ハードにしろソフトにしろ、新規にモノをつくる仕様の打ち合わせをしていると、だんだん複雑になっていく事が多い。
まぁ、設計しだすと、あの場合、この場合というのが気になりだす。特に、プロトタイプなどを作ったあとの仕様見直しなどになると、もう仕様・機能追加のオンパレードになる。
こういうときに、気をつけなくてはならないのは、設計の根本となるアーキテクチャが変わるのかどうかだ。得てして、目の前の事象に対応する何かに注目しすぎで、骨格を揺るがすような改版をしてしまうことがある。
ソフト系な話のときに、僕はいつも情報の生成〜消失までのライフサイクルと、その情報への操作に着目して思考整理している。システムの中で、類似な情報が同時に複数存在することはないか? オプジェクトに対する操作は、一箇所に集約できているのか?などは、特に気にしている。
ハードでもそうだけど、基本はシンプルにだ。物事を整理するには、結局は、修飾的な部分と根幹を、きちとん分けてとらえることが必要と思っている。
そんなわけで、こういうスキルがあるのかないのかは、人を採用するときに重要な点なのだが、それを見極める良い方法はないだろうか?
いろいろと考えていたら、一例としてある新聞記事を渡して、その内容から、事実の部分、解説の部分、事例の部分、比喩の部分などを、分けて説明させる方法を思いついたので、今度やってみようかしらん。
今日は、造園業の知り合いが来て、朝から庭の手入れ。庭の手入れは定期的にお願いしているのだけど、今回は特別ミッションがある。
このミッションのために、今回はユニックの先にゲージをつけて高所作業可能な状態で来てもらった。まずは、朝から庭の手入れをしてもらい、午後のお茶の後にいよいよミッションスタート。
実は、我が家の屋根の軒下側が、啄木鳥によって穴が開けられている。もう、何年間も皆勤賞で、朝来てはコンコンと作業をして、全部で数カ所に直径12センチくらいの穴が開いている。まぁ、これも仕方ないかと思っていたけど、穴の中に蜂の巣などを作られても困るし、なんとかしないととかねがね思っていた。
そんなわけで、今回は思い切ってこの穴をふさぐスペシャルミッションを実施することにした。穴の部分に板を貼っても、また同じことになるので、ステンレスの薄板を貼り付けて穴をふさぐ。鳥よけにキラキラしたシールなどが用いられるで、ステンレスの反射効果もあるかもという期待もある。
ただ、全面を覆うわけではないので、残った木の部分は、無防備なことになる。そこで、プラスティックの針のような手すりにつける防鳥シートを、上から貼り付けることにした。
当初、釘でとつけることを考えていたのだが、この部分の板は石膏ポードのような材質なので、釘が効かない。そこで、屋外用の厚手の両面テープを急遽調達して、なんとか一通りの作業を終了。
一箇所、塞いだあとに蜂がやたら飛んできたので、もしかしたら中に巣があったのかもしれない。まぁ、この時期なので、まだ作り始めだろうから、諦めて他に作るだろう。
さて、これでしばらくは、啄木鳥も諦めてくれるだろうか?
夜は、皆で七輪&日本酒ナイトで、しっかり飲んだ。
時間がなくて手が回らないので、畑は今年も3畝だけに限定して、夏野菜を定植。この広さだと都会の家庭菜園などと変わらないけど、獣害がある分だけ面倒くさい。
出張が重なると週一どころか月一くらいしか手をかけれないので、草引きが一番の悩みの種だ。そこで今までは、ついつい土の温度というよりは、防草目的でビニールマルチを使っていた。しかし、いつもマルチをはがした時にでる、切れ端などが汚くて、どもう嫌で仕方がない。
そんなことから、今年は思い切ってビニールマルチをやめて、藁だけにしてみた。ビニールマルチで、多少草は出るし、畝間の草引きが必要なのは一緒なので、効果的に問題ないだろう。
今月は、連休明けから長期出張になるので、葉物は防虫シートでトンネルにし、背の高くなるナスやトマト類は、とりあえずキャップもなしで、このまま活着することを期待する。
朝、軽く畑仕事をして、午後から30分ほど騎乗。円形馬場で、誘導にあまり気を取られずに、騎乗バランスに集中したおかけで、かなりスッキリ。
帰宅後は、GWでもない中国と欧州とのお仕事。ワーキングサンプルの作成を依頼している中国の業者との間で、最終データを受け渡してすり合わせ。
それにしても、CAD系のデータの互換性が確立されているのは、本当にありがたいことだ。機械図面も、デザイン図面も、基本的に標準的なものは、なにも気にしないで、メジャーなアプリ間では流通できる。もちろん、細部ではまだいろいろとあるけど、昔に比べたら雲泥の差だ。
昔は、基本的に開発〜製造までの工程は、メーカーと協力会社という閉じた世界だったので、特定のアプリや方式に統一なんてことをしていた時代もあった。いまや、EMSが当たり前だし、試作なども分業が当たり前なので、こういうCADデーターの互換性がより重要なのだろうな。
100%のOFFにはなれない休日は、時分割で仕事と趣味をするのがどうもバランスが良い。
今日の第一スロットは、早朝に畑で小一時間ほど、夏野菜の定植の残り作業。その後第二スロットは、月次処理の事務仕事で午前中を終了。
午後の第三スロットは、Sunnyで騎乗。今日は、外乗に来られたゲストの方の馬場でのレクチャーに先導役でお手伝いを30分。その後、自分の練習で30分。
近くに出来たカフェで休憩したあと、某研究会向けの論文の下書きが、第四スロット。
たかねの湯で体をほぐして、軽くパスタで食事をしたあと、夜は、引き続き論文の下書き。気候もちょうど良いので、デッキでシングルモルトとシガーを片手の執筆。
そのま、深夜のテレカンで、なんだかんだかなり長い一日を終了。
山梨県は、田舎暮らしで移住したい都道府県No1らしい。そのせいなのか、我が家の周りにも、都会から来た人に受けそうな、ちょっとオサレな感じのお店が増えてる。
もともと、小淵沢や清里は、観光地だからわかるけど、我が家から車で10分圏内にも、いろいろと出来てきた。
最近といっても、一年くらいは経過しているようだけど、ラーメン屋さとんコーヒー屋さんができてくれたのは、とても嬉しい。
あと、15分くらいかかるけど、白州の台ヶ原にも少しお店が増えている。今日は、知り合いがこの前はいって良かったといっていた蕎麦屋に行ってみたら、ここもなかなか良かった。
あまり、観光地観光地するのは嫌だけど、まったく何もないのも嫌なので、カテゴリーごとに二つくらいずつ選択肢ができるのがいいなぁと、勝手なことを思っている。
テレカンと講義を終えて、夕方に東京に移動。関連会社が出資する会社の経営者らとの会合に参加。
インターネット関連でも、異なる分野で経営をしている同世代の人たちの話は、とても面白い。
やはり、知らない世界のことというのは、何を聞いても参考になるもんだなとつくづく感じる。なんらかの協業をというの欲張ったスタンスではなく、フラットに話ができるというのは、とても良いことだ。
それにしても、EverySenseの取締役でもある主催者のFさんは、いつもながらにビックリするアイデアがでてくる。
どこかで聞いて話とか、海外の事例の移転的な話じゃない、オリジナルなアイデアで、これだけ次から次へと唸らさせる人って、なかなかいないと感心することしきりだった。
今日は、午前中にV2X(Vehicle to something) 関係の打ち合わせ。その後会社に戻って、二つほどミーティングして、成田からサンノゼに移動。
サンノゼ到着後、そのまま三箇所で三つのミーティングをし、夕方に知り合いと会食前に仕事のお話し。この知人の新しい仕事のことを聞いていたら、なんとV2X(Vehicle to something) 系ということで、今日は日米に跨ってこなした複数のミーテイングが、V2Xで始まって、V2Xで終わった日だった。
無線LANを使ったV2I(Vehicle to infrastracture)で、「時速260kmで無線LAN通信」なんていう実証をしたのは、2003年だった。この時にも、よくされた、ドップラー大丈夫なの?という質問を、今日は久しぶりに聞いた。(答えは、「まったく問題ないです」で、なぜかという解説をしだすと長いので、ここでは割愛。)
夕食は、ダウンタウンのギリシャ料理レストランで、当地の知り合いもジョイン。うち一人は、初見だったのだけど、なんと前職の会社の人だった。
夕方のフライトでLAX経由でバンクーパーに移動ということで、朝はいつものBay Area Ridge Ridersで4hのトレイルライド。記録用のアプリを使って記録していたのだけど、途中の休憩のときに操作を誤って、前半の部分が消えてしまった。
今日のコースは、Huddart County Parkという場所で、初めて来た。 Skyline Blvd (35)沿いの駐車スペースで待ち合わせして、Crystal Springs Trailというコース。前半はダウンヒルという感じで、ほぼ下りでクリークのあるエリアに下りてから、登りのコースでキャンターセッション。
パーキングエリアでランチブレークをしたあと、帰りの登りは、倒れている潅木などのない場所でトロットを入れながら、気持ち良いトレイルだった。
サンノゼからアメリカンでLAXに出て、そこからWest Jetでバンクーバーに移動。LAXについてゲート案内をみたらTBITになっているけど、West JetがTBITから出るなんて聞いたことがない。とりいえず、それでもそう出ているのだからとTBITに行ってみたら、案の定West Jetなんて影も形もない。時間があるので、そのままターミナル2まで歩いてWest Jetのカウンターに行ったら、やはりこちらだった。
ターミナルとゲートは判ったものの、なんと最低でも3時間の出発遅延ということで、15$のミールバウチャー。もともと、23:30頃到着予定なので、3時間遅れだったら深夜2時過ぎかと思うとゲンナリ。
結局のところ、出発は4時間遅れの12時過ぎで、バンクーバーに着いたのは、明け方4時ちょっと前。これでバッケージロストとかあったら最低だと思っいたけど、幸いにロストはなかった。ただし、ダウンタウンへの電車は、運行していない時間なので、タクシーでホテル。結局チェックインしたのは、明け方の5時だった。とりあえず、寝る。
今日は、飛行機の遅延で朝の五時にやっとホテルに到着したので、昼過ぎまで爆睡。たまたま、日曜日だったのが幸いだ。
午後から学会向けの資料の整理をして、夕方のCAC(チェアアドバイザリーコミッティ)から、今週のIEEE802 Interimがスタート。
それにしても、今回はスタートからいきなりきな臭い。一つは、某社の知財戦略に関係するもの。もともと、標準化作成をするWGの会議では、特定の知財の許諾条件などについて、議論してはいけないことになっている。これらについては、PatComという委員会があり、そちらで議論される。
とはいえ、標準化の現場では、実際に標準化に織り込まれる技術について、知財の存在が明確にされたために、それを放置はしておけない。問題は、この知財の所有者が、現在のWGのPatent Policyに従えないと明言していることで、これは暫く決着がつきそうにない。今回も、直前にいくつかの関連資料がアップされて、まだまだ収束しそうにない。
もう一つは、新しいTG(Task Group)のオフィサー人事だ。ルール上、TGのチェアは、選挙ではなくWGチェアからの指命になっている。しかし、実態は、TGの中で選挙をし、その結果を受けてWGでチェアが指命するという手順を採ってきた。だから、複数の候補者がいる場合には、TGの選挙では投票を行っていた。
今日のCACでは、今回からスタートする新しいTGのチェア人事について、「TGのチェアは、選挙ではなくWGチェアからの指命」ということを、もう一度メンバーに周知徹底するという話がでた。この背景は、表向きはルールの啓蒙なのだが、その背景には、チェア候補に関する、想定外の動きがあるような感じだ。
まったく、初日からある意味火種が燻っているかんじで、今週はちょっと熱いかもしれない。
CACのあとは、ケータリングで食事を済ませて、大学の授業をWEB-EXで行う。さすがに1.5 時間のフルは、反応が見えなくてやりづらいので、さくっと短縮で終わらせた。
参加しているIEEE802 Interimでは、某社がIEEEーSA( Standard Association)が改定したIPRを承諾できないということで、LoA(Letter of Assurance) の提出を拒んでいる。
IEEEでの標準化は、個人資格による参加であり、オープンである。そこで、標準化作成において寄与する技術などの内容が、自らの知財権利の主張範囲である場合、LoAを提出することになっている。しかし、このLoAの提出は会合に参加する条件ではなく、参加後に該当する場合には、速やかに提出することになっている。このため、標準化が進んでからでも、LoAの提出を拒むことは、ルール上は起こりうる。
一方、同じ無線LANの標準化でも、互換性プログラムを策定している民間アライアンスの場合、定められたIPRに賛同できない場合は、会議室から退出するように、会議の冒頭で議長が宣言する。つまり、会議に参加している事は、そのままIPRを許諾していることになる。
いままで、あまりこの辺りの違いを意識していなかったのだが、今回の事案で、その重要さを再認識させられた。
また、IEEE802は、標準策定のためのWGであり、WGでは知財の取り扱いに関する事項を協議する事は、ルール上禁止されている。従って、今回の事案では、こんな事が起こっていますという報告はあっても、じゃどうしようかというのは、PatCom(Patent Committee) の管掌なので、何も出来ないという焦燥感が漂っている。
参加しているIEEE802 Interimでは、はじめて802.19のミーティングに参加してみた。
というのは、今回は3GPPからLAA(Licensed-Assisted Access) to Unlicensed Spectrumのプレゼンがあったからだ。はっきり言って、肝心なとこの説明がなくて、上位層の概念しかないので、僕的には100%ダウトだ。
まぁ、IEEE802に来てプレゼンするので、とても気を使ってるのかWi-Fiとのフェアネスを強調しているんだけど、 そもそも、Unlicensed Spectrumというのが、運用者をあらかじめ特定出来ないという前提が理解されているとは思えなかった。逆にいえば、Unlicensed Spectrumなんだから、別にLTEのフレームを吹いたって構わないというのも、一理ある。それでも、3GPPとの間でこういう議論ができる背景は、やはり電波資源の不足がなさせることなのだろう。
いづれにしても、キャリア系のコントロールの世界と無線LANの自律分散が、互いにリエゾンしながら、人的な行き来もして、こういう議論ができることは、良いことだろう。
電波行政が基本的に規制と許認可だけな文化の国では、こういう活動は出てこない。実際に、ITSと802.11の干渉問題なども、建設的な意見で共存方法を探るのと、監督官庁に陳情だけして保護政策を求めるのでは、大きな違いが出てきている。
しかし、結局最後は外圧で規制緩和とかになるのなら、最初から建設的にこういう議論の場に参加するほうが有効ではないだろうか?
今夜は、Vancouverに詳しい仲間の先導で、Rodney's Oyster というオイスターバーで会食。珍しくサンプラーはなくて、直接に種類を指定するのだけど、West Coast産とEast Cost 産から三種類ずつ選んで堪能。日本でいう牡蠣フライもなかなかに美味だった。
ホテルにもどった後、いつものTGub(uisce beatha)で、Tomintoulの16年を、一杯ご馳走になって就寝。
参加しているIEEE802 Interimは、VancouverのダウンタウンにあるHyatt Regencyで開催されている。ここのホテルのエレベーターのシステムは、なかなかユニークだ。
エレベータフロアーにある電子パネルで、行きたいフロアーを指定すると、5機あるエレベータのどれに乗るかが表示される。表示されたエレベータが来て乗り込むと、エレベータ内には行き先を指定するボタンはなく、ドアの開閉ボタンのみがある。また、どこの階に停止するかが、液晶パネルに表示されている。だから、一旦乗ってしまうと、原則降りる階を変更したりは出来ず、たまたま、他の人のリクエストで停止した階で乗り降りするしかない。
エレベータ内にある停止階の表示パネルは、10階分しかないので、一つのエレベータは、最大でも10回しか停止しないのかと思ったら、どこかの階に停止するとその分は消えるので、そういうわけではない。
こんな近代的に見えるシステムで、快適に動いているのなら問題ないのだが、混雑時には完全に崩壊している。というわけで、参加している会議では全員が34階で昼食を同じ時間に取るので、この時は従業員が乗り込んで、マニュアルで直通運転をしている。昼時以外でも、ちょっと混雑すると、余計なことしないほうが良いんじゃないかという感じになる。
今日の夜は、ソーシャルだったので、会議参加者の多くが同じ時間に各々の客室フロアーからロビーに降りたのだが、混雑がさばけないので、一旦上りに乗って最上階まで行き、再びロビーにおりるという始末だった。
そして、ロビーに降りてきたら、なんと知り合いの研究者が閉じ込められる事故が起きていた。混雑しているエレベータがロビーに到着して、人々が降り始めたら最後の二人が降りる前にドアが閉まったそうだ。この時に、フロアーと籠の高さが少し合わなくて、ドアがロックされ停止状態に陥ったそうだ。
その後、彼ともう一人閉じ込められた人は、1時間以上経って無事に救出された。幸いに健康には被害はなかったし、閉じ込められた男二人にロマンスも生まれなかったらしいけど、まったくなんだかなだ。
それにしても、こんだけ、ハイテクぽいシステムなのに、Fail Safeとかは、何も考えられていないのだろうか? 誤作動が起きることも問題だけど、わずか数センチの段差でロックされた籠からの救出に1時間以上を要するというのは、まったくもって不幸なシステムとしか言いようがない。
夜は、ホテル近くのパブでのソーシャルに参加したあと、深夜に日本と共同研究のテレカン。連日の深夜、早朝テレカンは疲れる...
参加中のIEEE802 Interimは、今夜のCACで個別会合が終了。チェアを務めるTGaiも、無事にD5.0の書面投票へ明日のPlenaryの決議で進むことになる。
というわけで、夜はチェアミーティング後に、802.15.4sのチェアをしている知人と、ホテルの近くのシーフードレストランJoe's Fortesで打ち上げ。二人だとシーフードタワーのポリューム感が堪能できる。
一旦ホテルにもどったあと、ウイスキー仲間のTGubへ顔を出す。この会を仕切っていたベテランのコンサルが、今回でIEEEの標準化から離れることになる。彼は、僕より少し若いのだけど、転職先(クライアント)はあのイーロンマスクのSpaceXでそうだ。昨年遊びに行ったテキサスの家も売却して、LAに引っ越しするそうだ。
たまたま、昨日も三月まで標準化に従事していた別な日本人で、やはり同じ世代の方も、転職活動で内定がでたという知らせがあった。やはり、それなりのスキルと実績がある人は、早期退職にしても、契約更新にしても、きちんと次の仕事がアサインされるんだなと感じる。手に職というのは、昔から言われてるけど、職というのは特定の技巧ではなくて、信頼できる仕事をするかどうかということなんだろうな。
企業の大小を問わずいくつかの会社で、社内政治に長けているだけで、外から仕事のパートナーとしてみると疑問のつくパターンの人を沢山みてきた。ああいう人達は、いざ早期退職とかで転職活動になってから自分のキャリアスキルに気づくのだろうか?
昨日入ってきた、もう一つのビッグニュースは、経営再建が急務と騒がれている大手メーカーで、四半世紀以上のおつきあいのある知人が代表取締役に就任されたことだ。
彼は、知り合った頃の担当時代から、技術、設計に対してとても真摯で、これでもかというくらい可能性を検討する人だった。その分、どらちかというと、社内政治などは疎い感じで、技術仕事一筋で、かなりの立場になってからも、僕の仕事場にきて一緒に半田付けをしてくれたくらいだ。
そんな彼が、結局は社内での役職はどんどん上がって、ついには代表取締役に就任したのだから、これもやはり仕事に対する真摯さからではないだろうか。
時期が時期だけに、軽く就任をお祝いするのも難しいけど、この大任を、きっと果たされると期待している。
そういえば、これで東西の同じイニシャルのメーカーは、両方とも面識のある方が代表になったのか、みんな凄いな...
今日のIEEE802.11 クロージングで、無事にIEEE802.11ai D4.0への修正案が可決され、D5.0の策定と公開に進むことになった。
TGaiをはじめてから、いつも一週間のセッションは、フルフルだったけど、今回は一コマをキャンセルするくらい全体として余裕をもって、久しぶりに進めた。これで、D5.0の次はスポンサー投票になるだろうから、しばらく他のTask Groupにも顔を出せるかもしれない。
今日のクロージングは、再びこの会場に戻りたいかというアンケートに対して、エレベーターのシステムの改善を条件にしろという意見で盛り上がったくらいで、ある意味平和なクロージングだった。
昼前に会議が終わったので、レンタカーで30分ほど郊外に移動し、Leghorn Ranchというとこで外乗。 そこそこに経験者向けのトレイルもできるらしいのだが、今日は他に初心者の人がいたたので常歩だけで1.5時間。ただ、馬の膝(正確には踵)くらいまでの深さのあるクリークの中を少し歩いたりでなかなか面白かった。
川沿いを歩くのだけど、たまたま川にイーグルが降りてきて、何度か川面に急降下したと思ったら、最後に魚を掴んで飛んで行った。ガイドのオーナーもこんなシーンは初めてみたと言って、興奮して写真を撮って、それを転送してくれた。
高速で移動している時から、なにかチリのようなのが、やたら舞っていたのだけど、トレイルして判ったのは、なんと大量のタンポポの綿帽子だった。
途中の景色といい、広がるブルーベリー畑といい、バンクーバーは自然に囲まれているのを実感した午後だった。
夕方、ホテルにもどって今日も滞在している知人と合流して、前にも行ったことのあるSizenya というオーガニックな和食屋でディナー。同行した人は、滋賀の長浜出身なんだけど、当地の地酒の七本槍があったので、それで乾杯。そのあとはカナダ産の純米酒なるをたしなむ。オーガニックで玄米の寿司と、キンピラなどを食べて、締めは肉うどんと久しぶりの日本食だった。
早朝の便で、バンクーバーからLAX経由でサンディエゴに移動。先週の、あの4時間遅延とは打って変わって、今回は全てOn Time。
今回はもYVR-LAXは、AAだけど運行はアラスカエアーのため、到着がターミナル6。そこから、サンディェゴ行きのAAのターミナル4までは、地下のトンネルを歩くのだけど、トンネルの壁に航空サービスの歴史とかが書かれていて、なかなか良かった。
サンディェゴ着は、コミューターターミナルなので、そこから空港内の循環バスとレンタカーシャトルを乗り継いで、レンタカーセンターへ。どうも、今回は、フライトは予定どおりだけど、空港内で歩かされる。
昼過ぎだったので、ヒルクレストの但馬屋でラーメンを食べて、買い物をしてホテルにチエックイン。
その後、同宿しているプロジェクトの関係者と合流して、UCSDの先生宅を訪問したあとワインレストランでディナー。さすがに、朝が3時起きだったので、ちょっと疲れた。
午前中、某研究会向けの論文をビジネスセンターのプリンターで出力して校正。いつもながら、レターサイズとA4サイズって、統一されないのかなと思う。
午後は、まずサンディエゴに詳しい知人もご推薦のRocky'sという老舗でハンバーガー。ジューシーだけとしつこくないので、1/2Lbでも重くない。コーラとフレンチフライをつけて14$なので、チップをいれて今の為替レートだと、かなりお高いグルメバーガー。それでも、これは来てみる価値がある美味しいさだった。
腹ごしらえもできたので、 San Diego Beach Ridesで、Swim Rideに挑戦。ここは、昨年の夏に、サドルが緩んで初めての落馬をしたとこなんだけど、まぁそれはそれ。
9歳の牝馬Pattyで、ガイドの女の子と二人で3時間のランデブートレイル。まずは、海際の河口のブッシュの中のクリークを通ってビーチへ。先週から少し雨がふったので、クリークの中もすこしは水があって、鴨が羽を休めていたりする。
普通のビーチライドは、波打ち際の砂浜をトレイルするのだけど、Swim Rideは、馬の胸が水につくくらいまで、海に入りながら歩く。これは、やってみてびっくりしたのだけど、かなり不思議な感覚になる。
乗りながら、波が打ち寄せる足元をみると、馬がムーンウォークで横に動いてるように錯覚する。まっすぐに、遠くをみて足元をみないようにしないとならないけど、かなり刺激的で面白い経験で大満足。
帰りは、ブッシュの中に、やたらラビットがいて、ちょろちょろするけど、馬は慣れたもので相手にしないようだ。
今日は、EquiTrackというアプリが綺麗にデータを取ってくれたのだが、帰りにボケットのなかでボタンが押されたみたいで、なんとアプリが消えてしまった。アプリは再インストールできるけど、いままでのデータが消えたのがショック。こういうときに、クラウド対応とまでは言わないけど、ローカルアプリのデータは別保管して欲しいと思う。
帰り道なのでSushi Ohtaに電話したら、一人なのでカウンター席がとれた。途中ダウンタウンに寄り道して、でオーバーサングラスを新調したら、ちょうど良いタイミングでお店に到着。かるく刺身と握りを食べて、ホテルに戻った。
サンデイェゴで滞在中の予定管理が、どうも外部依存性が高すぎで、今ひとつ効率が悪い。今日も、時間が無駄になりそうだったので、急遽ロングビーチまででかけて、共同研究のお願いをしている知人とランチ。その会社に転職した知人の元の勤務先とも、共同の提案をしようという話もあり、そのあたりの先ネゴ的な感じ。
夕方、サンデイェゴにもどり、UCSDで新しく始まるフォーラムの前夜祭的イベントに参加。EverySenseに出資していただき、取締役にもなっていただいた藤原氏の講演などを拝聴。日本からは、旧知のインターネットな人も来られて、ショートスピーチを披露された。
レセプションのあと、昨日から現地入りしたO氏と二人で、老舗のイタリアン。O氏とは、某通信大手のインターネット事業進出時には、何度もお会いしてるし、共通の知人も沢山いるのだけど、二人どゆっくり話をすることは初めて。
いろいろと、話をしていると、「あの時本当はさ...」「えっ〜 そうだったのか」みたいなことが沢山あって、いやはや本当に面白い。
二次会というか三次会は、主賓らの宿泊しているホテルのラウンジで、地元の若手らを交えての交流会に参加。明日のメインイベントが楽しみだ。
今日は、UCSDにおいて、New Approaches for the Promotion of Innovation, Science and Technologyに参加。元東大総長や前日銀総裁も参加されての講演とパネルは、なかなかに深い内容だった。
朝の起業についてのパネルディスカッションの議論を聞いて、ふと湧いてきた疑問は、起業家精神っていうのは天性のものなのかどうかだ。もし、天性のものだとするならば、大学生や大学院生の年齢の人間に対して、教育で企業家精神を持つように変えるんだなんていうのは、まったく上から目線の奢りだろう。
ただし、天性ではあっても、その種は誰にでも多かれ少なかれあるものだとするならば、後天的にそれを成長させるということに可能性はある。この場合、どうやって個々人のもつ起業家精神の種を成長させるかが教育者が考えることで、変えるとかではなく成長を促すという感覚が重要なのではないだろうか?
なんでもそうだけど、何かをサポートするには、効率をあげるための道具やシステムを提供することと、先人の知験を知らしめて参考となさすことではないだろうか?
となると、起業を促して新産業を創出するなんて議論をするのには、起業したことのある人が参加することが重要だろう。今日の議論には、あまり起業経験者からの意見が聞けなかったのがちょっと残念だった。
夕方、EverySenseの取締役と日本でのハッカソンで優勝した学生さんが到着し、三人でダウンタウンのローカルブリュワリーで地ビールを堪能。そのあと、昨夜と同じ会場での交流会にも参加して解散。
UCSDのQualcomm InstituteにあるInnovation Spaceを見学。ここは、いわゆるIncubation Centerで、Qualcommがスポンサーなので冠がついてる。
中は、シリコンバレーにあるNestGSVやPlug and Play Tech Centerなどと同じく、オープンスペースにあるブースを借りるワークスペースタイプと、個室のタイプがある。また、キッチンやらカフェ、会議室などの共有設備がある点も同じだ。ただ、シリコンバレーの最新のインキュベーションセンターにあるオサレ感は、いまひとつないけど、質実剛健な感じがする。
また、同じ建物にあり特別料金で利用できるファブは、なかなかに壮観だ。ファブには、いまや当たり前の各種3Dプリンタがあるほか、CNCや大型の機械加工設備があるが、さらに特徴的なのはクリーンルームがたくさんあって、そられも利用可能ということだ。この辺りは、半導体を試作、開発する各業種がたくさん揃っているアメリカならではという感じだ。
その他、8kプロジェクタもある200人くらい入れるシアターもあり、こちらは全席電源とインターネットアクセスが具備されている。ここでは、居住者とVCとのマッチングイベントなども、とうぜん開催される。
日本でも、まぁインキュベーション関連は、花盛りではあるけど、大学の中に、ここまで付帯設備をつけて、運用されるのはなかなかないのではないだろうか?
もちろん、入居にあたっては、UCSDとの関係が必要で、審査もあるけど、費用負担もかなりリーズナブルで、$2.55/ft2なので、日本的に言えば坪単価81$=10,000円弱。三人くらいが入れる個室の場合は、机が三つ、ロッカー、ホワイトボードがあって164ft2=15m2で、年間5018.40$とのこと。これには、電気代、共有スペース、会議室の利用が含まれ、インターネットは月額23$とのことだ。
早朝にホテルを出て、今回の出張の最終寄港地であるサンノゼにLAX経由で移動する。帰りは順調かなと期待していたのにLAXに到着したら、乗り継ぐ予定の便が30分遅延とのこと。まぁ、30分なら可愛いものだと思ってたら、結局キャンセルになってしまった。
コミュータ用のサテライトターミナルにいたので、便の変更のためにはターミナル4の本館にバスで移動しないとならないし、チェックインした荷物もあるから、ちょっと困惑していた。ところが、幸いにメンバーになっている、アドミラルクラブがこのサテライトにはあるので、そこに駆け込んだら列もなくて、すかさず変更手続きをしてくれ、一つ後の便に席を確保できた。ただ、同行している学生の分が席がとないので、彼は同じ時間帯のSFO行きに変更してもらった。
このため、当初パートナーにサンノゼ空港でピックアップしてもらい昼に一つ打ち合わせだったのだが、それはキャンセルし、学生君をSFOでピックアップしてもらい、僕は直接午後の訪問先であるマウンテンビューで落ち合うことにした。
無事に荷物も引き継がれてサンノゼについたので、一旦サンタクララ駅前のホテルまでVATで移動して、荷物を預けたあと、マウンテンビューまでは初めてUberを使うことにした。
Uber-Xで検索したら、五分でピックアップしてもらえて、そこから15分21$でマウンテンビューまでさくっと移動。ドライバーは若いお兄さんで、ラップを聞きながらスイスイと運転って感じ。おかけで、昼を目的地の近くのタコベルで食べる時間もあった。
噂には聞いていたけど、自分で使ってみるとやはり便利だ。日本では、実証実験さえも、行政から中止させられたけど、ある意味でこういう互助の仕組みをうまく取り入れるべきではないだろうか?
過疎化、高齢化の進む地方では、公共交通が採算性の問題で廃止になり、デマンドバスなどの取り組みも苦労している。地方で、こういう仕組みを導入することは、地方創生の一つとして考えられないのだろうか?
もちろん、高齢者にスマホのインタフェースといのうは、多少の工夫はいるかもしれないけど、それでもドイラバとなる人の仕事の確保もできるし、検討の価値はあるだろう。
午後の訪問先は、結構話題になっている導電性インクのスタートアップ。彼らの入居しているのもインキュベーションスペースで、ともてオサレなんだけど、コストはびっくりするくらい高い。導電性インクの課題は、やはりまだ結構あるけど、若い人のアイデアで乗り切って欲しいものだ。
夜は、当地にいる元勤務先の部下らと一献。
朝は、ホテル横のスタバで、新しいソフト系スタートアップの方と面談。アイデアとしては、なかなか素敵なので、うまく立ち上がってくれると面白いかもしれない。
その後、別な知り合いが、先週こちらで行われたMaker's Fiarやらウェアラブル系のイベントで集めてた情報などを、わざわざ足を運んで提供してくれた。こういう情報の共有とかが、フラットにできるのが、この地の魅力かもしれない。
近くのラーメン屋で昼を食べたあと、インダストリーデザイナのオフィスまで送ってもらい、新しいネタの構想を軽く説明。
このあとは、昨日に続いてUberで、San Carlosまで移動。今日のドライバーは、アメリカに来て4年のイラン人の人。ご自慢は、マツダのSUVで、もう一台持ってる車もマツダだそうだ。レクサスもインフィニティも日本だよと言ったら、それを知らなかったらしくビックリしてた。
今日は、電動車イスのスタートアップであるWHELLを訪問。前回訪問後に資金調達をされて、いよいよ出荷が始まっているとのこと。実際に試乗もさせてもらった。
午後の二つ目の訪問先は、VUFINというHMD系のスタートアップ。ちょっと話をしていたら、インスパイアされた面白いアイデアが浮かんでしまった。
昨日、今日とシリンンバレーの日本人スタートアップを三社訪問したんだけど、どこでもちょっと話をすると、アイデアが派生するのが実に楽しい。
一方、三社とももの作り系なのだけど、今後のポートフォリオをどう展開するのかとか、サプライチェーンやアフターサポートなどのメーカーとしての体制や業務範囲などは、まだまだ課題が多そうだ。
夜は、いつものシリコンバレーの愉快な皆さんと、サンタクララの居酒屋で、この長い出張の最後の夜を楽しんだ。
昼のフライトで帰国するので、朝一で元部下と彼のホームグランドなランチで一鞍。今日のお相手のSalemには、ずいぶん前に外乗で乗った記憶がある。
外乗とちがってアリーナで、そこそこに何組かが入り乱れるてる感じだと、なかなかに難しい。
元部下君は、去年の暮れからここの牧場に通っていて、こちらに来た時には、一緒に外乗にいったり、ここのアリーナで乗ったりした。こちらに、同じ乗馬仲間がいるのは、楽しいくて良かったのに、駐在が終わって帰国するらしいのは、ちょっと残念。
一時間の騎乗のあとは、予定どおりのフライトで帰国の途についた。
とにもかくにも、流行り言葉は”IoT” なのだが、まぁはっきり言って、どうも革新的じゃない。もうね、”IoT”の”I” ってなんだよって突っ込みたくなる。
たしにか、ウェアラブルにしてもM2Mにしても、いろいろなものがConnectedになって、いろいろな可能性はある。でも、ConnectedとInternetは違うだろうになぁと思ってしまう。
まぁ、こういうことにこだわるのは、Internet 原理主義者的なんだろうけど、 本当にIoTが革新的な産業創出をするとしたら、”I”は、The Internetの”I”になる必要があると僕は思う。それには、The Internet って何かということを、しっかり意識していることが必要だ。つまり、技術としてだけでなく、思想的背景としてのEnd To End、Autonomous Deployment、Layered Modelを理解し、その思想がなぜインターネット革命をもたらしたかを理解しているかが重要な鍵だろう。
そんななかで、おやおやと思うのは、「IoTの世界の標準はこれだと」を声高に訴えるインターネット的思想のないレガシーな人達の争いだ。まるで、なにか一つのシステムがIoTの世界を御するとでも思っているのかのような騒ぎを展開している。特に違和感があるのは、無線通信の方式に基づいた技術差異を強調する姿勢だ。
たしかに、すべてのモノがインターネットにつながる世界では、そのアクセス方式として無線は不可欠だ。無線通信というのは、周波数や電力といったPHY 層という物理的な仕様の違いで、通信距離も通信容量も異なる。また、多重化制御を行うMAC層や接続制御をするLLC層は、互いに密に関係し最適化されているので、いわば各無線方式に固有の特性をもつ。
だから、標準化ではこれらの部分には、IEEE802.11や15という規格があるが、これはら主にPHY/MAC/LLCをその範囲としてている。そして、これらの方式の上にネットワークやトランスポートというわれるネットワーク間での経路制御やセッション管理などがある。インターネットでは、通信のプリミティブである通信相手の特定(アドレス)と、ネットワーク間での中継のための経路制御という部分を標準化したTCP/IPという仕組みが、アプリケーションが特定のアクセス方式やインフラに依存しない垂直分離構造を実現したことが、まさに革新の肝だったと思う。(まぁ、ロケーター・ID分離は出来ていないけど...)
実際に、WEBブラウザ専用の無線アクセスなんていうのはないし、チャット専用の無線通信なんていうのは、インターネットにはない。つまり、多様なモノがつながるIoT世界での標準云々を語るなら、多様なアクセス方式に対して、モジュール化と階層化で、柔軟な網羅性が必要であり、特定の無線方式の技術優位性を論拠にした標準化戦略はこれに矛盾する。
一番典型的なのは、IEEE802.15.4という近距離無線のPHY/MACの規格の上に、乱立する各アライアンスの自画自賛的なアビールだ。まず、Sub1Gと称される1GHz 以下の周波数は、国際的には残念ながらバンド幅も、許容電力も違うが、そのあたりは、うまく整合が取れる形で標準化がされた。また、IEEE802.16 WiMaxがしたような、まったくかけ離れた周波数帯を、あたかも一つの国際規格です的な無茶振りもない。(あの無茶ぶりした国際標準が実際にどうなったかは….ry)
だから、逆に言えばおなじIEEE802.15.4なのに、わざわざ異なる上位層毎に、異なるチップをつくる必要はなく、PHY/MACの多くは共通化できるのに、なぜか垂直統合でトータルソリューション的な話が多い。
また、メッシュネットワーク、マルチホップ系アピールも、それがあたかも全てのシーンを網羅するがごとく叫んでいるのは、もう滑稽としかいいようがない。トポロジー的にも、全てのモノがThe Internetに直接にグローバルIPで接続され、経路交換や名前解決をするわけではなく、LANや携帯網に接続される階層をもつケースのほうが多いだろう。そこには、LANにはLANのWANにはWANにあった機能の最適化がある。つまり、まったく階層化のないフラットなフルメッシュやマルチホップが求められる範囲は、限定的だし、どこかで有線や他の網へのゲートウェイが入るのに、♪メッシュは続くよ、どこまで♪といった、原理主義的アピールにもうんざりだ。
例えば、工場内や農場内に大量に設置されるセンサーに直接IPv6アドレスを付与して、IP接続することを想定してみる。6LoWPANというスタックは、確かにフットプリントの軽いスタックではあるが、それでもそこそこのメモリは必要となる。温度センサー一つ一つに、IPv6や複雑なAKM(認証・鍵交換)のスタックを入れる場合、センサーの小さな情報を一番近くのネットワークに伝えるのに、必要なプロトコルオーバーヘッドも大きくなる。こういう実装のコストパフォーマンスを考慮しない、ご都合主義の提案には呆れ返るばかりだ。
というわけで、The Internetな思想を理解しない旧世代のIoT標準化論議というのにうんざりさせれられたので、ちょっと帰国する飛行機のなかで、愚痴をメモってみた。
早朝に時差ぼけで早起きできたので、とりあえず三週間放置されていた畑の点検。幸いに獣害も雑草もひどくなく、葉物も夏野菜も順調。しかし、自然は正直で、この時期にはちょっと早いオクラに、いつもドームで養生するのだけど、今回は手抜きをしたら、しっかり寒さにやられていた。
朝食のあと、久しぶりにSunnyに行きプーとご対面。今日は、少し早めにに行って、騎乗前に調馬索運動の練習。オーナーが調馬索運動をする後ろにたって、調馬索の操作や扶助、追い鞭などの基本を教わる。外から見るのと、中から見るのがこんなに違うとは思わなかったというくらい新鮮な発見にびっくり。確かに、乗っていては判らないこともあるし、馬との関係構築にも、調馬索運動は重要だというのがわかる。
その後、いつものように30分ほど円形馬場で練習。左右を変えながら、常歩、速歩、駆歩に輪乗りを入れたりして、二蹄跡運動で整理して終了。間があいていたけど、出張中の外乗のおかげで、あまり感覚は鈍ってなかったかな。
山梨市のデイリーベイでカレーを食べて、今週の講義。たまたま、講義でナッシュ均衡の話しをしたら、ナッシュ夫妻の交通事故死のニュースを学生が教えてくれた。夜は、知人と会社近くで帰国蕎麦からいつものバーで〆。
趣味と仕事を兼ねて、Polar H7 という心拍モニターを手に入れた。これは、Bluetoothで接続して、スマホのアプリケーションで心拍数のモニターができる。Polar自身は、人間用のアプリは出しているけど、いま使っているEquitrackという乗馬アプリもこれに対応している。
先週、サンノゼの事務所に届いていたので、さっそくホテルで動かしてみたのだが、Bluetoothのペアリングができない。体につけてみたり、いろいろしていたら、一瞬ベアリングできたのだけど、どうも続かない。
日本にもどってから、バッテリーを交換してみたりしたけど、なにも解決しない。そこで、日本のサポートに電話したら、これは体などに装着して、心拍を検出している時しかBluetoothが動かないらしい。
確かに、マニュアルの手順は、体に装着するとある。この方法は、素直にその通りにすれば簡単だし、省電力なんだけど、せめてその事を一言マニュアルとかに書いてくれればいいのに....
今回手に入れたのは、馬用のストラップなので、僕の体で試すのには、ちょっとストラップが長すぎで苦労したけど、なんとか装着して動作確認できた。
しかし、従業員が皆帰ったあとのオフィスで、上半身裸になって、馬用の心拍モニターを装着している姿は、とても人に見せられたもんじゃないな。
某案件の打ち合わせで、要求要件の整理のためにヒアリング。お相手はハードエンジニアなので、話を聞くとやはり基本は、現物の回路図とその動きに捉われる。
目的としては、ブロックレベルの機能定義なので、既存の回路図という実装は、どうでも良いとは言わないが、あまり重要視していない。機能ブロック間でやり取りする信号の種類と目的、その動作、要求特性などを、少しずつ聞き出して、ようやくすっきりした。結果としては、必要な信号は少なしい、その要求要件も想定内だった。
こういう、プロックレベルでの機能定義や配分、機能ブロック間の信号のやり取りや振る舞いを整理するのは、システム設計の基本だ。しかし、実装を知りすぎると、それにとらわれすぎてしまい、仔細なことに引っかかってしまうことがある。
大昔、最初にFPGA(まだPLCとか言われて時代)を使った設計したころ、当時は回路図入力が蔓延っていて、VHLなどもベンダー提供の言語で、頭のなかにフリップフロップをイメージしないとならなかった。
僕は、回路設計だって実装を頭から一旦抜いて、ブロックでモノを考える癖があったので比較的スムーズに言語設計にも入っていけた。
やはり、回路頭脳ではなく言語頭脳のほうが、システム設計には適しているのではないだろうか?
午後からは、EU-Japanの協同研究の東京合同ミーティング。ヨーロッパからの来日したメンバーと日本のメンバーで、総勢20人近くで初日のブリーフィンングをしたあと、八重洲のJPtowerで懇親会、二次会も盛り上がって無事に1日目が終了。
昨日に続いて、朝からEU-Japanの共同研究プロジェクトの会合。幸いに、某大学の東京オフィスということで、ネットワーク環境も良いので、途中、リモートで富山で開催されているの別の研究会の運営委員会への参加も快適。
今回のプロジェクトは、ミリ波とRoF(Radio over Fiber)の関係で、比較的物理層より。このため、上位層と標準化関連が、僕の分担担当。ということで、Moblie IP、エミュレータ、標準化などの話を一通りして、ディスカッション。
ドイツから参加の民間企業とイギリスからの参加の大学の研究者が興味をもってくれて、かなり突っ込んだ議論ができたのは、今日の成果だった。
それにしても、面白いのは音声通信も、無線通信も、光通信も技術の基本的な取り組みの流れは一緒だし、考え方の発展過程もとても同じだということだ。なので、光の人たちと話をしていても、結構理解できることが多いし、参考になることが多い。
今日も、会合のあとの懇親会、二次会も盛り上がった。
北陸新幹線の一番列車で、富山に移動。東京を6:16に出て富山に8:26に到着。途中、大宮、長野しか停車しないで、なんと2時間10分という速さ。
というわけで、9時から研究会に、十分余裕で間に合ってしまうのだから、新幹線はやはりすごいな。
今日の昼は、研究会の主催であるiTRCという産学協同委員会の年次総会で、今回からは副委員長として議長することになったらしい。しかし、日本語での会議の議事進行をするのは、株主総会以外では滅多にないなぁ。ついつい癖で、Call meeting to order とか、Move to motion xxxって言いそうになるな。
無事に総会も研究会も予定通りに夕方に終了。そのあと、クライアントとウェアラブル案件の打ち合わせのため、ホテルに移動。たまたま、クライアントが北陸の方で、時間的にこのタイミングしかなかったので、急遽富山に来てもらった。
打ち合わせのあと、同僚と三人でホテル近くのお寿司やさんで、刺身とのどくろなんぞをいただいて一献。東京に帰る同僚を送ったあと、東北、北海道から研究会に参加していた知人らと駅近くのバーでナイトキャップ。
それにしても、富山とか金沢は、一気に近くなったなぁ。
始発の北陸新幹線で長野へ、そこから塩尻経由て甲府に帰る。予定通り、長野に7時ちょっとに到着して、40分くらい乗り換え時間がある。駅に降りたらたくさん貼られているポスターで、善光寺のご開帳が明日までというのに気がついた。
そこで、早速みどりの窓口で、一つあとの塩尻行きを確認したら、ちょうど9時発があって、塩尻での中央線への乗り継ぎも良いので、これに変更。バスで善光寺大門まで移動して、参道を歩いて行くと山門のちょっと手前で、回向柱の待ち行列の最後尾に出くわす。2列縦隊なので、長くても30分くらいかと思って並んだら、途中で2列を横に広げたらしく、一挙に前に進んで、結局15分くらいで回向柱に到着。お約束らしく柱に触ってお祈りをして、そのあと外陣からお参りして、再びバスで駅に戻った。
長野からは明科から途中佐久平の絶景を眺めながら、松本を通って塩尻へ。4分の乗り継ぎであずさに乗り換えて、甲府に11時ちょっとに無事に帰還。
一旦帰宅して昼食をとったあと、Sunnyへ。前回教わった調馬索運動を自分で10分ほど。これはこれで、なかなかに難しいけど、馬との関係構築にはかなり有効な感じがする。
今日の目的は、この前手に入れた心拍計でのデータ取りだったのだが、どうも装着があまかったのか上手く記録できなかった。
天気が良いので、騎乗のあとは、これも初体験の洗馬。体温相当の温度のお湯を使って、体全体を専用のグローブで洗い流す。洗ってるあいだ、相方も気持ちよさそうにおとなしくしていた。最後に、顔に少しシャワーをかけたら、いつもは無口の部分を痒がるくせに、さすがにちょっと嫌だったみたいで、逃げていた。
体を拭いて乾燥させたあと、もう一度心拍計を装着してみたら、こんどは落ち着いて測定できた。どうも、馬装のしたに装着したほうがよさそうだ。
今日で、正確ではないけど、概ね80鞍に達成。まだまだ、覚えることが多くて、奥が深い。
今週は、テレカンとか共同研究ミーティング、富山の研究会などで、睡眠時間がかなり短かったので、夕食のあとちょっと横になったら、爆睡してしまい、地震もまったく判らなかった。
それにしても、雨が降らない。降らないどころか、今日もほとんど真夏日状態。これだけ雨が降らないと、夏野菜の生育が悪くてしょうがない。トマトや茄子は、一番果がついたけど、全体としては生育が悪い。不思議というか腹立たしいのは、こんな状況でも雑草だけは、それなり伸びていることだ。
というわけで、今日は午前中に、畑の草刈り。エンジンが掛からないなと思ったら、草刈機の排気口にスズメが巣を作ろうとしたらしく塞がっていた。これは、結構よくあることなので、棒で綺麗にして556を吹いて復活。
夕方に、モロッコと春ほうれん草を少しだけ種まき。せめて、もう少し雨が降ってくれないかな...