IEEE802 Wireless Interimの初日で、レジストレーションがスタート。今日だけで、100人以上が会場に来ている。これは、ちょっと異常なことだ。
なぜかというと、日曜日の今日にIEEE802 Wireless Interimの会議ではなく、一部の企業によるアドホックな会議が開催されているためだ。現在、IEEE802のTGbnで標準作成作業が進められているのだが、これに参加している一部の企業が集まっての会合だ。つまりは、下ネゴな会議な訳で、これはIEEE SAのルールから言うと、ドミナンスと言われるグレーゾーンな行為だ。
このため、この会議の費用はIEEE802 Wireless groupから出ないし、このアドホックな会議をしている一部のグループに請求することになる。逆に言えば、そういう支払いが出来ると言うことは、これに参加している企業の間では、一定のガバナンスが存在していることになる。
11axの時にも同じような事をしたグループがあり、その時はそのグループがNDAを締結し、かつその名前のもとで寄与などしたから、大きな問題になった。そこで、今回はそう言う部分に引っかからないようにしているようだが、僕から見ると明にかドミナンスな行動だと思う。
でも、実際に国際標準を推進するには、膝詰めで場外で議論することは必須なので、まあある種の必要悪的な点も否めない。
しかし、一番の問題は、この会議に日本の会社は一つも誘われていないし、参加していないことだ。つまり、無線LANの世界では、もう日本の会社は存在感が認められていないとも言えるのがあまりに悲しい。
今夜は、今回のローカルアレンジメントを手つ立つてくれているIEEE Japan Officeのスタッフと、三宮のお好み焼き屋さんで粉物。地元の知人の推薦のお店で、並んで入る価値は十分にあった。
ホテルに戻るのに、ポートライナーの三ノ宮の駅に行ったら、駅のディスプレイにIEEE 802 Wireless Interimの案内が出ていてびっくりした。