通信用の最長一致を高速に検索する半導体を製品化したベンチャ企業との打ち合わせに出席する。 VCからの依頼や個人投資家などから、技術系のベンチャ企業の評価依頼や相談などを受けることが多いのだけど、今回もその類だ。 この類の技術系ベンチャの典型なんだけど、確かに技術的には、それなりに特長もあって面白いんだけど、そのビジネスモデルは、その技術を使った製品を開発して、製品販売でROIを計るというものだ。 しかし、残念なことに、製品市場の分析や販売方法や戦略といったものが、まったく精査されていない。 あくまでも、技術屋の思い込みの範囲でしかないのだ。 そして、このフェーズでの投資でありがちな、市場分析や感触をつかむためには、まず試作品を作る為の先行投資が必須というパターンなっている。 試作サンプルを数千万も投資して作る前に、その数分の一以下の予算と頭と情報収集で、市場分析や販売戦略を立てることをすべきだろうなと思うのだが、当事者には何を言っても通じないことが多い。 それをやるのも、まずはモノが....ってことに固執するわけだ。 今回は意思決定者が、技術研究投資マターと割り切って、まずは勉強してみたらという範囲に限定をした結論を出されたけど、その辺りの意思決定者判断力の素晴らしいさには敬服するものがある。