今週のIEEE802.11では、僕がチェアをするTGaiの審議が当初の予定よりかなり進んで、一気に次の書面投票まで進めそうな感じがでてきた。このため、昨日のMid Week Plenaryで追加のタイムスロットを要求した。この結果、昨日、今日と4コマ8時間ずつのフルになった。
というわけで、今日も積極的に審議を進めたのだが、これだけ集中してくるといろいろと普段には無い審議も出てくる。
今日は、一度否決された動議について、後半でやはり再考したいという意見が出てきて、再決議という動議がだされた。
ロバートルールでは、基本的に一議不再議なので会期中に一度決議された動議は、再び動議提案できない。ところが、今日はとある動議について、やはり再度協議をした結果として、全体での合意形成が進んだ。
そこで、「Move to reconsider the previous motion numbered #xx after reviewing the facts.」という動議か出されて、これが可決された。こういうのは、おそらくWG全体でもかなりのレアケースだろうけど、こういうことが出来る事を知る事は大きい。
また、とある動議では、Recording Voteをしたいという提案が出された、これは、投票者毎の投票結果を議事録に残す方式で、以後の審議に参考にしたいという理由で提案され,この方式をとったのだが、これもかなりのレアケースだ。
なにはともあれ、延べ10スロット40時間の審議をした結果、今のドラフトに対する1200以上あったコメントも、残り50をきるとこまで漕ぎ着けた。
それでも、残念ながら書面投票に進む事は出来なかったけど、次の会合で確実に進める目処がたったことが大きい。
午後に全ての審議を終えた後、日本とのテレカンを1時間行い、その後クロージングレポート等をまとめて、チェアミーティングに出席。九時半過ぎにやっと食事にありつけて、長い1日が終わった。