仕事というか業界の関係で、最近はSDNな関係の議論の機会が多い。 巷では、Open Flow が注目株だし、実装などの実務的な先行性からもSDN=Open Flow みたいに思ってる人もいるようだ。
でっ、この話になると、自律分散じゃなくて、神様がいる仕組みで、データーセンターやエンタープライズの中では使えそうだけど、インターネットでは駄目じゃんという意見も多い。
僕から見ると、回線交換 Vs パケット交換、集中網 Vs 分散網 みたいな、相対する技術やアーキテクチャを、僕らはいつも行ったり来たりしているように見える。 どちらかに,技術がぐーーーっとよると、必ずその反動で、反対側にいくムープメントが出てくる、いわゆるスパイラル現象だ。 なので、SDNの話を聞いた時には、回線交換、集中網への技術のより戻しがはじまったんだなと感じていた。
ここで、オープンフローとかは、その辺りに詳しい人の話をきいてると、データーフローやスイッチパスをコントローラーが集中的に制御するっていうのだけど、どう制御するのかは結局は、コントローラーに運用が与えるというだけのようで、確かにOPEXは低廉するかもしれないけど、それで...って感じがしてしまった。
これに対して、最近はVMの普及でサービスするホストも結構ネットワーク上の位置を移動するので、そういう時のデマンドを受けて、コントローラーがそれに追従するというアプローチもあるようで、それはなんとなく楽しそうだ。 いままでは、ホストが移動しても大丈夫なようなにという移動透過性は、例えばモバイルIPのホームエージェントのようなネッワーク上にいるあらかじめ固定的な関係のある要素と連携して実現していた。 これに対して、移動ホストが発する標準的なシグナリングをうけて、ネットワークそのものが、トボロジーを自律的に変化させて、ホストの変化に追従してくれるとしたら、そんなのちょっと嬉しいかもと思ってしまった。