通信機器の各種規格などを、国際間で相互認証する動きがでてきた。 携帯電話などの電波を扱う機器は、国ごとに規格や免許が異なることから、メーカは仕向け国毎に、相当な費用をかけて、規格の取得をしている。 とはいえ、大きくは米国のFCC、欧州のETSIなどに準じているのだが、日本、中国、韓国なども、個別の制度となっている。 既に、規格の認証を取得することは、外国の検査機関でもできるようになっているが、包括的な認証があるわけではない。 稀に、比較的小さな国などでは、FCCの認証をそのまま認めるケースなども一部あるが主流ではない。 そこで、認証の相互乗り入れが実現すると、メーカにとっては、開発費負担が削減できるだけでなく、輸出販売が容易になる。 こうなってくると、いよいよ携帯電話の端末開放に期待したくなる。 番号ポータビリティと端末開放が実現できれば、消費者にとっては、端末の選択肢が増えるし、競争により価格の低減が期待できる。 いまの端末は、キャリアの販売支援により、見かけ上安くなっているが、開発費負担がキャリアに重くのしかかっているのも事実だ。 一方、キャリア依存の端末メーカは、海外からの端末との競争になった時に、はたして競争力のある商品提供が維持できるのか不安だ。 日本にiPhoneがいつ入ってくるが、ひとつの評価ポイントかもしれない。