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2014-10-31 グローバル化とオリジナリティ

_ [仕事][MISC] グローバル化とオリジナリティ

  IEEE802.11 Interimに向けて、夕方成田からLAに移動。ハローウィンということで、成田のアメリカンのラウンジの入り口には、小さなランタンの飾りと、キャンディが置いてあった。でも、それ以外は、とくに派手なデコレーションもなく、受付のスタッフも残念ながら仮装なんぞしていない。むしろ、ここのラウンジは日本テイストを前面に出しているので、室内は落ち着いた雰囲気だ。

  ロスに到着して、トーランスで知財関係の打ち合わせをしたあと、夕方前にもうひとつ打ち合わせ。途中でT-Mobileでプリペイドカードの更新をしたり、スタバによったりはしたけど、そこらじゅうどんちゃん騒ぎのハロウィーンという感じではない。

  一方で、日本からはSNSなどに渋谷の街の様子とかが投稿されているけど、かなりの賑わいのようだ。まぁ、こちらでも子供のいる家は、夕方ご近所周りをしたりするみたいだし、ダウンタウンのクラブなんかは、それなりに賑やかなんだろうろど、日本のどんちゃん騒ぎとはちょっと違うようだ。日本の最近のハロウィーン騒ぎは、どんな背景で何を模して仕掛けられたのか、ちょっと不思議な感じがする。

  日本は、昔からいろいろな国の文化や文明を、うまく取り入れて日本式にしていることは多々有るが、それは単純に異文化をコピーしているわけではなかったと思う。つまり、異文化を受け入れても揺らがない日本の文化基盤があったからこそ、そこに他国の文化や文明をとりいれて昇華させることをして来たと僕は思っている。

  ところが、このハローウイーンじゃないけど、最近流行りのグローバル化云々っていうのは、どうも主体が無く、ただ単純にグローバリズムという名の下に他国での流行をコピーすることになっているような気がする。

  僕の関係する世界でも、最近の起業家支援、ファボラボ、メーカーズ、ソーシャルファウンディングとかは、もうどうみても事象的な事の丸コピーに見えてしょうがない。

  思うに、グローバリズムっていうのは、流行りものの輸入やコピーじゃなくて、独創的なコアがあって、それを世界という市場にどう打ち出して行くかということじゃないのだろうか?

  本当のグローバル戦略というのは、オリジンは、日本でもアメリカでもどこでも良くて、世界規模で市場や社会課題を捉えて、そこにアプローチすることじゃないだろうか?

  もっと、グローバルな人材をとか、グローバル戦略をもったベンチャー起業促進をとか言ってるけど、コアコンピタンスのオリジナリティが無かったら意味がないんじゃないだろうか?

  この前、ネットの記事に、カジノ解禁をするなら、マカオやラスベガスの真似をするんじゃなくて、日本古来の手本引きとか丁半などの賭場を、純日本旅館で開帳させて、入場者には和服を着せるという記事があったけど、まさにそれこそグローバル化だ。そういう意味では、寿司や日本式ラーメンなんていうのも、グローバル化の成功事例だ。

  一方で、今日はLAの空港で、修学旅行の高校生が沢山パスポートコントロールに並んでいて、列の整理をするのに、空港職員が引率の先生に、全部で何人生徒がいるの?って聞いたら、そんな簡単なというかシンプルな英語の質問にも、先生は対応できなかったのを目の当たりにした。

  こういうのを見ると、オリジナリティ云々がなくても、まずは外国なれさせよう、英語教育をさせてようという意見が出てくるのもわからなくはない。でも、英語が出来るようになっても、オリジンがなければ、何も伝えるものが無いよねと思うのだ。

  話しは違うけど、ハローウィン騒ぎをしている若い子達は、初午のお祭りや、はな祭りなんていうのは、きっと知らないんだろうな。僕は、花柳界育ちだから特殊なのかもしれないけど、子供の頃の初午やはな祭りで、やはりお菓子をもらったりするは、楽しかったなぁとふと思い出した。


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