今年、とてもお世話になったクライアントと打合せのあとに、会食。 今日の打合せで少し話題になったのは、研究開発に対する戦略性。 いま、進めている標準化関係では、業界による思惑の違いが露骨に見え隠れする。 それは、欧米の企業が明確に戦略性をもっていることの現れでもある。
個々の人の思惑というよりは、会社としての戦略、文化が根底にあるようで、欧米は個人主義と言われるが、チームとしての戦略意識の徹底は凄いなと感じる。
これに対して,日本の大手企業は、企業内調整ばかりで、大きな方針、戦略が見えない。 とくに、縦割りのために対応部門を横断した連携が弱い。 カリスマ経営者の率いる新進気鋭な企業だと、トップの戦略がちゃんと浸透しているところもあるが、それはむしろ稀で、そういう企業も規模の拡大とともに、ヒラメ型社員が増えて、トップが裸の王様になり、戦略<<トップの顔色になってしまうようだ。
これは、別な見方をすると、マネージメントが権限の委譲ができる企業風土とガバナンスを確立しているかの差なのだろう。 そういう意味で、今日のクライアントの企業は、さすがに世界トップクラスで、研究開発に対しても、十分に大きなお釈迦様の掌があるようだ。