情報通信審議会のVHF/UHF帯電波有効利用作業班の会合に参加する。 この作業班は、地上波ディジタル放送導入に伴い、従来のアナログ放送で使用していたVHF/UHF帯の電波をどう再利用していくかを議論している。 公募した利用提案は、150を越え、それらに必要な周波数は膨大で、とても今回の対象となる周波数には入りきらない。 そこで、それぞれの提案を類型化し、集約する作業を続けてきたわけだが、残念ながら十分に類型化はできなかった。 そこで、今後の進め方について、親会である委員会から、大きな方針が示された。 具体的にUHF帯は移動体通信とITS、VHF帯は、放送と自営事業で、各々検討を進めることとなった。 今回の方針は、かなり突っ込んだ指示で、具体的に各々30±5MHzなんていう数値指針も出された。 これにより、議論はかなり収束しやすくなるだろうことは、容易に想像できる。 それにしも、移動体通信だってIP放送を配信したりするだろうから、全体の分類について、今回の分類が適当かというと、いささか疑問は残る。 しかし、逆に言えば、異なる業態が異なる提案と技術を進めるのは、無駄があるけれども、将来の選択子が増えるという観点からは、適応力があるとも言えるのかもしれない。