今週参加しているIEEEのミーティングでは、各TGで標準化の議論、作業が繰り広げられているのだけど、その核となっているのはコンサルタントという人達のようだ。 彼らは、クライアントである企業や省庁のいろいろな帽子を持っていて、セッション事に着替える。 IEEEでは、セッションへの出席が管理されていて、一定の時間出席をしないと投票権がなくなる。 そこで、WEBベースの出席管理システムが会場にはあり、参加者がWebから参加するセッションを選択することで、出欠管理がされている。 このシステムでは、個人のID(メイルアドレス)を入力すると同時に、所属する機関を入力する。 投票権は基本的に個人に与えられるので、コンサルタント達は、参加するセッション事に、どの組織の立場で参加しているかを、ここで明示的に入力する。 個人投票権の管理だけなら、別にこんなの入れなくてもいいだろうけど、セッショングループとしては、どこの立場の人が参加していたかを把握したいのだろう。
ここで活躍している(暗躍?)コンサルは、クライアントからフィーをもらって、そこの利益代表として参加するのだが、中にはこういう活動が好きでボランティア的に参加している人がいる。 とあるセッションで活発に発言していた人は、どうやら有名人で、とにかくいろいろなセッションで、議論を引っ掻き回しているらしい。 伝聞によると彼は純粋なボランティアだそうで、スポンサーがいない分自由かつ純粋に議論が出来るようで、周りからは混乱を楽しんでいる人物として疎まれているようだ。 さらに、コンサル同士は、横の連携があって協調して標準化の時間をかけ、自分達の仕事が無くならないようにしている節があると言う人もいる。 また、つねに新しいクライアントやネタを探しているので、新しい提案とかがあると、そこにうまく取り付くらしい。 こんな話を聞いてると、ちょっと悲しくなるんだけど、それでも標準化作業では、彼らは公判を進める弁護士みたいなもので、必要不可欠な存在なのかもしれない。