クグれカスって言われるのは、若者の特権かと思っていたんだが、残念ながら結構シニア層にも、こう言いたくなる人が多い。 もっとも、シニア層にクグれというと、きっと古代ローマ帝国の元老院議員にたどり着いちゃう可能性が高いので、うかつには言えない。
先週は、たまたま二つのシンクタンクの人とヒアリングや打合せをすることがあり、その結果が議事録や資料として送られて来た。 いずれの会合でも、シンクタンクの方は、そこそこのシニア層で、きっとそれなりの学歴や職務経験のある方だ。
彼らは、打合せの席上で、あまり発言をしない。 特に、略語の意味のようなものには、まず確認しない。 きっと、そんなの今更聞けないというプライドが邪魔しているんだろう。 判らない事は、判らないとちゃんと聞いてくれないと、結局本筋の所も間違っちゃうんだけど、それをしない。
それでも、ちゃんとメモをとって、後でそれこそググったりすれば、大抵は解るし、それで話の本筋は間違わないだろう。 実際に、僕の昔の部下や、かつて一緒に仕事をした某大手商社の人とかで、必ずしも英語が堪能ではない人が、翌日には正しい議事録やレポートを出して来ることがあったが、彼らは打合せのあとに、相応の時間を割いて調べる事は調べ、時には確認に来ていた。
今回の遭遇した二つの事例では、略語が全く違ってるだけじゃなく、根本的な論旨も理解されていない箇所が沢山あった。 まさに、そんな事言ってないだろう状態だ。 「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」とは、よく言ったものだよな。
あと、これは何度もこの日記に書いたけど、とにかく報,連、相が出来ない人には、本当に迷惑させられる。 顧客を紹介して、引き合わせて、次の訪問日程まで調整した案件で、その訪問結果を何も報告して来ない。 「予定どおり今日打ち合わせしてきました、なにも問題ありません」というような、簡単な事さえ出来ない輩がいる。
彼らは、沢山ある仕事のうちの些細な一つかもしれないけど、こちらも大事な人脈を使っていて、とうぜんその案件以外でも紹介した顧客に合う事がある。 そんな時に「この前はありがとうございいました、報告を聞いてます....」と言えず、逆に「あの件、その後どうですかね?」「え?」「あれ聞いてませんか.....実は」 なんて事になると、もう二度とそういう輩は紹介したくなくなるし、逆にそのお陰でこちらも貴重な付き合いを失う。
こういうことに、無頓着な人って、普段どうしてるんだろう。
いまの時代、僕らの業界人はほぼリアルタイムで、チャットやらSNSでつながってることが想像できない、IT関連企業の社員って痛すぎる。
結局のところ、仕事っていうのは、上司、顧客、パートナー問わず、「あれどうなった?」って聞かれる事はダメなんだろうな。
僕は、「この前の件ですが...」って、自ら先手で報告したり、確認しに来たりしない人は、少なくともその仕事(仕事全般じゃなくて、その案件の場合もあるけど)には真摯に向き合っていないと判断しちゃう。