今回参加している802.11 Interimでは、WiMax 802.16が同時開催ではないので、WiMAXな人は少ない。 それでも、年に3回開催されるPlenaryセッションは、802.16も参加するので、ここに来ている専門家や研究者たちも、802.16にアクティブな人とは互いに顔見知りだし、16の情報もいろいろと持っている。 そんなわけで、話の中では16の話題も当然でるのだけど、案の定というかなんというか、あまり評判は思わしくない。 キャリア系は、基本的にキャリア主導ですすめるLTEに傾注しているし、実際に16eを世界で主要なキャリアは採用しなかった。 そして、技術的な評判も「固定またはノマディックに使うのは良いけど、移動体は無理だよね」と版で押したような評判を言う。 じつは、日本でも、見識のあるというか無線をわかっている技術者からは同様の意見を沢山聞く。 確かに、一時は評判というかプロパガンダが凄くて、こんな事を言う人は少なかったが、最近はようやく化けの皮が剥がれてきたようだ。 伝聞でしかないが、一番派手に推進していた大手半導体メーカーIの研究者さえ、この現状を認識しているとのことだ。 もし、それが事実だとしたら、技術者、研究者としては、あまりに情けないというか悲しいものだ。 自分が信じられない技術をマーケット戦略などという言葉でごまかして、誇大に市場を煽ったとしたら、一時は評価されたとしても、長期的には信用もポジションも失うだろう。 実際に、ここ数年来、無線ネタで技術の本質を知らずに、または隠して、派手に話題を振りまいた関係者の多くは姿を消した。