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2014-11-05 倫理とシステム

_ [仕事][電波] 倫理とシステム

  参加しているIEEE802.11会議は、中間日ということでMid-Week Plenaryが午前中にあった。

  このなかで、ちょっと痛いというか悲しい議題が持ち上がった。IEEE802.11では、さまざまな意思決定をするのは投票により行われる。そして、この投票権は一定の回数の会議に参加することで、個人に付与される。また、投票権は一度取得しても、継続的に会議に参加したり、所定の書面投票において投票権利の行使することが権利維持のための条件となっている。

  ここで、会議への出席というのは、通常月曜から金曜までにある2時間x16コマの会議のうち、75% 以上に参加することで出席したと認められる。このため、会議場ではWEBを使った出欠システムが運用されており、会議の開催時間に参加している会議をクリックすることでカウントされる。

  昨夜は、19:30から予定されていた会議のうち2つがキャンセルになったのだが、出欠システムには、このキャンセルが反映されていなかった。そこで、これらの会議へ参加したとして出席の登録をした人が居たことが判明し、すこし議論になった。

  まぁ、早い話しが開催されていない会議に出席できる訳はないので、これは違反行為である。ということで、WGチェアからそのような行為に対しての非難と、粛々と取り消しをするということが表された。

  実際には、たとえば会議の最初だけ出席して退席する人の管理などもふくめて、システムとして完全なトレースをしている訳ではないので、その辺りに対する質疑をする人もいた。また、そもそも各グループのチェアが、会議時間をキャンセルすることに対して、計画性の観点から疑義を呈する意見もあった。

  しかし、WGチェアの指摘は、システムの話しではなく、会議参加者としてのモラルを問うものであり、そこには本来議論の余地はない。たしかに、自分の直接的に関与しているタスクグループだけでは、全部に参加したとしても75%に満たないケースは多々有るので、ちょろっと参加して出席登録だけするという事は往々にしてある。それでも、WGとしては全体の活動を通しての標準化への寄与を期待しているわけだ。そもそも、一つのWGの中にあるということは、本当に全く関与のないタスクグループというのは存在しないはずなので、興味と関与の深さには関係なく75%参加してねというわけだ。

  こういう、ロイヤリティというかマナーにたいする規範がないと、標準化活動は成り立たないので、この話題はそれなりにホットな議論となった。

  というわけで、この影響なのか、僕のチェアするTGaiも今日の午後は、参加者が多かった。

  夜は、ソーシャルだったのだけど、テレカンがひとつあったので参加せずに待機していたのだが、回線の関係なのか、珍しくWEB会議がつながらなかったので、あきらめて遅めに参加。

 その後、部屋飲みで、ちょっと面白いプロジェクトを始めようという話しで盛上がった。


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