数ヶ月前に、飛行機でスピルバーグの映画「リンカーン」を観て、アメリカの自治や人民統制の原点を感じたので、その元になったドリス・カーズ・グッドウィンの文庫を読んでいた。時間系列に膨大な資料をもとに書かれたもので、読み物としては決っして読みやすく無いし、文庫で3冊という量も相当で、読み始めてから随分と時間がかかった。
全編とおして、リンカーンの人に対する度量のある対応や、キャビネットにおける人材登用の絶妙さが伺える。自分より経験や経歴のあるベテランやかつての政敵を登用し、任せることと、決断をする事、責任をとることの区別をしっかりとして、マネージメントしていく姿勢は、とても勉強になる。西郷隆盛もそうだけど、上に立つものの度量と矜持、大義が,何をなすかの限界を決めるんだなと感じる。
加えて、僕が標準化会議で話をしている人達の根底には、あの government of the people, by the people, for the people.. に示された、民主主義的な思想が根本にあるんだということが再認識された。
それにしても、Honest Mano とか呼ばれる生き方が出来たらいいのになぁ...