでということで、揃えられる記念品を見繕ってプレゼントしてくれた。 中身は、機長等のサイン入りの搭乗証明と、トランプやシール類。 これはこれで、良い記念かもということで、ありがたく拝受した。
しかし、787という新しい機材になったにも関わらず、僕には航空機の内装で不思議がある。 それは、トイレのゴミ箱がいつも詰まり気味なことと、紙コップが綺麗に一個ずつ取れだせないことだ。 いままでも、何度も新機材とか新サービスとかで、内装を変えて来てるのに、ここだけは昔のままなのが実に不思議だ。
今日も、経由地のフランクフルトでは、LHのストがあり、ダイヤが乱れていた上、僕の乗り換え経路は、幸いにストの予定がなかった。 とはいえ、フランクフルトの乗り換えは、結構ゲートが遠くて、セキュリティチェックもひたすらのんびりで、ゲートに着いたのは、搭乗開始直前だった。 いつも、フランクフルトの空港では、走ってる気がする。
ウイーンの空港からは,CAT(CityAirport Train)とU4の地下鉄を使って、ホテルに到着。 朝の9:00台なのにチエッックインできたのは良かった。 もっとも、そのまま会議だったので、結局シャワーを浴びたのは,夕方だったけど....
夜は、市内にある16世紀に建てられたPalais Daun-Kinskyという場所でのソーシャル。 クラッシック音楽無知な僕でも知ってるモーツァルトのト長調 K.525の演奏でお出迎えだった。 父はとにかくモーツァルト好きで、いまでも相当数のLPやSPが実家には眠ているんだけど、このセレナーデも良く聴かされた記憶がある。 父の音楽的な志向とか感性は、まったく僕に遺伝しなかったのだが、初期のサイーテションとかマッキントッシュやJBLの手巻きの135、ガラードとかを使っていた、オーディオ趣味は少しは影響されてるかもしれない。
参加しているWi-Fi Allianceのミーティングでは、今回Wi-Fi Docking というマーケティググループの設置が認められた。 この狙いは、TV、携帯、プリンター、マウス、キーボード等を簡単に接続するプラットフォームをつくり、その相互接続性をWi-Fi Allianceで認定するというものだ。 ここで、大きいのは、このなかにIEEE802.11だけでなく、ブルートゥースなどもフォーカスしていることだ。 また、今回ヘルスケアやスマートグリッドなどのマーケティンググループでも、これら他の無線方式を統合するアイデアが増えている。
Wi-Fi Allianceは、IEEEのようなPHY,MACの規格ではなく、相互接続性の保証と認定のためのアライアンスであり、この方向にはまったく問題ない。 ZigBeeがインダストリーニッチに行くのに対して、Wi-Fi Allianceは、携帯、自動車、ヘルスケア、スマートグリッド、ホワイトスペースとひたすらその勢力拡大方向にあるようだ。
今夜は、とりあえずウィン名物のシュニッツェルを食べに、知人等とホテル近くのMüllerbeislというレストランに行く。 一緒に行った知人が見つけてくれたのだけど、それなりの有名店で、日本語のメニューも用意されている。 僕らが店に入った時も、いくつかのテーブルは日本人のお客でうまっていた。
3人で、ホワイトアスパラのサラダと、ウィナー シュニッツェル、ターフェルシュピッツというテール肉のコンソメ煮込みをシェアーして、白ワインで乾杯。 肉料理は、いづれも結構アッサリで、見た目の大きさの割には軽くて良かった。
ウィナー シュニッツェルは、村上春樹のエッセイに書かれていたけど、日本では昔からウィーン風 子牛のカツレツなんていうのが、洋食屋の定番にあるので、馴染みがある。 こっちのはレモンが乗ってるけどケッパーとか、ケチャップはついてない。
あとは、ザッハトルテを制覇しなくては...
三日間のWi-Fi Allianceのミーティングは、今日の午後で終了。 さすがに、IEEE802.11と違って、自分のチェアとかもないので、疲労度は全然少ない。
このWi-Fi Allianceでも、スマートグリッドのマーケティングとテクニカルのタスクグループがあって、SEP2.0への対応なども協議している。 しかし、調べれば調べるほど、僕にはこのスマートグリッド話のデジャヴ見えて来た。
それは、なにかというと、かつての(今もあるけど)ITSだ。 ITSも当初世界的な規模で標準化が進められ、いろいろな国で予算がついて、国際展示会や会議も大々的に開催れて、学術界でも研究会ができて、多くの人が関連研究に取り組んでいる。 ところが、実際にITSで国際的な標準規格が大きく浸透している事例というのは、少なくとも僕には見えていない。 日本では、ETCが普及したけどそれは、日本独自規格だし、電波のほうのDSRCにいたっては、最近アメリカでこのバンドをオークションにかけようという話まで出ている。
インターネットや電話といった通信の世界は、もともと国際間通信が必要で、その実現のために相互接続性が求められ、標準化に大きな意味もつ。 また、携帯電話や携帯端末、電池などのように、人が世界中を移動しても継続的に使う製品やサービスには、標準化の果たす役割は大きい。
これに対して、高速道路や自動車、鉄道などでは、国際間の移動というシーンは限定される。 もちろん、国際間=国間という意味だと、欧州は圧倒的に必要なんだけど、それはEUの規格として網羅される範囲だ。
電力も同じで、とても地域性の高い電力の供給-消費形態を、国際標準化が必要ですと言われても、いま一つイメージがわかない。 もちろん、家電製品などは移動性が高いし、世界中で同じものが作られる経済メリットが大きいけれど、大陸間や地域間の移動を伴わない電力について、果たして世界標準っていうのは、どうなのよって感じるわけだ。
ITSもそうだけど、アメリカで花火が上がって、関連予算がついて、そこにあざとく業界団体ができて、みなんが"これからは、これだ!"って、やってるだけに思えるのは、僕が天の邪鬼なのかしらん。
午後の三時ころに会議が終わったので、夕食までの間に市内を歩いて散策。 シュテファン寺院、ペーター教会、ミヒャエル門を通って、オペラ座側までくるっと散歩。 ザッハホテルの前で、1人合流して昨夜と同じ面子で、ちょっと裏道に入ったテディベアのシュタイフのショップの前にあったレストランで夕食。
ザッハトルテは、明日お土産に買うぞっと。
今日の出発は午後なので、とりあえず朝はCafe Morzaltで朝食。 キプフェルが売り切れなので、普通の朝食セット(日本で言うモーニング)。 シンプルで、デニッシュのようなしつこいのが無いから嬉しい。
両替したりしながら、旧市街を散策していたら、時間が中途半端になってしまったので、昼は食べずに王宮にある皇帝の住居・シシィ博物館を軽く見学。 しかし、どこの国でも時の権力者は、荘厳な屋敷と食器と家具を死ぬ程揃えるんだな。 ちょっと前まで、ハプスブルグ家が隆盛を極めて居たというのが、夢のようだ。
ホテルに戻る途中で、念願のザッハホテルでオリジナルザッハトルテを食べて、お土産も購入。 見た目と違って、ホイップクリームのせいなのか、ちょっとソルティでなかなか美味しかった。
今日は、久しぶりに東京の家で、休日を過ごした。 といっても、比較的ゆっくりと起床して、ずっと家で資料作り。 プリンタの調子が悪いので、セブンイレブンのネットプリントを使うのと、夕飯の材料を買いに、小一時間くらい自転車で外出した以外は、ひたすらパワポとワードとにらめっこだった。
ちょっと興味があって、スマートグリッドについて調べているのだけど、アメリカという国は、政策を実装へと展開して行く進め方が、やはり上手だなと歓心する。 僕の関係しているIEEE802でもそうだけど、議論の進め方、取りまとめ方等は、基本的に同じで、フレームワーク作りから合意形成をし、だんだんと細部を詰めていくので、時間はかかるけれど、それなりに多くのステークスホルダーの支持が得られる。 そして、既存の標準化団体を使い、調整役的に政府機関がフレームワークやアクションプランをつくって、オーダーしていくところなどは、官民の分業、役割が明確で良い。
翻って、日本では相変わらず官主導的に、日本で専用コンソーシアムを組成して、国産標準をつくり、それを海外の標準化に提案するというパターンが主流のようだ。 しかも、そのコンソーシアムも結局は、一部のコア企業と官によるお手盛りになってる気がする。
国際化云々で言語の問題がよく出るけれど、言語と同じくらいこういう合意形成や意思決定手法、組織運営手法を、暗黙の阿吽の呼吸ではなくて、体系的に会得する教育や機会を増やさないとならないのではないかと感じる。
雪のなか新幹線で大阪に移動。 雪のために熱海付近で徐行運転し10分くらい遅れたものの、熱海から先は影響もなかった。 日本の新幹線の運行管理は本当に凄いといつもながら歓心。
しかし、その新幹線の魅力のひとつなはずのWi-Fiサービスは、どんどんひどくなってる。 まぁ、もともと上流が細いので、しかたないけれど、それにしても遅過ぎる。
これだったら、いっそのこと3G/Wi-Fiのモバイルルーターを一車両に一台搭載したほうがいいんじゃないのかな。 新幹線に乗ったら、ツイターでモバイルルーターのシェアをつぶやいてみるのもありかも。
夜は、大阪のグループ会社の元部下らと一献、ちと飲み過ぎた...