今回のIEEE802 Plenary は、ITU (International Telecommunication Union)で行なわれている。このため、今日は、特別にジョイントオープニングがあり、通常IEEE802では認められていない写真撮影がこの時だけ認められた。
会議場も、CICG(Centre International de Conférences Genève)などが使われている。このため、普段とは違い、各席にマイクがあったり、ホテルの会議室などと違い、水以外の飲食物持込が禁止だったりと、いろいろと勝手が違う。しかも、コーヒーブレイクも、朝食、ソーシャルレセプションも一切提供されず、ITU内のカフェテリアなどを利用するため、かなりのコスト増だったりする。
そんな中久しぶりのITUなので、ちょっと昔を振り返ってみたら、当時僕が関係していたNew Technologies for Rural Applicationsが発行されたのが2001年だった。 これに、Root,Inc の無線IPルーターのレポートをKDDIとの協業で入れたのは、2000年で、実際に導入実験したはの1998-1999年で、あの頃は日本の内海さんが事務総長だった。
この報告書の中のPage.54にあたりにいくつかある図は、僕がプレゼン用にパワポで書いたものがそのままなのだけど、特に Figure 4.11 – Hierarchical vs. Flat Connectivityには、ちょっとした思い出がある。
僕が、インターネットの黎明期を作ってきた人達と出会って、最初に教わったのは、インターネットは自律分散でEnd to Endという根本的な思想だ。そんな訳で,僕の設計した無線ルーターはこの哲学に基づいてるのだが、このことを当時は、この報告書にも寄与したわけだ。この図を書いた後に、偶然にも踊る大走査線の映画で、犯人は組織ではなくてたまたま知り合った個々人のフラットな結びつきという話がでて、同じような絵が出てきたのがとても想い出深い。