昨日に続いて、京都大学で開催の第2回ネットワーク仮想化シンポジウムに参加。 共催のITRCでネットワーク仮想化WGの副査をしている関係で、一応セッションチェアのお手伝い。
今回は、全部招待講演で、講演者は著名な人ばかり。米国のGENIの責任者のプレゼンなどもあり、日本も網羅的な発表もあったりで、細かい実装というよりは、大きなトレンドを確認するにはよかったかもしれない。
それにしても、Software-Defined Network とか、Deeply Programmable Network という言葉というかコンセプトは判るんだけど、Use Caseがやはり今ひとつ見えない。 逆に、xxx as service というクラウド系の話も、サービス固有の要求要件と実装手法の必然性が僕にはすっきりしない。 もっと、社会的ニーズや課題を類型化して、それに対するソリューションの提案という流れが無いと、研究者、技術者の独りよがりになってしまうのではというのが正直な感想だった。
また、これだけワイヤレスがネットワークの要素として不可欠なものになっているにも関わらず、GENIに代表されるテストベッドプラットホームは、ワイヤレスについてはWi-Fi、WiMAX、LTE等の既存商用製品の組み合わせの域を脱していない。
新世代ネットワークとか新世代技術のためのテストプラットホームと言いながら、無線は新規ではなく既成のものということは、いつまでたっても有線ネットワークは、無線システムの後発的利用者であり、コンカレントな革新的研究が出来ないのではないだろうか?