僕が通っていた大学は、当時大学の運営というか経営者が変わたりで、かなり内乱していた。 そして、ちょうど僕が入学した時に、元国会議員で実業家としても有名な人が、理事長兼任学長として着任してきた。 僕は,当時文科系の部やサークルに対する学内での処遇が、体育系のそれと大きく差があったり、そもそも学生自治が確立していなかったことから、文化連合会を再編して学校側といろいろと対峙した。
この頃、職員として他の大学から来た数人は、某大学の空手部人脈で、みるからに猛者という感じで、当初は空手部とかの学生を使って、いろいろと学内の掌握を計っていた。 これに対して、僕はとにかく学生自治と言う観点で、なにかにつけて反発して、時に過激な対抗措置をとったりしていたけど、時が経つにつれて互いに、大学を良くしようという本質のところで、まったく意見や考え方に齟齬がないことに気がつき、すっかり協調路線になった。 そして、卒業する時には、その時の職員の方に、お寿司屋さんで卒業祝までしていただいた。
たまたま、上野原で仕事をしていた時にも、空手関係の人と知り合って、その当時の先生が共通の知人ということで、実に驚いたことがあった。 そして、昨年末に香港で仕事の打合せをした知人からまた空手つながりの話になり、なんとこのお寿司でお祝いをしてくれた職員の先輩と昵懇ということがわかり、ついに今日再会の宴となった。
大学卒業後に一度だけお合いしているか電話で話した記憶がかすかにあるのだが、明確に意識できてる意味では、三十年ぶりの再会となった。 それでも、顔をみた瞬間に直ぐに判っていただき、懐かしい想い出話にすっかり盛り上がってしまった。正に、人の縁の不思議を痛感。