香港の地下鉄や空港内の電車内を常時監視をするCCTVを導入するために、電車を常時ネットワーク接続する仕組みとして、無線LANとモバイルIPの組み合わせに寄るシステムを導入してから、10年近くになる。
この技術は、13年も前に開発したものなのに、未だにこういうシステムができないかとか、あるいは似て非なるものを導入して問題が発生し、どうしたら良いかなんていう相談が後を絶たない。
今日も、香港のシステムを導入した時のパートナーであるSIerが来日して、なんとかもう一度製品化をして、中国とシンガポールの案件に導入できないかとのこと。
僕は、もう商品企画をして、製品を製造する立場にないし、そういう小回りの効くチームを持っていないので、残念ながらいつも進まない。かつて、このシステムは、香港の地下鉄以外にも、国土交通省などにも導入させてもらったけど、なぜか未だにちゃんと動くシステムが他から出て来ない。
思うに、いまは本当に無線機をスクラッチから開発出来る会社がいないいからかもしれない。特に、モバイルIPのような上位のネットワークや情報処理系と無線の下位層の技術の両方に関係する人は少ない。この結果として、既存の無線LANならべてこんなこと出来ましたレベルで、進化がないのかもしれない。
ハードウェアのモジュール化と標準化により、開発技術社も本質の判る人と、上辺だけの人に、どんどん二極化してきてる気がする。
午後は、某協議会の新しい事務所で打ちあわせ。 どこかで、聞いたビルの名前だなと思ったら、なんと元部下がゴルフ用品のネット通販の会社をやっている事務所と同じ、しかも会議室は同じフロアだったりで、まったく不思議なもんだ。協議会の人は、ゴルフをやる人が多いので、帰りに紹介したら、さっそく大先輩がポールを購入していた。