今日は、とあるクライアントと、新しいシステムのアーキテクチャや要素技術に関するディスカッションを三時間くらいした。
設計、開発、研究で一番楽しいのは、こういう要求要件を整理して、それに対応する要素技術を比較考証したり精査して、基本的なアーキテクチャやコンセプトを練り上げて行く段階だ。 もちろん、コード書いたり、ハンダつけしたり、実験したり実装も楽しいけれど、白い紙に絵を書くプロセスが、僕は一番好きだ。
しかし、いろいろな外部から要求要件等に対して、そういう議論をせずに、単純に鵜呑みにして既存の所有技術とかと比較して、出来る出来ないを即答する人が最近多いのが、僕には不思議でしょうがない。
夕方は、昨日飛び込んで来た香港のプロジェクトのクライアントとWEB会議。 この場合も、一ヶ月も前に営業に引き合いメールが来ていたけど、その内容についてのQ&Aも無かったようだし、こちらのSEも「最初の一言は、この仕様だと厳しいです」だった。 なぜ最初の一言が「システムの利用目的はなんなんですか?」にならないのだろう。 顧客の目的を聞き出す事がシステムエンジニアの第一歩で、送られて来たスペックに体するベンチマーク判断だけなら、エンジニアじゃなくても出来る。
顧客が求めているものが何かを知る道を、はじめに閉じてしまう習性を、身につけた人を変化させるのは、なかなか大変そうだ。