iPhone6が発売されてから、とにもかくにも発売後にいろいろな評価記事がネットを賑わしている。その中で、ちょっと製造品質に関わる気になる記事がでてきた。
一つはケースの裏にある捺印が斜めになっているというもの。もう一つは、アメリカで購買した人にプロトタイプが誤って出荷されたというニョースだ。
この2つの事例は、明らかに製造工場の品質管理に不備が有ることの現れだ。iPhoneは、自社工場での内製ではなく、中国のEMSを使ってることはよく知られている。
従って、今回の問題は、あそらくこのEMS内での品質管理体制に起因しているのではと思われる。しかし、EMSは、製造を請け負う事が専門であり、当然ながら品質管理などは、かれらのサービスの重要な機能なわけだ。
請負とはいえ、アップルくらいになれば、おそらくOQC(Outgoing Quality Control)では、同社の品質管理部門が直接に管理に参加していると思うのだが、それでもこういう根本的なものか流出しているというのは驚愕だ。
この背景にあるはの、中国のEMSトップの質の劣化、崩壊の現れだとすると、これからいろいろな所で、より大きな問題が出てくる可能性がある。
メーカーズブームで、今後よりEMSが重要となってくるなかで、その品質管理が揺らいでいくのは、とても影響が大きいだろう。
日本には、品質管理、改善のノウハウやベテランがたくさんいるので、品質監査や管理のエキスパートサービスが展開されるチャンスがあるのかもしれない。