朝、ホテルをチェックアウトしたらいきなり大雨というのが今日のスタート。レンタカーを返却して、9:30発のSanAntonio直行便に乗るので、アメリカンのカウンターに行ったら、フライトがキャンセルとのこと。
振替は、US Airwaysの12:40発のフェニックス経由ということで、ターミナ3へ移動。ここのターミナルには、ラウンジがないので、バーガーキングで朝ご飯食べて、ロビーのソファーで4時間近くの乗り継ぎ待ち。
ところが、振り替えた2:40の便が遅延で、14:00発とのこと。それだとフェニックスでの乗り換えが間に合わない。というわけで、今度は 17:15分発の直行便に、再び振り替え。でも、既に荷物はチエックインしていると言ったら、一応スイッチのための指示をしてくれたと言う。でも、はっきりいって、これはかなり期待出来ない。
直行便は、ターミナル4から出発なので、今度はセキュリティを通らないターミナルシャトルでターミナル4に戻る。こっちには、アメリカンのアドミラルクラブがあるので、そこでさらに3時間近くの待ち。
こんどの直行便は、無事に定刻に出発したけど、予定より20分くらい遅れて、サンアントニオに到着。そして、案の定予想通りに荷物は届いていない。最初に振替られたフェニックス行きに乗っているそうで、こちらには明日の昼過ぎに到着予定とのこと。ホテルにデリバリーしてくれるように頼んだりしていたら、23時を過ぎてしまった。
幸いに、レンタカーの予約は途中で修正しといたので、ハーツではスムーズにピックアップできて、ホテルに移動。不幸中の幸いというか、気休めはホテルの部屋がなかなか広くて快適ということくらい。
もう、絶対に今日はUnlucky Dayで、朝のワイドショーの占いは、ワースト1だったんだろうな...見ていないけど。
長年、国内外を問わず出張はかなりしているけど、バッケージロストは、3回目。 過去の二回は、急遽機材が小さいからチェックインにしてくれと言われたのと、オリジナルフライとがキャンセルになって振替られたパターンで、今回もそうだけど想定した通りになった感じで、まあこんなもんだなと諦めている。
昨夜は、荷物がないので、ハダカタオルで寝たら、流石に熟睡ができなかった。それでも、戦いの前の週末ということで、今日はリラックスDay.
同じくIEEE802に参加するために当地入りしている知り合いをピックアップして、Trai Rideに出掛ける。 ダウンタウンから車で西へ30分くらい行ったところにあるWest Creekというところ。しかし、Google Mapのナビで向かうと、ひちすら比較的新しいGated Community の中に入って行き、まったく牧場とかの雰囲気がない。ところが、その住宅街の一番奥になんと荒れた土地が広がっていた。
小さな子供連れのファミリーと僕らとガイドを入れて、7頭だてで、のんびりとブッシュのなかを、一時間の騎乗。話しは違うけど、ここの放牧場には、なんとアルパカが放し飼いになっていた。アルパカを動物園以外で見たのは初めて。
一緒にいった知人は、7月にサンディエゴの外乗で乗馬デビューしたんだけど、終わった後どうも消化不良らしく、自分で他の場所を検索して、時間があるからもう一カ所行きましょうという。こりゃ、はまったな...
2つ目はStriker Trail Rides というとこで、電話が通じないのでとりあえず行ってみるかと車を走らせた。こちらは、牧場とかが多い地域の奥にある超高級住宅の広がる場所で、道路沿いにゲートと電話番号が書かれた板があるけど閉まっている。場所が違うのかと回りをウロウロしながら、もういちど電話してみたらつながって1時半から乗れるという。とりあえず、さきほどのゲートに戻ったら、オーナーらしき人が車で到着したところだった。
スタートまで時間があるので、これまた知人がネットで見つけてくれた近くの街にあるHangry Horseという名前のレストランでランチ。ところが、ここは結構な人気店のようで、なんだかんだ店で食べる時間はなく、ToGoにしてもらって、車で移動しながら食べたけど、人気メニューChicken系はなかなか美味しかった。
午後の騎乗も7頭。こちらは、午前とちがつて、起伏のあるコースで、杉系のブッシュやサボテンの多いバレーを、一時間半のトレイル。まさか、一日に二回も外乗するとは思ってなかったけど、昨日の乗り換えとバッケージディレイを忘れて気分爽快。
途中、買い物をしてレンタカーを空港に戻したついでに、念のためバッケッージの事を確認したら、既にホテルでピックアップされているとのこと。今日から泊まるオフィシャルホテルにもどってチェックインをし、無事に荷物と再会。シャワーを浴びてCACに行ったら時間変更になっていて速攻で終了。
そのあと、日本から参加しているいつもの仲間らと、初日から肉スタートとなった。
今日からIEEE802.11Plenaryのレギュラースロットがスタート。今日は、午前中にAdhocとOpening Plenary、午後にTGai x 2とフルだった。TGaiは、いよいよ詰めなので、具体的な作業に寄与している人がメインとなって、それなりに濃度が有る。
今夜は、TGaiのEditorをしているベテランが、70歳の誕生日ということで、Vice Chairと僕とで、近くのレストランでお祝い。標準化のリーダーシップにはベテランが多くて、そこそこに高齢なんだけど、皆元気に現役を続けているところが凄い。
今夜のレストランは、となりのホテルの一階にあるシュラスコ。昨夜もステーキだったので、連日の肉で、さすがに沢山は食べれなかった。シュラスコは、いろいろな部位が出てくるので、できればもっと空腹の時に来ないと...
といっても、今日のメインは、彼のバースデーなので、そこはそれなりに楽しんでもらえばホストとしては、嬉しいわけだ。お店が、バースデーのメッセージデコレーションをしたプリュレをデザートに出してくれて、3人でそれを突っついてお開き。
肉食いすぎで、お腹が張ってるなぁ、馬に乗って体重調整しないと..
別件で、CAの取得などの作業を日本と連絡をとりながら進めてもらっていたら、突如当該ドメインにあるメールサーバーへのアクセスが出来なくなった。現象として、証明書取得に他するワーニングがでてしまう状態だったのでね、ついつい一連の作業の関連かと思い、はまったしまった。
当地の夜中から朝にかけて、いろいろと試した結果、STARTTLなどを外して、平文でメールをやり取りすると問題ない。
こんな事は、いままで無かったので、正直切り分けもかなり苦労した。結局は、朝方になってバーチャルホストしているメールーサーバーのドメイン名の設定を、オリジナルのものにすれば解決することにたどり着いた。
しかし、なぜ急にそのようになったのかが、解らない。従来のサーバー名の記述だとサーバーに到達性がなかったということだとすると、DNSの可能性もある。
とりあえず、復旧したので、あとで原因を探ってみる事にする。
参加しているIEEE802.11会議は、中間日ということでMid-Week Plenaryが午前中にあった。
このなかで、ちょっと痛いというか悲しい議題が持ち上がった。IEEE802.11では、さまざまな意思決定をするのは投票により行われる。そして、この投票権は一定の回数の会議に参加することで、個人に付与される。また、投票権は一度取得しても、継続的に会議に参加したり、所定の書面投票において投票権利の行使することが権利維持のための条件となっている。
ここで、会議への出席というのは、通常月曜から金曜までにある2時間x16コマの会議のうち、75% 以上に参加することで出席したと認められる。このため、会議場ではWEBを使った出欠システムが運用されており、会議の開催時間に参加している会議をクリックすることでカウントされる。
昨夜は、19:30から予定されていた会議のうち2つがキャンセルになったのだが、出欠システムには、このキャンセルが反映されていなかった。そこで、これらの会議へ参加したとして出席の登録をした人が居たことが判明し、すこし議論になった。
まぁ、早い話しが開催されていない会議に出席できる訳はないので、これは違反行為である。ということで、WGチェアからそのような行為に対しての非難と、粛々と取り消しをするということが表された。
実際には、たとえば会議の最初だけ出席して退席する人の管理などもふくめて、システムとして完全なトレースをしている訳ではないので、その辺りに対する質疑をする人もいた。また、そもそも各グループのチェアが、会議時間をキャンセルすることに対して、計画性の観点から疑義を呈する意見もあった。
しかし、WGチェアの指摘は、システムの話しではなく、会議参加者としてのモラルを問うものであり、そこには本来議論の余地はない。たしかに、自分の直接的に関与しているタスクグループだけでは、全部に参加したとしても75%に満たないケースは多々有るので、ちょろっと参加して出席登録だけするという事は往々にしてある。それでも、WGとしては全体の活動を通しての標準化への寄与を期待しているわけだ。そもそも、一つのWGの中にあるということは、本当に全く関与のないタスクグループというのは存在しないはずなので、興味と関与の深さには関係なく75%参加してねというわけだ。
こういう、ロイヤリティというかマナーにたいする規範がないと、標準化活動は成り立たないので、この話題はそれなりにホットな議論となった。
というわけで、この影響なのか、僕のチェアするTGaiも今日の午後は、参加者が多かった。
夜は、ソーシャルだったのだけど、テレカンがひとつあったので参加せずに待機していたのだが、回線の関係なのか、珍しくWEB会議がつながらなかったので、あきらめて遅めに参加。
その後、部屋飲みで、ちょっと面白いプロジェクトを始めようという話しで盛上がった。
今日も朝から三つのTGaiスロット。本当は,午後は予定に入れてなかったのだが、部屋が確保できたので追加した。ただ、僕はちょうど空いてる予定で、別なテレカンを入れていたので、その間ははVice Chariに任せて部屋でテレカン。
おかげで、そこそこに予定の作業が進んで、夜のチェアアドバイザリーコミッティに提出するレポート等も、滞り無く準備できた。ところが、今夜は結構チェアアドバイザリーでの議題が多くて、終わったのは夜九時を過ぎてしまった。
今夜は、参加している各社のメンバーと、ステーキハウスへという話しで、皆さん僕の終わりを待っていただいていたのだが、流石に予想以上に時間が掛かったので、先に移動してもらった。
幸いに、後発組の仲間がオーダーする前にはレストランについて、ニューヨークカットを堪能。一昨日はシーフードで、昨日の夜はほぼ食べなかったので、思ったよりも快適に16Ozを楽しめた。
それにしても、ここ数日ハリケーンの影響で雨だらけ。昨夜は、かなりの嵐だったし、今日もずっと冷たい雨が断続的に続いていて寒い。
ちょっと北にいったところで、湖での外乗があったので、明後日飛行機にのる前の時間に乗れるかとメールしたら、やはり雨による増水で来週くらいまでサービスが出来ないとのことで残念。
FaceBookのプロフィール写真を、師匠様が撮ってくれた写真にしたら、想定外の反応でびっくり。
IEEE802.11Pleanryは、クロージングプレナリーで、無事にTGaiが使う予定のエレメントのアサインに関する動議も採決されて終了。
今日のクロージングは、アメリカのITSにおけるIEEE802.11pの実情を鑑みて、一部ヘッダーの効率化の導入をしようなんていう提案もあり、しっかりと昼前までかかって終わった。
クロージングのあとVice Chairと他のTGのチェア、セクレタリーの4人で、Natural Bridge Cavernsという鍾乳洞に行ってみた。ここは、自由行動ではなくて、ガイド付きのツアーで、ちょうど良いタイミンクで、2つのツアーに参加出来た。ツアーは3種類あって、一つは諸々の装備をして、奥深くまでいくタイプで、これは予約が必要。僕らは、一番一般的なDiscoveryとちょっとプレミアムなHidden Passages に続けて参加。
はっきりいって、鍾乳洞といっても大した事はないと思って、あまり期待をしていなかったのだが、自然の醸し出す壮麗さに、ひたすら感動しまくり。 サンアントニオは、アラモの砦くらいしか観光するとこが無いと思っていたけど、ここは来る価値が本当にある。ここは、1960に発見されたばかりだそうだけど、いまでも鍾乳石が日々成長しているのを実感できる。
2つのツアーが連続してしまったので、帰りにテキサスで人気のあるというBill Miller BBQで遅い昼食をして、ダウンタウンに戻っり、みんなをドロップしたあと空港近くのホテルに移動。
朝、空港に行く前に、元同僚に教わったBass Pro Shopsに寄って、新しいオーバーサングラスとハンティングハットを購入。この店は、ボートから散弾銃まで、アウトドアライフに必要なもが何でも有る。
今日は、本当に良い天気で、かえりの便も特に問題なく定刻運転とのこと。先週は怒濤のキャンセル騒ぎとバッケージディレイあったけど、どうやら大丈夫そうで一安心。
予定どおり、フェニックスの乗り換えもスムーズに行き、サンノゼに夕方当直。空港で現地のパートナーにピックアップしてもらい、ホテルにチェックイン。
その後、こちらに駐在になった元部下を交えて、サンタクララにある老舗の日本料理居酒屋で会食。いきなり、超ビッグな焼き牡蠣でスタートして、モントレー沖で穫れる牡丹海老などの刺身や日本式のハンバーグを堪能。
やはり、西海岸は和食が普通に食べれるのが嬉しい。
朝、当地に赴任した元同僚がトレイルライドしたいというので、ホテルでピックアップしてもらい、Harl Moon BayにあるSea Horse Ranchに行く。ここは、予約がマストでEary Birdの時は、電話しろとまであったので、一応事前に予約しといてもらった。ところが、指定の時間についたら、既に相当な人数が申し込み手続き中で、2番目のグループになるから暫く待っていろとのこと。乗馬の場合には、不慮の事故にそなえて、契約書へのサイン等が必須なので、どうしてもスタートまでに時間がかかる。
指定の時間より30分くらい遅れて、やっと手続きがはじまったけど、荷物はなにも持つな、特にスマホなどでの撮影とかは落としたりするから駄目と釘をさされる。普通は、この部分をこんなに強調されないのだが、後でその理由が判った。
流石に人気があるらしく、ガイド以外で15人・馬の隊列でトレイルライド。スタートして一列で歩きだしたたら、X2というダート走行性の高いセグウェイに乗ったスタッフが並走して、前から順番に参加者の構成を聞きながら、一緒の仲間や家族こどに順番を調整。こういうのは、なかなかお客様に対して丁寧な気づかいだなとおもってたら、これにも訳があった。
トレイルは、海沿いの陸地の上からビーチにおりて、ビーチを暫くトレイルして戻るコース。流石に、この人数だし、初めての人も多いので、常歩だけ。途中、先ほどのセグウェイのスタッフが並走しながら、沢山写真を撮ってくれるのだが、これがグループごとに順番を調整した狙いのようだ。
想定よりも長くて、2時間近くのトレイルから戻ったら、受付の横の小屋に、PCの画面が並んでいて、先ほど撮影していた写真がディスプレイされている。不思議なのは、つい数分前まで一緒に並走していたカメラマンが撮影した写真が、既にグループ毎に整理されている。データをメモリーカードで転送したとしても、相当な枚数だし画質も高いので、容量的にもそこそこに時間はかかる。そして、なによりもそれらの写真を、全て参加しているグループ毎に整理がされていのが凄い。
撮影時は、かなり連写で撮っていたので、タグ付けをいちいちしている様子はなかったので、なんらかの方法でデータを転送したあとに、仕訳作業をしたとおもう。15人で6組くらいのグループだったので、手作業でやったのかもしれないが、もしからしたら顔認識なみたいなソフトがあるのではと思う手早さだ。僕らの区分けの中に、違う人のが数枚入っていたから、手作業かもしれない。
購入する場合は、個別にPCの画面で写真を選んでプリントしてもらうか、自分のグループの写真をまとめてCDに焼いてもらうかを選べる。とりあえず、僕と同僚の写ったのは、70枚くらいだったので、一枚焼いてもらった。
2時間の外乗が1人50$で、CDが40$なので、一人当たり70$というのは、アーリーバードのお得なところだ。
それにしても、セグウェイとPC とネットなどで、確実に観光サービスの利便性が向上されている現場っていうのは、技術系の人間には嬉しいものだ。出来れば、あのセグウェイのX2というのに乗るのと、この写真の配布システムの説明を聞きにもう一度来てみたいと思うくらいだ。
一旦、サンノゼにもどって、いつものラーメン晴で、お昼はラーメン。その後、ちょつと買い物をし、元同僚が乗馬をはじめて見たいというので、一番職場から近いだろうMilitipas の牧場を見学、レッスン料金や仕組みを聞く。ここは、グループレッスンがウェスタン45$、ブリティッシュが50$で、ブライベーとはどちらも65$で、年会費とかはないそうだ。
僕的には、5時間のランチ付きでミッションピークに行くトレイルがあるのを見つけたのは、ちょっと嬉しい発見。これは、是非行ったみたい。
午前中は、サニーベールのダウンタウンでガジェット系の現地パートナーと打ち合わせ。まぁ、次から次へとおもちゃが出て来て面白い。ついつい、話しが拡散してしまうのだけど、なんとか方向性と次のアクションを決める。
どうも、少し風邪気味で頭痛と寒気がするので、一旦ホテルに戻って2時間ほど休憩。午後は、サンノゼのダウンタウンで、インダストリーデザイナーらとの打ち合わせ。今回は、前回打ち合わせから少しフォーカスを絞りながらも、より具体的なイメージのレンダリングアイデアを元にディスカッション。
彼らのチームのデザイナー4人と、マネージメント、このデザインオフィスのオーナー兼トップデザイナーも参加してのディスカッションとなった。
シリコンバレーでも実績のあるデザインオフィスなので、僕らの仕事には、そんなに多くのリソースはアサイン出来ないと思っていたけど、期待以上に注力してくれているのが判って、とてもありがたい。しかも、オーナー自らがスケッチしたアイデアがあり、彼なりのこだわりがあるのがひしひしと伝わってくる。
面白かったのは、同じようなデザインコンセプトでも、機能というか実装を考慮した若手のアイデアに対して、「それは美しくない」と超ストレートにコメントするシーンがあった。こう言うやり取りは、デザイナーのコンセプトというかポリシーの衝突というのが垣間見えて、個々の感性に触れられるからありがたい。
それにしても、同じレンダリングでも、3D CADのスケッチになると、かなりリアリティがでてくるな。
夜は、たまたまおなじホテルに宿泊していて、先週もIEEEのミーティングで一緒だった某社のエンジニアとジャパンタウンで会食。
こちらのパートナーにもらった、富山の風邪薬を飲んで、早めに就寝。
朝は、IEEE802.11aiのテレカン。さすがに米国時間を基準に設定しているテレカンに、米国から参加するのは、日本の深夜と違って楽だ。
その後、Palo Altoに移動してい、旧知のVCの方と昼食。彼も、米国に転居して10年以上になるが、僕とは日本にいた時からの知り合い。一方で、同行した僕のパートナーは、やはりシリコンバレーに移転して26年になり、互いにこちらの日本人コミュニティの中では知られた存在なのに、僕の案件で数ヶ月前に同席するまで面識が無かった。
ところが、不思議なもので、その初めて顔を合わせた後に、お二方のお子さんがおなじ補習校のクラスメートであることが判明。まったく、不思議な縁の連鎖だ。
午後は、これまたシリコンバレーに長いコンサルタントの方と面談。話しのなかで、とある著名な日本人実業家の話しが出た。ところが、この話しの直後に、僕のところに、まったく別なルートでこの署名な方が来日して参加するカンファレンスの案内が届いたというのも実に不思議。
夕方の便で、LAXに移動して、こちらに留学している知り合いの研究者と当地にいる研究者らと、ソーテルの和食屋で夕飯。なんだかんだ、西海岸では、和食とラーメンしか食べてない...
LAX-NRTは、大きな揺れもなく定刻通りのフライトだった。さすがに、ちょっと寝付けなかったので、クリントイーストウッド監督のJersy Boysを観たのだけど、これはなかなか楽しかった。60'sからのポップスシーンで、スタジオの機材やモニタースピーカーなどにも、ついつい目がいってしまった。
それにしても、最近のクリントイーストウッド作品は、テーマのせいもあるのかしれないけど、あの独特の重さが無くなって、また違うエンターテイメントになってきた気がする。
これ見たら、なんだか目が冴えてしまい、もう一本はスカーレット・I・ヨハンソンのLucy。ガイダンスのアウトラインをみてどうかなと一瞬迷ったけど、モーガンフリーマンが出てるからそんなにB級ぼくないだろうと思って選択。
もう、さっき観たJersy Boysとは、真逆なSFエンターテイメント。監督がリュックベッソンということで、フィフスエレメントの時のテイストを思い出した。スカーレット・I・ヨハンソンとミラ・ジョヴォヴィッチも似たタイプだからかな。
成田に着いた後は、そのまま御徒町のクライアントを訪問して打ち合わせ。その後、末広町の開発パートナーの事務所によって、懸案事項の整理をして、彼らと食事をして帰宅。
今朝は、時差呆けのせいで5時前に目が覚めてしまった。いろいろと出張中に溜まったデスクワークな一日だったのだけど、流石に昼過ぎにまた睡魔に見舞われたけど、なんとか乗り切った。
午後は、かれこれ25年くらい一緒に仕事をしている元同僚と打ち合わせ。さすがに、細かい事は言わなくても、知識も技術もしっかりしていて、話しが早い。
夜は、標準化関係で一緒に仕事をしていた、某省庁関係の方々と久しぶりに一献。一緒に仕事をしているといっても、やはり立場も職務も明らかに違うので、僕にとっては異業種交流みたいなもの。しかも、皆さん異動が当たり前の世界なので、異動先での異なる視点での話しも聞けて、とても参考になった。
朝のかいじ号臨時列車で山梨に戻る。この臨時列車は、前のあずさ号と3分しか時間が空かない、なかなか凄いダイヤ編成。流石に、観光シーズンで混んでいるかと思ったら、そんな臨時のためか僕の隣りは空席のままだった。
甲府駅について北口を降りたら、なにやら凄い人の列。なにかと思ったら鍋グランプリーなんていうのをやっている。ここの北口広場は、ビールだったりワインだったり、とにかくこういうフードフェス系のイベントを頻繁にやている。残念ながら、それらが無いときは、かなり閑散としていて、再開発されたレトロな小道の店舗も、未だテナントが入っていない。
家について、とりあえず放置していたカラスミを確認。さすがに放置していたので、下側は笊の目の形がついてしまった。でも、良い塩梅に仕上がった。
昼食のあと、午後からSunnyで一鞍。今日は、はじめて拍車をつけての騎乗。大分前に、師匠から拍車を買って来ると良いと言われて、買ってはあったけど、今日が初。
最初は、拍車をつけずに、いつものように輪乗りなどの練習をし、途中で拍車をつける。これは、拍車をつけた時とつけない時の違いを確認するため。
拍車の当て方を教わりながら、同じように常歩で歩度を延ばしたり、輪乗りをし、早足をしたりする。かなり、恐る恐る拍車を当ててるつもりなんだけど、明らかに馬の反応が違う。これだと、逆に合図の伝え方も最小限で済む感じだ。最初に、拍車って誰が考えたんだろう?
それにしても、なんとなく、馬に申し訳ない気持ちがあって、足がついついいつもより外側に置く感じになってしまった。
帰りに明野の直売所に寄って、干し大根と白菜を購入。今年は、こちらに引っ越して来て、はじめて白菜も大根も作る時間がなかった。値段が例年より少し高いけど、背に腹は帰られない。これで、明日漬け物が漬けられる。
早めに、久しぶりに高根の湯に行って身体を解した。しかし、別荘割引がなくなったら、一気に価格が高くなった。
夜は、カラスミと白菜、しめじのパスタ。気兼ねなくからすみが使えるのは嬉しい。
MacBook Airを生活環境にして持ち歩いてるので、自宅やオフィスなどには、それぞれACアダプターを置いてあり、バックパックの中には常に一つアダプターを入れている。ところが、昨日、山梨の家のアダプタが壊れてしまい、このバックパックの中の移動用のを使っていた。なので、朝、出掛ける時に忘れないようにしないとと思ってはいた。
今日は、朝がた山梨大学に行って、そのあと東京に出て客先での打ち合わせを2つほどして、夜の便で大阪経由で京都に移動となった。幸いにというか、めずらしく、朝のあずさ号でも、この昼間の客先打ち合わせでも、アダプターを出す機会が無かった。
夕方、羽田のラウンジでテレカンに入る時に、アダプターをと思ったらバックパックの中に無い...ガーン。まだ、バッテリは十分にあるけど、このあと京都〜静岡と丸一日以上出先なので、これはかなりのピンチ。
というわけで、チャットで京都の知り合いに相談したら、京都のヨドバシが十時まで営業しているとのこと。でも、飛行機の時間からすると,多分ギリギリ。
どのみち、ご飯も食べてないし、一人ご飯もなぁ...と思っていたこともあり、彼に買い物をついでにご飯の一緒にどうよ誘たら、さくっと了承していただけた。
予定どおり京都に十時ちょっと前に到着。無事に、アダプタを受け取って、ホテルにチエックインしたあと、木屋町辺りで、焼き肉。いやー、助かった。
午前中の京都で打ち合わせは、予定通り昼過ぎに終了。そこからひかり号で浜松に移動。一時間に一本ある、浜松停車のひかり号って、京都、名古屋、浜松という、とても便利な停車駅で、時間も早い。お陰で、予定より早く着いたので、浜松駅のタリーズで暫し仕事をしながら時間調整したあと、静岡大学へ。
夕方から、お世話になっている研究者の先生方と意見交換の打ち合わせ。次のステップの方向が少し見えて来た。
再び浜松停車のひかり号で東京に戻るのので、夜の時間を合わせて駅へ移動。ちょうど駅で時間があったので、駅横の浜名湖養魚漁業組合の直営店でうなぎ弁当を買って、新幹線で夕飯。
今夜は、夜中に2つのテレカンがあり、明日は、朝ミーティングがあるので、そのまま都内に投宿。いささか、疲労が溜まって来たかも。
02:00に無事にテレカン終了、さて寝よう。
早朝からの打ち合わせと、取引先訪問のあと、夕方から国分寺の某研究機関で打ち合わせ。ここ暫く来ていなかったので、国分寺駅北口の再開発の状況にビックリ。
まぁ、再開発することも知っていたし、いままでの商店が閉鎖して転居したあとも来ていたけど、さすがに更地になった景色は、インパクトが強い。中央線沿線は、まだまだ再開発されていない駅近郊があるけど、あと何年かしたら、みんな変わっちゃうんだろうな。
そういえば、僕の生まれ故郷にあるJR大塚駅も、つい最近になってやっと駅ビルとアトレができて、駅そのものが変わった。僕の子供の頃の大塚駅前は、今でも吉祥寺に残るような小さな商店と路地が入り交じった、奥にある神社へと続く参道を中心にした古い商店街だった。
ああいう、戦後の昭和の匂いのする町並みは、どんどん消えて行くなと、ふと寂しく思ったのは、やはり年を取った証拠だな。
流石に、出張移動の後の深夜のテレカンと早朝の会議で、疲労が溜まってるので、今日は早めに帰宅。
今年度からはじまった研究プロジェクトの打ち合わせとワークショップのため、朝新幹線で高崎に移動。まずは、高崎のホテルで、関係者による打ち合わせ。なぜか、僕が、最初に欧州側が策定するドキュメントのリーディングエディタになってしまったので、ちょっと焦っているけど、今日のミーティングで少し骨子が見えて来た。
午後からは、前橋経由で赤城山の麓にある電力中研の赤城試験センターに移動。まずは、センター内施設の見学で、いま話題の需要地系統の系統制御等の試験設備を見学。
その後、100万ボルトの送電設備を見学。それにしても、100万ボルトは、全てがデカイ。僕らの世代だと100万ボルトというと、伊東四朗の電線マンがニューギニアから走って来たやつか、アリスの♫君の瞳は100万ボルト♪が頭に浮かんじゃうのは、まぁお約束。
ちょうど、ネットでは太陽光買い取りの制限に関するニュースなどもあって、需要地系の話しは、なかなかにホットだ。僕は、三十年くらい前に、送電線故障点評定装置(FL)の仕事をしていたので、系統保護とかxx系統という言葉には馴染みがあるし、その後もMISで電力各社と電柱共架で関係したりもあり、電力関係には、そこそこに知り合いも多い。
だから、電力自由化や今回の買い取り制限の話題などについて、評論家やメデイアがすぐにしたり顔で「発送分離」という言葉を使っているのが不思議でしょうがない。電力業界では、基本的に発・送・配が分離単位だ。通信の自由化の例をみても判るように、一番市場競争による自由化に向いてるのは、通信のアクセス系に値する配電系だと思う。
ところが、とにかくメディにも記事にも、「発送分離」という言葉しか出てこない。これは、もしかしたら電力業界の自由化反対な人達が、うまい具合に配電分離の話しに行かないようにしてるんじゃないかと勘ぐってしまう。
通信事業でも、結局ドライカッパーは実現したけど、真のダークファィバー開放は実現しなかったし。
ときに、実際には、太陽電池や風力、コージェネなどの分散電源は、配電系統に接続されるのだが、今はこの系統のことを需要地系統というそうだ。でっ、この需要地系統では、分散電源の発電量と主たる電源系統から送電されてくる電力の総和が、需要電力ととバランスするように制御しないとならない。そこで、隣接する需要地系統間で相互に電力を融通して、バランスをとるなんていう研究がされている。そこで、この需要地系統を開放して、各配電会社が独自の閉じた需要地系統を管理すれば、この問題ももっと制御しやすくなるのではないだろうかと思うのだが、そんな話しは出てこない。
まぁ、早い話しが個別の消費者のお財布に紐づいてるとこは、結局は他人に渡したくないというのが、実際なんだろう。どこぞのイコマースが、突如出展者への支払い銀行口座を自社グループの銀行に限定してしまった暴挙なども、これと同じ発想だろう。
ワークショップは、合宿形式なんだけど、僕は夜の部は失礼して、高崎から東京にもどり、そのままのぞみ号で大阪に移動。深夜近くに淀屋橋のホテルにやっと投宿。長い一日だった。
今日は、朝から梅北グランフロントにある大阪イノベーションハブで、IoTグローバルアントレプレナー・プロジェクトのアイデアソン。EverySenseもスタートアップなので、これに協賛するというのはちょっとおこがましいかもしれない。でも、僕らが目指している新しいセンサーやIOTの世界では、一緒に新しい世界を利活用してくれる仲間が大事であり、ベストプラクティスを沢山つくりたいので、こういう活動をしている。
昨年来、沢山のIT業界のベテランやベンチャーキャピタル等の百戦錬磨の方々にお会いしてきたが、インターネット黎明期にインターネットを創出してきた人か、とても若い人じゃないと、話しがなかなか噛み合ないことが多い。噛み合ない人というのは、社会課題の本質というよりは、すぐに先例との比較を求めたりで、本当の意味での革新的な話しがなかなか出来ないことが多い。
それに比べて、若い人(単なる年齢ではなくて、感度というかセンスが若い人)は、かなりストレートというか直感的に、いま取り組んでいる社会課題を共に感じてくれることが多く、そんな人達と出会う機会として期待して参加したわけだ。
今日のアイデアソンは、基本的にアイデア出しのためのブレストや、意見集約の為のマッピング等のOJT的な取り組みを朝からやり、結果として沢山のアイデアの中から、8つのアイデアが最終プレゼンまで残った。
ただ、僕的にはもっとビビットなものを期待してるんだけど、結構みんなまじめというか、実装が創造できるようなアイデアが多かった。もっと、!や?が頭の上に沢山点灯するようなものが有っても良いのになぁ...というのが正直な感想だった。
それでも、参加者は、学生さんより社会人が多くて、年齢的にもそんなに若くないのだが、その熱気は、なかなかのものだった。
大学でも同様の講義などもしてるんだけど、今日の進め方はとても参考になったし、こういう熱意のある人がこれだけ集まるというのは、やはり時代の流れとして面白い。
というわけで、とても楽しい時間を過ごして、羽田経由で東京にもどり、最終のかいじ号で深夜の自宅に戻った。
今朝、目が覚めて窓の外をみたら、なにやらやたら舞っている。なんだろうと思ったら、裏山の落葉樹の落ち葉だ、既に、庭のケヤキとかは、大分前に葉が落ちていたけど、裏山のくぬぎやブナは、まだ黄色い葉が紅葉(黄色いけど)の盛りだ。
今朝は、特に風が強いわけでもないのに、いきなり一気に葉が落ちだしたみたいで、車の屋根やフロントにもかなりの落ち葉が溜まっていた。落葉っていうのは、もしかして何かのピークを過ぎたら、一気に雪崩現象的に進む特異点があるのかな? ちょっと、不思議だ。
午前中は、先週仕込んだベーコンの塩抜き〜風乾をして、昼食を食べた後、スモーク。庭でと思ったけど、匂いに誘われて猿が来る予感がしたので、金網で囲われた干場に移して外出。
明野のサニーで、障害者の方が引き馬をするということで、乗り降りの時のサポートのお手伝い。皆、初めてではないということで、良い笑顔で楽しんでいた。
お手伝いのあとは、自分が一鞍騎乗。前回に続いて、今日も拍車を着けての練習。今日は、並み足からの駆足発進を練習。ソフトタッチをというのをかなり意識していても、きちんと馬に合図が伝わって、今日はなんとなく少し納得の騎乗だった。
帰宅後、薫製の終わったベーコンを炙り、試しにオリーブ漬けにしていたアンチョビも軽くステーしたものを肴に、ギムレット。この前、ブリュッセルで入手したアンティークグラスは、ちょっと大きいけどなかなか良い感じ。
昨日までの肩の張りもとれて、短い休日でもエネルギー充填できた。
今日からの国内出張は、JRでひたすら西に行く。朝、甲府を出て、一旦武蔵境の家に戻ったあと、荷物をピックアップして、スタート。
まずは、東京を夜10時発のサンライズ出雲という寝台特急で米子へ。そこから、山陰線をもどり第一の目的地である倉吉にく。
ここでの研究会のあと、木曜日には上郡、相生経由で東広島に行き打ち合わせ。その後、新山口経由で湯田温泉に行き、山口大学の知人を訪問。
今月は、京都〜浜松〜東京、東京〜高崎〜前橋〜東京〜新大阪という二回の出張があり、ともに新幹線などの特急と途中下車というのが入っていて、なにがなんだかだ。
そして、今日からの旅程は、東京〜米子〜倉吉〜東広島〜湯田温泉というやつで、間の三つは途中下車の予定。ところが、この経路だと、米子〜倉吉の部分と、倉吉から東広島への一部が、往路を戻る重複区間になるので、乗車券は、東京〜米子、米子〜相生、相生〜湯田温泉という三区間で買わないとならないらしい。倉吉〜東広島は、岡山経由だと重複区間がないのだけど、時間の都合で、相生経由なため駄目だそうだ。
最近は、えきネットで予約することが多いのだけど、乗車券は途中下車の事がよくわからんので、窓口で買ったりする。そんなわけで、先週も今週もみどりの窓口で、いろいろと聞きながら切符を買ったのだけど、つくづくJRの職員さんというのは、凄いもんだと感心。
僕のケースなんて、かなり普通のケースなのだけど、もっと稀な話しが沢山あって、それを時刻表みながら粛々とこなしてるんだろうな。子供の頃、時刻表に乗っていた時刻表クイズなんていうのが有った(今でもある?)けど、あの類いをしょっちゅうやってるようなもんだなきっと。
というわけて、まあ普通に鉄じゃない僕は、鉄分がきっと足りないわけだ。それにしても、折角の寝台特急も、食堂車とかがないのが、少し寂しいな。
昨夜乗ったサンライズ出雲は、関ヶ原付近でイノシシが衝突したということの影響で、なんだかんだ一時間近くの遅れで米子に到着。生憎と当地は、小雨が降っている。目的地の倉吉への移動まで時間があるので、駅から歩いて米子城趾まで散策。駅前の大通りは、空き店舗、シャーターのオンパレードで、地方都市の駅前空洞化をつくづく感じる。
米子城趾は、維新後に天守閣が壊されたので、石垣等が残っているだけ。そんなわけで、とくに資料館とかがあることもなく、登って降りるまで誰にも合わなかったくらいの寂しさ。
米子駅構内で鯖寿司と蕎麦のランチを食べた後、倉吉まで特急で移動。そこから、送迎バスでITRCの会場となる関金温泉に移動。
一日目のセッションのあと、夜のBOFもおわり、宴会部屋へというのが普通なんだけど、今夜は2つのテレカンがあるので、ノンアルコールで深夜まで待機。深夜の二時に2つ目のテレカンが終わって、やっと就寝。
参加しているITRCでは、IOT/M2M関係の2つの招待講演の他、僕のセッションとBOFでも、センサーネットワークとIOTのお話し。
ウェアラブルやセンサーのデータそのものは、その利用者の個人を特定する情報との紐付けをはずせば、どこまで秘匿するべきなのかとか、あいるは紐付けをどこまでだったら他人に提供できるか、インセンティブがあればどうかなどの議論は、やはりかなり集約が難しい事が少なくとも判った。
この辺りは、対象とするマーケットや提供者のリテラシーでも変わってくるだろうから、単純に特定の価値観で判断すべきではないだろう。
でも、こういう多様性は、頭の固い人は、逆に自分の価値尺度でしか判断できないから理解出来ない場合が多い。だからこの議論を数値化することは必要かなと感じた一日だった。
今夜も交流会、BOFのあと宴会部屋で二次会。LAが買い付けてきた松葉蟹が大量に提供された。夕食の交流会では、雄のズワイガニが沢山でたけど、こちらは味噌と内子がたっぷりのセイコ蟹(呼び方はいろいろあるけどね)。これは、もうめちゃくちゃ幸せ。昨夜はテレカンで飲めなかったので、今夜はしっかりと地元のお酒も堪能した。
倉吉というところは、房総の里見氏の終焉の場所だそうで、一緒に殉職した8人の家臣の墓もこの地にあるとのこと。この8人の家臣の戒名には、全て「賢」という字が使われていて、「八賢人」と言われていたらしく、その名の地酒を楽しんだ。
あの南総里見八犬伝は、この「八賢人」から来ているらしいというのを、はじめて知った。僕の世代だと、中学校の頃にNHKで南総里見八犬伝の人形劇があったので、里見八犬伝に興味がある人は多い。でも、里見氏がこの倉吉に転封されたあとの話しは、あまり知っている人は少ないかもしれない。
朝食後、路線バスで倉吉駅に行き、そこから西へ向かう鉄な移動。最初のセグメントは、特急スーパーはくとで、智頭急行経由で上郡へ。途中には、萌えキャラとピンクの駅舎の恋山形なんていう駅がある。
上郡からは在来線で相生に出て、ここから山陽新幹線で東広島に。この新幹線には、プラレール車両があるそうだけど、ついおっくうになって見にいかなかった。昼食を車内でと考えていたんだけど、相生も途中の通過待ち駅も、車内販売も無い。仕方がないので、東広島でとおもったら、ここの駅前には見事に何も無い。結局は、駅の売店でおにぎりを買って、なんとか昼食。
タクシーでクライアントを訪問し、二時間の打ち合わせ。なかなか重いテーマで、打開策が浮かばない。それでも、なんとか思考整理をして、出口のイメージの糸口は少し掴めたかな...
再び東広島に戻り、山陽新幹線で新山口に行き、そこから最後のセグメントは、山口線で湯田温泉駅まで。今夜の宿は、目抜き通りの大きな旅館。湯田温泉には、山口大学との仕事などで、なんだかんだ何度も来ているのだけど、かつてはインターネット接続がある宿は、一軒だけだった。その頃は、日経コミュニケーションの記事にもなったくらい稀少だった。ところが、今やこの大きな老舗の旅館ホテルも、普通にWi-Fiが完備されているのだから、ありがたい限りだ。日本は、Wi-Fiの整備が遅れているとか抜かしている知ったかぶりの人には、こういう現状の凄さを認識すべきだろう。
その後、山口大学の知人がピックアップしてくれて、久しぶりに近況報告と情報交換。彼とは、関門海峡越えの無線LANの実験の時に知り合って、もう18年くらいになる。その後も一緒にアメリカの会議に行ったり、共同研究をいくつかしている。この春から工学部長になって、かなり多忙なのだが、こうして時間を割いて、新規案件の近況などを話しができるのは、ありがたい限りだ。
今夜は、宿の目の前の彼の行きつけの居酒屋で一献。店長さんのご好意で、ご当地の銘酒である獺祭の「試」という珍しい一本を飲ませていただいた。
これは、「二割三分」という精米度の高い高級品種の精米工程で破砕などにより規格外となった酒米を使って仕込んだものだそうだ。なので、精米度などは、限りなく高く、他の工程は一緒ということ。それでも、破砕しているということは、多分に浸水度合いなどがバラつくわけで、その出来も微妙となるらしい。というわけで、ラベルには吟醸とか大吟醸とかではなく、ただ清酒とだけ記載されている。「二割三分」も一合たのんで飲み比べてみたけど、こちらのほうが香りが強くフルーティな感じ。これは、人によっては雑に感じるのかもしれないけど、価格的には二割三分の半値くらいなので、魅力的かもしれない。それにしても、かつて「山口の山奥の小さな酒蔵」 というキャッチで、稀少な日本酒だった獺祭は、今やその事業戦略が功を奏して、トップブランドになった。需要増に応えてかなりの設備投資をしているらしいけど、こういうポートフォリオの展開も、そういう需要があってのアイデアなのかもしれない。しかし、もう「山口の山奥の大きな酒蔵」だよね。
朝一番の飛行機で、山口宇部空港から羽田に帰京。午前中は、三つの来客と社内の打ち合わせ。午後は、某出版社でコンソーシアム系の会議。メンバーリストに知っている人と同姓同名の人が載っていて、特段確認はしていなかったのだが、やはり以前に一緒に仕事をした人だった。
夕方に、事務所にもどり残っている事務処理を片付けたあと、明日のイベントの為に秋田から来てくれた研究者と、新橋で一献。
予定していた店が品切れで終わっていたため、近くを歩いていて見かけた新潟の朝日山酒造の直営店に入ってみた。
この朝日山酒造は、昨日の獺祭と同じで、通年を通して同じ品種を製造するためのデータと設備で作り出した「久保田」で、一気にトップブランドになった。というわけで、店には「久保田」は、もちろんいくつかのオリジナルがあった。
とりあえず、限定ものを含む三種類の利き酒セットを堪能。「久保田」だと、呼友という呼友会という協力会会員限定の銘柄があるのだが、ここの店はまた別系列になるとのこと。
それにしても、最近は、圧倒的に日本酒比率が増えたな...
今日は、朝からEverySenseの主催するアイデアソンの東京大会。参加者50名に共催のLOD関係者、審査員、スタッフを入れると総勢70名。
午前中は、LOD関係の各企業のプラットホームの説明が中心。昼食後に、いよいよアイデアソンで、いろいろなセンサーを使ったアプリについてのアイデア出しをし、投票で選ばれた8つのアイデアを、さらにチームでブラッシュアップし、プレゼンテーション。
参加者は、独立系の起業した人から、大企業の方、研究機関、大学生と実に多様。グループでの作業では、はじめ会った人同士が、結構がっつりと協議して作業しているのが印象的だった。
いろんな人の持つ、いろんなセンサー情報を組み合わせて、どんなハピネスを創出できるかがテーマだったけど、比較的小さな範囲に閉じたものが多かったのが少し残念ではあった。
それでも、なかなか興味深いのもあったし、それを見ながら審査員同士で議論したネタなどもあった。
終了後の交流会も、ほとんどの参加者が残って、盛会だった。
今日のハッカソンの審査員でありEverySenseの開発パートナーであるおごちゃんが、講評のなかで話した事は、まったくもって僕らが目指している事を的確に表していた。
それはなにかというと、今の巷に溢れているIoTと称しているものやサービスは、Internet of ThingsじゃなくてVPN of Thingsであり、本当の意味でのInternet of Thingsが実現出来ていないということだ。
この本質的な議論は、Internetってそもそも何よということになるのだけど、まさにそこにIT革命とまで言われる変化の源泉があるわけだ。でも、こういう基盤というか、プリンシプルの話しというのは、今のインターネットユーザーに何処まで伝わるだろうかという不安がある。
インターネットは何かという問いに対して、インターネットを作って来た人達と、出来てから使った人達には、大きな差があるだろう。最近思うのは、この差は技術だけじゃなくて、投資家とかでも大きくて、VCなどでも、インターネットのプリンシプルを理解している人は少ない。
というわけで、VoTとIoTの違いを説明せよというのは、とてもその理解の差を確認するのに良い質問なわけだ。これから、会う人会う人にこの質問をしてみようかと思った。
今日は、毎年恒例のお味噌の蔵出し。今年は、日程的に仕込みが二回になったので、例年より一樽少ない蔵出し。といっても、三年モノが一樽、一年モノが三樽で、900g入りバックが240個。
前職の時の元同僚やNPOのメンバーが手伝いに来てくれて、概ね予定どおりに作業は完了。
今年は、集落内での需要が高かったことと、一樽少ないこともあり、ちょっと数量に余裕がなくなってしまった。
それにしても、味噌も作り出してから11年目になり、今の家の貯蔵蔵もすっかり麹菌が生息しているのか、味も質も安定しているのがありがたい。