参加しているWi-Fi Allianceのメンバーミーティングでは、IEEE802.111 HEW-SGへの寄与文書を策定するグルーブが設置され、期待されるユースケースの取り纏めをしている。
IEEE802.11でもそうなんだけど、所謂キャリア系な人達が,Host Spotや屋外での3G オフロードにおける一定のQoSを実現したいというリクエストが沢山でてる。
しかしね、もともとWi-Fiのイノベーションは、ISMバンドという免許不要のゴミ箱を通信に使ったことであって、そのためベストエフォートなわけだ。極端な言い方をすれば、自律分散のベストエフォートだから今日のように普及しているわけで、それを統制されたものにするというのは、成長を止める行為にしかならないんではないかと僕は危惧している。
これって、かつてインターネットに対して、インターネットはベストエフォートだからクリティカルな用途には使えないとキャンペーンをしていた電話屋が、社会基盤として無視できなくなった途端,NGNとかいう旗印を掲げてインターネットを牛耳ろうとしたことと同じパターンじゃないだろうか?
ということは、このHEWも下手すると、 NGNみたいなクローズな世界での枕詞で終わってしまうんじゃないかなと、つくづく思うのであった。
今夜は、会議終了後、そんなキャリアの知人らと再びムール貝とビール。本当に,ビールが美味しい。