僕は、研究開発が好きで、そんな仕事をずっとして来ているけれど、基本は実践主義で、アカデミックな人達との付き合いは多いけれど、あくまでも営利企業としての研究開発というスタンスで仕事をしてきた。 これは、いままでやって来た事が、世界で最初とかいう事でも、僕的にはアプリケーション的技術であり、出来て当たり前というスタンスで、そこに学術的な革新性をみとめづらい気持ちがあった。 とはいえ、公募研究助成とかで研究仕事として税金を使わせていただいたりしているので、成果展開という意味で、一応論文にしたり、研究会発表などはしていたけれど、学会には所属しないでいた。 もっとも、某学会の学会誌の編集とかをさせられたりもあったけどね。
そして、スペクトラム拡散やSFDR等の製品開発をして、さらにIPをとばしたり、ルーティングと組み合わせたり、モバイルIPやヘテロジニアスハンドオーバーとかもしたけれど、その一連は僕的には、もうエキサイティングではなくて、ここ何年かはちょっとテーマとしては燃え尽き感があった。
でも、3年くらい前に、ワイヤレスエミュレーターというテーマを見つけて、久しぶりに自分としてエキサイティングしていて、幸い去年その一部を具現化する仕事もできた。 そして、これについては、たぶんかなり大きな範囲のテーマだし、出来れば時系列的にもきちとん成果をまとめたいなと思っていた。 そんな時に、知り合いの方から社会人博士課程の紹介をいただいて、これが研究テーマとして適切なのか、価値があるのか等といろいろと紹介いただいた教授に相談していた。
そして、資格審査だとか研究計画の公聴会などを受けた結果、四月から山梨大学 大学院医学工学総合教育部の機能材料システム工学専攻で、この研究計画について、指導をしていただくことになった。 実際の職務は変わらないのだけど、この研究をきちんと論文にしていくということを、いままでとは違って明確にコミットすることになる。 というわけで、これを機に学会に参加する事にするので、お知り合いの学術研究者の皆様、ご指導のほどよろしくお願いします。