UCSDのQualcomm InstituteにあるInnovation Spaceを見学。ここは、いわゆるIncubation Centerで、Qualcommがスポンサーなので冠がついてる。
中は、シリコンバレーにあるNestGSVやPlug and Play Tech Centerなどと同じく、オープンスペースにあるブースを借りるワークスペースタイプと、個室のタイプがある。また、キッチンやらカフェ、会議室などの共有設備がある点も同じだ。ただ、シリコンバレーの最新のインキュベーションセンターにあるオサレ感は、いまひとつないけど、質実剛健な感じがする。
また、同じ建物にあり特別料金で利用できるファブは、なかなかに壮観だ。ファブには、いまや当たり前の各種3Dプリンタがあるほか、CNCや大型の機械加工設備があるが、さらに特徴的なのはクリーンルームがたくさんあって、そられも利用可能ということだ。この辺りは、半導体を試作、開発する各業種がたくさん揃っているアメリカならではという感じだ。
その他、8kプロジェクタもある200人くらい入れるシアターもあり、こちらは全席電源とインターネットアクセスが具備されている。ここでは、居住者とVCとのマッチングイベントなども、とうぜん開催される。
日本でも、まぁインキュベーション関連は、花盛りではあるけど、大学の中に、ここまで付帯設備をつけて、運用されるのはなかなかないのではないだろうか?
もちろん、入居にあたっては、UCSDとの関係が必要で、審査もあるけど、費用負担もかなりリーズナブルで、$2.55/ft2なので、日本的に言えば坪単価81$=10,000円弱。三人くらいが入れる個室の場合は、机が三つ、ロッカー、ホワイトボードがあって164ft2=15m2で、年間5018.40$とのこと。これには、電気代、共有スペース、会議室の利用が含まれ、インターネットは月額23$とのことだ。