営業報告や開発の進捗報告など、仕事での報告には継続的にフォローしていく必要のある業務報告が多い。 こういう報告で重要なのは、報告の都度、数字の算出根拠や基準、指標、用語が統一されていることだ。 こういう基礎となる部分が曖昧だったり、都度変わる報告というのは、その場しのぎや、言い逃れ的な要素が高く、信頼がおけない。 特に、継続的に数字を追いかけるようなものは、前回に対する変化が、その基礎の変動のせいで、的確に捉えられなくなってしまうのは致命的だ。 用語の統一や、評価指標の統一というのは、一度行ってしまえば、次からは楽になるのだが、その場その場の対処で事が済んでしまうと、いつまでたっても、その曖昧さが消えない。 特に売上げや経費など経理的数字については、部門毎に集計基準が変わると、話にならない。 企業会計は、結局のところ元帳は一つなんだから、その数字以外の使用を禁じるだけでも、いろいろな業務分析が正しくできるようになるのだが、現場では、ついついローカルな数字が一人歩きすることが多い。 こういう課題を解決するには、情報(数字)の生成と消滅をそれぞれ一箇所にし、それを参照するには、同じ窓口を通すような業務フローにすることが必要だ。 これって、まさにオブジェクト志向なわけで、コントラクタ、デストラクタを一意にし、参照のためのメソッドを用意することに他ならない。