今年度の委託研究テーマの打ち合わせに参加する。 地域ICTの分野で、デジタルデバイド地域の地デジ難視聴とブロードバンドアクセスを、低廉に解決することを目的とした研究だ。 ラスト・ワン・ホームなどと最近言われている離散集落や山間地域で、集落内をFTTHで接続し、エントランスに無線を使うという、従来のラストマイルを無線とは逆転の発想の取り組みだ。 今日の打合せで、研究協力者のCATV事業者の人から、集落内の下水道や雨水処理用の側溝内にファイバー敷設するというアイデアが提案された。 ダムの導水管やプラントなどでは、水路内に光ファイバが敷設されていて、それようのファイバー線がいろいろと開発されているそうだ。 確かに、下水道は、公共枡まで各戸から水路があるので、その中にフィバーを敷設し、各戸の民地内に立ち上げるというのは、実現可能と思われる。 この場合、電柱共架は不要なので、電柱共架料も発生しないし、高所作業ではないので、敷設工事費もかなり低廉化できる。 各戸内の引き込み線は、民地に設置された立ち上げポストにジャンパーポイントを用意すれば、こちらも自由度の高い施工ができるというアイデアだ。 各戸を網羅するインフラとしては、電話、電気、水道、電波、ガスがあるけれど、ガスは地方の場合プロパンなので、水道というのは唯一残された手だ。 水道というとつい上水道と思ってしまうが、この場合には、管路が閉じているし、安全の問題などもある。 ということで、この施工がどれくらいで出来るかはとても興味が引かれる。 なんだか、俄然このテーマが面白く思えてきた。