ルーマニアのプタペストじゃなくてブカレストにいるのだが、今ひとつな気分。昼過ぎに、昼飯がてら、外へ出て旧市街まで歩いたのだが、欧州の街で感じる街並みの魅力みたいなのを全く感じない。
チェウシェスク時代に建築がはじまって未完のまま終わったという、とにかく大きな国民の館と言われる議事堂宮殿も、その周りの街路も、なんだか巨大廃墟的な敗退感が漂う。鉄の品質のせいなのか、街路灯などは機能はして現役なんだろうけど、錆がひどく鉄板が捲れている。歩道の石畳もいたるところ壊れているし、いきなりコンクリートの塊が歩道の真ん中に放置されていたりする。
旧市街には、それなりに聖堂や教会もあるのだが、やはり荘厳さとか歴史的な味わいを感じない。そして、なによりも食欲を刺激するような食べらものが、見当たらない。道路沿いにテーブルと椅子を広げているカフェやレストランはあるのだが、これといった料理がわからない。イタリアンなレストランはたくさんあったり、KFCなんかのファストフードがあるくらいだ。旧市街の一角のガレリア(この呼び方は、イタリアだけ? )には、シーシャをだすカフェばかりが並んでいるけど、食欲がそそられる店はない。
ルーマニアと聞いて、僕の頭に真っ先に浮かぶのは、オリンピックで演技するコマネチの妖精的な美しさと、その対極にあるあのチャウシェスクの最後の凄惨なシーンだ。SNSで聞いたら、音楽家や数学などでも署名な人が輩出されているらしいけど、僕はそっちはとんとわからない。
というわけで、ブタペストじゃなくてブカレストは、なんだか埃っぽいし、街そのものに魅力感じられないのだが、旧市街のビルの谷間にあったODEONは、なんかポツンとしていて、ちょっとだけそそられた。
ところで、誤記をした言い訳じゃないけど、チャウシェスクがあの巨大な国民の館のバルコニーから演説することは叶わなかったのだけど、マイケルジャクソンが、ここでHello , Budapest!と言ってしまった話しは有名らしいくて、こんなブカレストとブタペストの混乱なんてページもあった。
まぁ、僕は行き先間違えてないから許してね。