今日の午後は、「ワイヤレスエミュレータ推進シンポジウム」。ワイヤレスエミュレータは、僕が10年くらい前に山梨大学の大学院で、NICTの人たちと始めた研究で、長年とても小さな予算で行われてきた。当時は、あまり理解者もいなくて、世界的にも似て非なるものはあったものの、僕の提唱したアーキテクチャは他になかった。それでも、欧州の学会で発表して、ベルギーの研究者らとは、当時それなりに面白い議論をした。
そんな研究テーマは、その必要性を長年ことある毎に訴えてきたのだけど、ここにきってやっと国プロとして、それなりの予算が認められて、大きな体制で昨年からプロジェクトが始まった。
このプロジェクトを利用者と開発者が向き合って検討するための検討会が設置され、僕は座長を務めさせていただくことになった。そんなわけで今日は、過去の研究から将来への期待を少し講演し、そのあとパネルのモデレーターも務めた。
内容について、正式公開までは開示できないのだけど、近々に動画が公開されるらしい。
事前打ち合わせで、久しぶりにコテコテの電波系( デムパじゃないよ)とも、会話ができて、やっぱり無線は楽しいなぁ...パネルでは、忖度してくれたわけではないだろうけど、智の集積という視点で、データの共有化とかビッグデータのようなキーワードも出てきたのも面白かった。
夜は、IEEEP3800で、今回からは二時間のセッションにしたのたが、しっかりと議論ができた。やはり丁寧に少しずつ手順を説明していくことで、参加者に標準化のプロセスや意味合いを理解してもらうことが大事だな。この辺り、出来合いのWGとは違うもどかしさはあるけど、それを焦ってはいけない。
それにしても、最近ずっと風邪もひいてないのにハスキーボイスで、なんでだろうと悩んでいた。でっ、いまさらながらに、テレカンばかりで、朝から晩まで話してる時間が長すぎるのが原因ということに気づいた。
それでも、他の人の講演とか聞いてるとは、喋っていないので、ひたすら鬼胡桃の皮むきしてんだけどね... やっと胡桃割作業が終わった。
昼に、ちょっと庭先の蕗の薹を摘んでたら、ずいぶんと鳥の囀りが増えてきて、春めいてきた。蕗の薹は、ご飯のお供に蕗味噌にしておいた。