皆々様
新しい年の初めに、近況報告とご挨拶をいたします。
さて、今年は、山梨県北杜市須玉町にて、元部下や同僚らとともに、カウントダウンで新年を賑やかに迎えることとなりました。
長い事、年明けは地域のお寺の除夜の鐘が聞こえるくらいの静けさの中で迎えておりしまたので、若い人たちと一緒に宴の席で新春を迎えるというのは、とても新鮮です。とにもかくにも、無事年越しをすることができたことは、ひとえに公私ともにご指導いだたきました皆様のお陰と感謝しております。
一方、先の大震災から既に三年目を迎える中、原発事故の収束も時間がかかり、いまもって心ならずとも厳しい新年をお迎えの皆様には、新しい年が皆様の平穏な日常へと続くことを祈願しております。
さて、昨年の私の大きな変化は、7月末に(株)アライドテレシス開発センター取締役を退任したことであります。とはいえ、実質的には、同社からの業務委託により、ルート研究室 室長の業務を継続することとなり、従来どおり無線通信及びインターネット関連の研究開発業務を行なっています。
この一連の業務のでは、最大のエフォートである、チェアを務めるIEEE802.11aiの標準化活動が佳境を迎えつつあります。
この標準化では、昨年2月にWi-FILS推進協議会や総務省の協力のもと、京都大学で実証実験を行い、その有用性を広く理解いただくことができました。
これにより、標準化活動も、昨年夏には、最初のDarftである1.0がワーキンググループに提出され、現在は2.0に向けた修正活動が行なわれています。
あわせて,無線LANの市場形成に重要な役割を担う,Wi-Fi Allianceにおいても、互換性試験に向けた標準化への取り組みを提案する等、いよいよ標準化制定、普及への活動が加速しつつあります。
とくに、近年の公衆無線LANの利用シーンの拡大、スマートフォンによるトラフィックの急増にともなう、無線LAN環境の改善に期待する声も高く、昨年は講演会、雑誌、記事などでも広くこの標準化を取り上げていただきました。
昨年のIEEE802やWi-Fi Allianceにおいては、いくつかのオフィサーポジションに日本人の研究者が着任し、そのプレゼンスが大きくなりつつあり、とても頼もしく感じる一年でもありました。
一方、山梨大学大学院医学工学総合教育部 機能材料システム工学専攻 博士課程の社会人学生として取り組んでいる「実電波を発する事無く、空間伝播から物理層、アプリケーション層までの全てのシステム要素を交換プログラムできる無線エミュレータによる仮想無線テストベッド」は、ようやくシステム全体が稼動し、その有用性を実際にデモできる研究成果を得ました。
すでに、この成果をもとに民間での商用化提案なども行い、昨年末に行なわれた展示会での発表は、新聞記事に取り上げていただいたほか、情報処理学会のDPSワークショップにおいて、デモ賞をいただくこととなりました。 今年は、これらの成果を整理し、学位論文としての取り纏めを行なうべく注力していく所存です。
加えて、一昨年に続き、山梨大学において、四年生を対象とした全学部共通の講義として「ベンチャー経営論」を、非常勤講師として講義させていただきました。この授業では、学生諸氏への講義が目的ではあるのですが、私自身が学生諸氏からとても良い刺激を受け、逆にここ数年忘れていたベンチャースビリッツを再燃させられています。特に、昨年から顕著になりつつあるベンチャー育成の気運は、日本のみならず世界的なムープメントも感じる事から、自分も含めて多くの起業家が活発になる切っ掛けが作れればと感じています。
これと関係することですが、社外取締役を拝命している、元部下が起業した多カ国語通訳サービスのベンチャー企業は、昨年大変残念な事に、多くの経営上の課題が露呈しました。幸いにこの会社では、経営統合した上場会社の適切な支援、指導のもとに、より良い事業成長への再整備が整い、新しい成長へ向けた積極的な展開が昨年末よりはじまりした。
これら一連のベンチャー経営にかかる事案は、私が経営における座右の銘としている「企業は社会の公器である」を、再認識させるだけでなく、社会の機関となるべき企業を創出するイノベーションに、再び取り組むべきという天啓を与えてくれたと感じています。
そこで,今年は、長年広く携わってきた通信、電機、電子等の分野を、より大局的に俯瞰し、次世代のよりよい社会作りの礎となりうるイノベーションの創出に取り組んで行きたいと思っています。
最後に、私事ではありますが、代表をつとめる知的障害者の地域生活支援を中心とした活動を行うNPO楽っ子は、障害者自立支援法に基づく、地域生活援助事業、短期入所事業をすすめておりますが、こちらはなかなか専従できずにスローな展開となっております。関係皆様の周辺で、このような事業、施設のご利用に興味のある方は、ぜひともご相談いただければ幸いです。
以上、相も変わらず、無線と有線、学術界と産業界の境界における仕事を中心に活動しておりますが、昨年からの大きな潮流として、周りに田舎暮らしや一次産業へ感心をもつ方が増えたことがあります。残念ながら私自身は、山梨での耕作の機会が減った事から、耕作範囲をかなり縮小せざるを得ませんでした。さらに、これに追い打ちをかけるように、猿、鹿による獣害は、一向に収まらずに苦労させられてしまいました。それでも、ある程度は自然の恵みを堪能できたことは、やはりありがたいものでした。
個人的には、昨年3月に初めて体験した乗馬にすっかりはまってしまいました。このため。我が家から車で10分くらいの明野にあるクラブでレッスンを頂いたり、出張先のハワイやアメリカで、時間をみつけてトレッキングしたりしています。
今年は午年ですから、昨年以上に人馬一体を目指して、馬にも自分にも心地よい騎乗ができるように、励みたいなと思っています。
また、昨年も多くの同僚、友人、知人の方が、南アルプスと八ヶ岳の眺望だけしかない拙宅に集い、楽しい一時をご一緒させてもらいましたことは、なによりもかけがえの無い想い出となりました。
皆様ご多忙とは存じますが、お近くにお越しの節は、ご遠慮なくお寄りいただければ幸いです。
以上、長くなりましたが、近況の報告と新しい年の抱負を述べさせていただきましたが、本年も引き続きよろしく御願い申し上げます。
最後になりましたが、皆々様にとりまして、新しい年がより幸の多き年となりますようお祈り申し上げご挨拶とさせていただきます。
2014年1月
琵琶湖にある竹生島の竹生島神社に初詣に行こうといことになり、韮崎から列車を乗り継いで長浜まで移動。午後にテレカンが一つ予定されていたので、三時ちょっと前に出発。
韮崎〜塩尻、塩尻〜名古屋、名古屋〜米原、米原〜長浜と4区間の乗り継ぎで、なんと長浜まで、5時間もかかる。
歴史的には、長浜城も彦根城も一度は訪ねてみたい場所だったけど、あいにくいままで機会が無かったので、今回が初。
長浜には、よるの8時過ぎに到着したので、とりあえず今夜は、ホテルにそのままチェックインして、夕食をとる。夕飯の時に、地元の七本槍と六瓢簞を熱燗でいただいた。本当は、冷酒もとおもったけど、飲み人ひとりだと中々進まない。
明日は、朝の船で竹生島に行く予定。『偉大なる、しゅららぼん』をまだ読んでないんだけどなぁ....
朝、ホテルの目の前の船着き場から、竹生島に船で渡る。頭のなかでは、当然のごとく♪われは湖の子 さすらいの♪(僕の世代たど加藤登紀子版)が流れている。遠くに、伊吹山をみながら、三十分程で今回の旅行のメイン目的である竹生島に到着。船着き場から長い階段を登って、宝厳寺にお参りしたあと、回廊を回って都久夫須麻神社へ参拝。お約束のとおり、かわらけ投げをしたけど、一枚目が鳥居にぶつかってしまった。...
とりあえず、周りには、日出家の一族も、棗家の一族もいないみたいだけど、霊験新たかな場所であることは感じる。
その後、長浜に船で戻り、復刻された長浜城にある資料館を見学したあとは、城下町で待望の鮒鮨のお茶漬けで昼食、お酒は太湖という地酒。
昼食の後は、長浜城下を散策して,大通寺をまわり、カフェ休憩のあと、八幡宮にもお参りという、結構な長丁場だった。途中で、ちゃんと鮒鮨と鯖のへしこも購入。
長浜の街は、北国街道沿いだけでなく、ちゃんとブロックで旧城下町が残っていて、そこにいろいろと新しいお店が景観を保護しながら参入しているのが面白い。なかには、フィギュアで有名な海洋堂のミュージアムまである。
それにしても,ガラスとかオルゴールとか黒壁、運河とか、小樽や柳井と同じ感じんなんだけど、このあたりは何か、観光地活性化のキーワードなんだろうか?
一度ホテルに戻って休憩したあと、夜は大通寺の参道にある、住茂登という郷土料理のお店で、鴨、鮒の子付、本もろこ、近江牛のタタキなどの地物を堪能して、最後はのっぺいうどん。ここは家庭的で、味付けもみんな丁寧感があって、美味しかった。
途中で、正に今年の僕の目指す「瓢簞から駒 」のポスターを見つけたのは、さっそくパワースポットのご利益?
今朝、長浜からJRで米原経由で彦根に移動して、彦根城を見学。ちょっと朝から天気が悪かったので、ひこにゃんは、天守閣ではなくて、博物館に登城するらしい。時間的に、中途半端だったので、ますば博物館を見学。
期間展示は、湖東焼きがテーマ。だいぶ前に、幸田真音の「あきんど 絹屋半兵衛」で、彦根藩の藩窯となって栄えた話しなどを読んで、いちど現物をみてみたいと思っていたので、運が良かった。
一通り、博物館の中を見学した後、一階に下りてきたら、ひこにゃん登城時刻ということで、入り口横の部屋に入ったら、しばらくしてひこにゃんが登場。いちおう、パフォーマンスをしてくれたのだが、そこは元祖ゆるキャラだけあって、パフォーマンスというには、かなり無理のあるゆるさ。大勢の人が待ってるので、5分くらいの入れ替え制ということ。確かに、部屋から出たら、長蛇の列でびっくり。
博物館のあとは、いよいよ天守閣に登る。国内に現存する十二箇所の天守閣の一つで、さすがに歴史の重さを感じる。昨日の長浜城は、城を模した建物というだけだから、比較にならないくらい重厚。
天守閣を見学したあとは、玄宮園を回って、正面の馬屋へもどった。21頭分の馬房があるというのは、さすが。
お昼は、キャッスルロードという城下町を模した一画で、今日のお目当ての近江牛のすきやき。ところで、あか蒟蒻というのが湖東の名物らしく、すきやきにも入っていた。これは、普通の蒟蒻よりちょっと歯応えがある。
ここの城下町は、こんどは長浜とは逆に、観光のために作られたもので、外観を旧町並みのように整えた現代ものらしい。話題のゆるキャラ祭りは、この通りでやるそうだ。城は彦根城で、城下町は長浜だったら、すべてオリジナルなのに....
帰りは、来た時と逆に、彦根〜米原、米原〜名古屋、名古屋〜塩尻、塩尻〜韮崎と4区間の鉄の旅で、5時間ちょっとかけてようやく帰宅。
朝,今年の味噌の仕込み用の麹を仕入れに、甲府のおかめ麹さんに行く。もう、十年近く毎年の事なので、すっかり馴染みになったおかみさんと暫し雑談。この前、NHKスペシャルでやっていた、もやし屋さんのもやしを使ってるそうで、毎年の室の状況にあわせて、いろいろと調合してもらうそうだ。やはり、奥が深いな...
午後は、明野のSunnyさんで、今年の初騎乗に一鞍。お相手は白馬のかすみ嬢で、なんとなく午年の新春ぽい。
夕方、Sunnyのオーナーさんがお刺身をもって遊びに来てくれたので、新年会飲み。一昨日長浜で仕入れた、鮒鮨と鯖のへしこ、からすみとかで、もう痛風な人には絶対危険なプリン体シリーズ。
七輪で炙りながら、日本酒モードは、やはり冬には欠かせないけど、ちと飲み過ぎたかも。
仕事初めの今日は、朝甲府で打ち合わせを一つしたあと、羽田経由で金沢に移動。今年の春には、新幹線ができて、東京から二時間半で金沢まで来れるようになるらしい。
そんな新幹線開業に向けて、駅前の整備も進んでいて、なんとなく景況感が良い。もっとも、今日は、県知事が新春の会見中にインフルエンザで倒れるというアクシデントがあったらしく、こちらのニュースではそれがトップ。
夜は、こちら在住の知人と一献。お目当てのこの地域の香箱蟹は、今年は漁の期間が短縮されたそうで、既に禁漁とのこと。それでも、富山とか近隣から入るらしい。残念ながら、駅近くの知人推奨のお店は、休みだったり満席だったりで入れなかったので、一見で駅ちかくのお寿司屋さんに入った。
カウンターだけで、大将と女将の2人というお店で、他に客が居ないからちょっと不安が過った。ところが、ここはなかなかで、地物の赤ナマコからはじまって、二種類の甘エビとか寒ブリとか、どれもとても新鮮。お目当ての香箱蟹も、ちゃんとあった。白子の土瓶蒸しとかのどくろの焼き物もいただいて、無事にミッション完了。しかも、2人で結構日本酒をあけたんだけど、そこそこにリーズナブルで、なんか良いとこ見つけた感じ。
しかし、新幹線できたら、この美味しい冬の味を、日帰りで食べに来れちゃうんだね。この前、彦根、長浜に行った時、やたらとJRが、カニカニエクスプレスという日帰り蟹ツアーを宣伝してたけど、東京でもこういう企画がでてくるかもしれないな。
朝ホテルを出て、JR、北陸鉄道、バスを乗り継いで、山の上の某テストベッドを訪問。既存設備のある建物の前では、コンテナ型のデータセンターの建築が進んでいて、全部で12のコンテナーが並んでいるのは、なかなか壮観。しかも、異なるタイプが数種類あるので、なんだかコンテナデータセンターの展示場みたいだ。
打ち合わせは、皆が理解力が高いので、とてもスムーズに課題や今後の展開についての整理と優先順が明確になって、さらにアクションプランの一つは、アポ取りまで進んだ。こういう面子での、打ち合わせは本当に楽しい。
午後にテレカンが二つあるので、近くの町まで下りて昼食。今日は、カレーのチャンピオンという金沢カレーのチェーン。
ちょっと濃いめのルーに、かつ、キャベツの千切りが乗って、ステンレスの皿に先割れスプーンというスタイル。FaceBookでは、先割れスプーンではなくて、フォークがオリジナルとの指摘があったけど、まぁとにかくこのスタイルが金沢カレーだそうだ。
実は、東京にも沢山進出しているゴーゴーカレーも含めて、初めての金沢カレーだった。
午後のテレカンも無事に終わって、小松空港まで送っていただき、夕方に帰京。東京で鰻で新年会のあと、某スーパーの経営する新設のワインバーで二次会。久しぶりに日本酒以外のものを飲んだ気がする。
一ヶ月くらい前から、右ほほに腫れ物が出来てた。最初の頃は、触ると痛い感じで、まぁニキビみたいな感じだった。なので、そのうち、芯がでて直ると思って,放置していたら、どんどん大きくなってしまった。痛みはなくなったのだが、一向にひく気配がなくて、気持ち悪い。
ということで、今朝は近くの皮膚科のクリニックに行って診てもらった。診るもなにも、極めてあっさりと、内部で炎症しているので、抗生物質と消炎剤を処方しますから..以上終わり。
とりあえず、まぁ内服薬の抗生物質と消炎剤を毎食後飲みながら様子見。しかし、なるべく飲酒は控えめにとのことだけど、それは無理。
今日も、幾つかの打ち合わせのあと、最後は新規案件のパートナーらと新年会で、しっかり飲んでしまった。
進めてる案件のデーター処理の流れを整理しはじめたら、いろいろ整理出来て、なんだかとてもシンプルで多様性がある気がしてきた。
大学とかでも、ロジカルシンキングを勧めているのだが、どうも僕の頭は、回路図頭みたいだ。つい、何かを整理して考える時に、論理回路はもちろんのこと、時にアナログ回路も含めた、電子回路の等価回路で物事を捉えてしまう。
僕は、たまたまWPWという心肥大傾向な心臓持ちなんだけど、二十歳の頃に心臓病のお医者さんに、WPWが細動するという説明を受けた時も、頭のなかで正帰還回路とループゲインに置き換えて理解してしまった。
こういう思考特性って、対象となる課題を、シンプルにして、本質を見極めるには、とても役立つんだけど,他人はどうしてるんだろう。
きっと、プログラミング脳な人とか、化学変化脳な人とかいるんだろうな。
今日は、午前、午後とも長年やっている研究や開発の成果展開に関する提案や打ち合わせ。
それぞれテーマは違うのだけど、いづれも相手にその効能を理解していただき、次につながる打ち合わせができたのが嬉しい。
それにしても、僕が関係する新しいアイデアの話って、初期の段階では、どうしても万人に理解してもらうことが出来ない。
なので、あまちゃんの花巻さんフレディじゃないけど、「分かるヤツだけ分かれば良い」という感じで、細々と綱渡り的なリソースではじめることが多い。
今日の二つのテーマも、なかなか最初は理解してもらえなかったし、いまでも言葉や文章だけでは、理解してもらえない事が多い。
ところが、いづれも去年実験の結果等を、動画で見えるようにしたことで、その訴求力が大きく変わった。
やっぱし、研究開発は、動かしてなんぼなんだけど、そこまで一番大変なのに、そこに投資が集まらないというのは、目利きの問題なんだろうな。
今、取り組んでるいる次のネタも、早く可視化できるようにしたい。
昨日、今日は、今年の第一回目の味噌の仕込み作業。この作業にあわせて、NPOの仲間の一人がその仕事仲間をつれて、新年会がてら昨日からヘルプにきてくれた。
というわけで、十分な人手が確保されたので、僕は段取りの説明などをして、あとはひたすら知人が持ってきてくれた鬼胡桃を割ったりしてた。
この鬼胡桃は、本当に固くて、とても普通の胡桃割りでは割れないので、ハンマーで叩いて割る。このため、いくら気をつけても、中の実は最低でも二つに割れてしまう。二つに割れること自体、確率的には百にひとつもないくらい。胡桃の殻自体はきれいに割れるのだが、そこから中身を取り出すのに、複雑な形状のためさらに割らずににとるのも至難。売っている胡桃とかは、どうやって実を取り出してるんだろう?
とりあえず、そこそこに実がとれたので、味噌作り後のおやつに、胡桃パンを焼いて、みんなで楽しんだ。
今日は、午後から明野のSunnyさんで強風のなかで2鞍。以前よりは、手綱で馬がハミを取るのを感じてる気はするんだけど、まだまだうまく伝わらないなぁ...
今日は、夕方の特急で東京にもどったのだが、電車のなかでは、ひたすらMacと格闘だった。
なぜかというと、MBAが固まる、とにかく固まる。MarvericksでのThunderbirdフリーズだけど、もう、日増しに症状が悪化してている気がする。とりあえず、msfフィルを削除してインデックスを作り直したりしても、ダメダメ。起動して、フォルダは見えるし、新しいメールも自動的に受信して、フォルダの振り分けもしている。ところが、メールをみようとして、メールのリストからクリックすると固まる。
なんだかんだで、結局は、フォルダとかローカルにあるメールの数がが大杉なのかということで、かなり古いメールを削除したりローカルフォルダに移動したりしたら、やっと落ち着いた。
とおもって、icloudとかの連携を整理してたら、また再発。メールが読めないというのが、一番きつい。やはり、この際、全部クラウドに移そうかしらん。
これを書いてる時点では、なんとかなってるので、これでまたしばらく様子見してみよう。
夕方成田発のサンノゼ便で出国予定だったが、フライト時間の三時間前にテレカンがひとつあるので、早めに成田に移動して、ラウンジでテレカン。
今日は、ラウンジのビジネスブースが改装中ということで、遠いサテライト側のラウンジに行かないと駄目かと思ったら、受付のスタッフが個室を用意してくれるとのこと。
ところが、個室といっても、なんと和室。まぁこっちはネットが使えて、周りの人に迷惑がかからなければ、部屋は何でも良いと思っていたら落とし穴があった。
空港内なので、登場案内とラウンジ内のBGMが流れていて、和室の音量はそこそこに大きくて、これを止めることは出来ないとのこと。しかたないので、和室の襖を閉めて、手前の上がり框の板の間でテレカン。
フライトは順調で、かなり早着だったため、ホテルは部屋がまだ空いてなかった。とりあえず、昼を食べにサラトガのラーメン屋へ一旦でかけた後、チェックイン。
最初の打ち合わせは、シリコンバレーで有名なインキュベーションセンターのPrug&Play。こういうことろをみると、シリコンバレーはやはり面白いなと感じる。
ホテルにもどって、シリコンバレー在住20年のベテランと打ち合わせ。話をしていると、かなり同じような領域の仕事をしていたことがわかる。
その後、最初の打ち合わせをした知人らも交えて、ミッションカレッジのマリオットにある最近流行の地産地消思考のレストランで会食。
実は、僕がベンチャーを始めたきっかけになった最初のスペクトラム拡散の無線機に取り組んだのは、このホテルと道路を挟んだ反対側にあった、防衛産業の通信系チップベンダーとの出会いからだった。
20年以上前に、その会社を訪ねて、彼らの初期のチップや評価ボードを購入したのだが、その日にランチミーティングをしたのが、このホテルの同じ場所にあったレストランだった。
この会社は、その後インテルに買収されたけど、当時のインターナショナルのセールスマネージャや彼が紹介してくれた香港の代理店のオーナーとは、公私ともに長い付き合いをすることになった。
そういう意味で、僕にとっては、シリコンバレーの最初の原点であるレストランに奇しくも戻ってきたわけで、これはなんだか不思議というか縁を感じる一日だった。
だからじゃないが、ベイエリアで久しぶりにステーキを堪能してみた。
3.11の時にTwtterが落ちなかったことの裏話の記事で、自分の判断で日本向けサーバーの増設予定を繰り上げて対処したスタッフの以下の言葉が紹介されていた。
『会社やボスの命令で体を動かすのではなく、会社や社会のためにどうすればいいかということを判断して体を動かしなさい。あなたがこの会社に勤めている限り、自分自身の判断で行動しなさい』
これって、本当に大事なことなんだけど、どうもヒラメ型中間管理職が増えてしまう大企業病などにかかった企業では、残念ながらこうはいかない。
このケースで大事なことは、こういうボリーをボスが持っていて、部下を信じて権限委譲をしていることが大きいのだが、それがTwitterという成長著しいベンチャーの中だというのが凄い。
ベンチャーの場合は、当初はファウンダーのカリスマが企業を牽引して成長するのだが、そのリーダーシップの強さ故に、権限委譲ができないというパターンに陥る企業も多い。
ある規模を超えた大企業だと、組織というシステム機能が働くので、かならずしも指示されたことしかやらない、自分で考えない社員でも、それなりにボジションもある。
ところが、その領域に達しない会社では、こういう会社やボスの命令でしか仕事をしない人は、企業の衰退とともに一気に苦しくなる。つまり、何らかの要因で、企業が存続しなくなったりして、望まずににその企業から外に出ることになった時に、結局仕事の出来ない人になってしまう。
それがいつ訪れるかは、要因や環境でバラバラだけど、もう十分に年齢がいってしまった人や、ヒラメ型になっていない若い人は、なんとでもなるだろう。
問題は、中堅というか中間管理職だ。だいたいこのクラスの人は、子供が就学前か小学生くらいなわけだが、こういう人は、たとえば五年後と十年後に、顔色を伺うボスという存在がなくなって、外に放り出されたりすると、生活に一番コストのかかる時期だったりして、かなり大変なことになる。
このクラスの人で、企業の状況にセンシティブは、うまく転職したりするけど、中途半端にヒラメ型で巧くやってたきた人は、意外と会社の内部事情に精通して、立ち回りが巧いだけで、社会の中で潰しが効かないし、そんな不足事態が起こるなんてことさえ、考えていない。
だから、僕は中堅クラスこそ、会社やボスの命令で動くのではなく、社会に対し、顧客に対して、どうするべきか、どうあるべきかを自分で考えて仕事をしてほしいと常々思ってる。
とくに、中小企業の場合には、大企業とは、環境の変化の可能性が高いのだから、なおさらだ。
昨夜も今夜も、こちらの現地法人に駐在できている日本人のエンジニアと会食だった。
一人は、グループ会社のエンジニアで、もう一人はクライアント先の研究者で、年齢的にはともに三十代だ。
話をしていて面白いのは、こちらに来ていると、自分の将来に対するキャリアパスを、真剣に考えるように変化していくことだ。
同じ駐在でも、アジアに行ってる人は、あまりそういう傾向がない。
これは、やはりシリコンバレーの人材の流動性がなさせる技なのだろう。
アジアの場合、日本人の駐在が日本人同士で固まってしまう傾向が強いし、場合によっては同僚との付き合いばかりという人もいる。
これに対して、シリコンバレーの場合、同業他社もふくめて、やはり圧倒的にIT 関係が多いから、いろいろな会社の人と共通の関心があるのが大きい。
そして、もうひとつは、言語だろう。アジアと違って、ここでは人種に関係なく英語で、それは仕事に限らず生活の場全てだから、やはり外部との交流が盛んになるのだろう。
こうなってくると、転職した人、IPOとかで成功した人、ステートアップする人などを沢山みるわけで、振り返って自分自身の今後とかを考える時間が増えるのかもしれない。
日本ではあまりないが、こちらではやはりジョブディスクリプションが明確なので、何ができるかというのは、決行ストレートに問われるわけで、それを自問自答していくと、自分のキャリアパスとかを真剣に考えるのが当然になってくるのだろう。
今週は、一昨日は、ステーキ、昨夜は和食、今日の昼はハンバーガー、夜は和食というように、巧い具合に和洋のバランスがとれている。
今日の昼は、Five Guysというハンバーガーショップで、YELPのレーティングがなかなか高いので、行ってみたら確かに美味しいかった。
夜は、クパチーノの日本食屋Gochiのマウンテンビューにある二号店。クバチーノは行ったことがあるけど、こちらは初めて。しかし、まぁ盛況だし、なかなか美味しい。店は満席で、団体もいたけど、日本人がほとんどいなかったのは、びっくり。
アメリカ人も団体で居酒屋とかに来るんだね。一月から新年度で、キックオフとか異動とか転職とかがあるから、歓送迎会とかだったりするんだろうか。
今朝は、たまたま知人がサンノゼに来ていて、すぐ近くのホテルにいるというので、朝ピックアップして、Café San Jose で一緒に朝食。
彼とは、20年くらい前に知り合って、僕が無線ルーターを作るきっかけになったプロジェクトを一緒に行った。そんな彼も、多忙でもう何年も会う機会がなかっのだが、たまたまサンノゼにいるというので超久しぶりの再会。元気そうだし、やはり根っからのエンジニアだし、良い仕事をしているようで、話を聞いていてもうれしい。
その後、サンタクララで打ち合わせをし、次の打ち合わせのサンフランシスコのダウンタウンまで車で移動。朝をしっかり食べたので、昼食抜きにして時間をつくり、途中でいつものサドルショップでウェスタンハット、オリーブオイル屋でバルサミコを購入。
サンフランシスコの打ち合わせのあとは、マウンテンビューにもどって、もうひとつの打ち合わせ。
幸いに多少の渋滞はあったけど、思ったよりスムーズに移動できたので、7時前に空港でレンタカーを返却し、ホテルのシャトルでホテルに戻った。
夜は、いつもの居酒屋で、同じホテルに宿泊している、某社の研究者と一献。
それにしても、プラットホームやベンチャービジネスに対する考え方は、本当にアメリカと日本では違うことを、いろいろなとこで感じる一日だった。
明日からLAではじまるIEEE802.11Inerimに参加するため、車でサンノゼからLAに向かう。今回は、サンノゼ在住の某通信キャリアの研究者の知人が車で行くというので、それに別なメーカーの知人とともに便乗。
SJC〜LAは、20年くらい前にPCHを下ったことがあるけど、今回は5号線。Google Mapによれば、347mile およそ550kmの行程。
砂漠の中の一本道で、何もありません。両側にはアプリコット畑がひたすら続いたり、半端なく大きな牛舎と放牧場だったり。
途中、Santa CralitaにあるReyesというワイナリーを見学。比較的新しいワイナリーで、テイスティングできるのも2009年からのもの。七種類を選んでのテイスティングで、10$。シャルドネは、かなりフルーティな甘味で、バーチカルしてみたカベルネやシラーも、全体としてはフルーティ系。買ってかえりたいという気持ちは、あまりおきなかった。
夕方五時過ぎに空港近くのホテルに無事到着。一旦、荷物を解いた後、LAXに到着した同僚もピックアップして、みんなでトーランスの望という寿司レストランで夕食。寿司といっても、和食系は何でもある感じで、ちょっと過食気味なので、ご飯ものをパスして最後はざるそば。LAは、そばが普通に食べれるのがありがたい。
今朝から今回の出張の後半戦である、IEEE802 wireless Interim会合がいよいよスタート。通常は、日曜日の夕方のチェアミーティングからだけど、今回は僕のチェアするTGaiのアドホックが9:00からスタート。
とはいえ、参加者の集まりが逐次なので、午前中は身内でも個別な課題の調整という感じ。
昼食のあと、二時から正式にコールして、ミーティングスタートをし、一通り前回会合後の宿題に対するプレゼンを終了。現時点で大きな合意を必要な事項が二つあり、なんとなく今日の会合で方向性が見えた。
一方で、ロビー活動のほうでは、TGaiの早期導入に向けた提案があったりで、これはなかなか心強い雰囲気になってきた。それにしても、こういう動きをリードするのは、やはり外国勢で、日本のキャリアとかベンダーではないとこが、なんだか寂しい。
今回はタスクグループのチェアの欠員選挙があったり、次回はワーキンググループのオフィサー選挙があったりで、ロビー活動も活発になってくる気配がある。
夜は、隣のショッビングセンター内にあるハンバーガーレストランで、オーダーメイドハンバーガー。相変わらずのアメリカンボリュームだけど、ミートが柔らかくて軽いので、思ったよりさくっと食べれた。
部屋にもどって、現地時間の深夜にテレカンをひとつやって、やっと就寝。
IEEE802.11のInterimは、ロサンジェルスのCentury Plaza という、ビジネス街のホテルで、歩いていける範囲にレストランなどはほとんどない。
昼食は提供されるが、夕食はすぐ隣のWestFieldの大きなショッピングモールのフードコートか、そのなかのレストランが数少ない選択子となる。
そんなわけで、昨日は味千のラーメンで、今日もまた味千でうどんで、出張太りを調整。
このショッピングモールには、大きなスーパーマーケットもあるので、ここで知人らとワインを購入し、夜のセッション終了後に日本から参加している人が、十人以上も集まって部屋飲み。
昨年からサンノゼ在住の知人が、Paso Roblesのワインが最近は良いということで、推奨してくれていた。ちょうど、今回はサンノゼから車でLAに来たのだが、あいにくと五号線を南下したので、Paso Roblesへの寄り道は次の機会にお預け。
その代わり、この知人が先週、出張中に飲めるようにとスクリュートップに拘っているZenaida CellarsのZinfandelをプレゼントしてくれた。
これに隣のスーパーで買った、同じくPaso Robles のRobert Hallのピノ、さらに知人が購入したFrog's Leapのシャルドネを、みんなで楽しんだ。
いままで、Paso Roblesの名前は聞いていたけど、ちゃんと意識して飲んだのは初めてだったけど、二本ともかなり良かった。
やはり、一度これは現地に行ってみたいという衝動にかられてしまった。
Internet of Thingsということで、Google がNestを買収したり、今はものつくりのムーブメントを感じる。
ファブラボやキックスターター、インキュベーションセンターなども、こういう方向性を後押ししている。ものつくりの好きな僕にとって、このムーブメントは、とても嬉しくて、ワクワクさせられる。
一方で、とてもユニークで面白い企画を持つスタートアップが、ものつくりを軽く見すぎて、粗製濫造により痛い目にあうんじゃないかと、老婆心が起こる事例も沢山目にする。
いまのものつくりでは、圧倒的にソフトウェアによる機能実現が、製品の企画力や特徴を生み出している。また、EMSなどによりハードウェアの製造は、専門企業によってまかなわれている。
このため、設計されたものを、一定の品質で大量に製造すること事態は、プロによって達成される。ところが、EMSなどに発注する開発元にものつくりの経験が乏しいと、設計において利用環境、経年変化などによる信頼性変化等に対する品質保証的な思考が欠如する。
ものつくりは、ブランドメーカーとして、お客様に製品を提供する以上、製品品質にたいする社会的責務は、その製品が利用される限り継続して存在する。
そこそこの民生機器などをメーカーで設計、開発した経験者であれば、皆それになりに市場クレームや回収などの厳しい経験をしているだろう。
アニーリング試験などは、射出成形品に限らず回路などにも必要で、そういうことをして、自分の設計を評価することを、ハード屋はかならずやる。
ソフトウェアの場合は、動作の再現性が高いから、こういう行程を定常的に行わないこともある。
最近のものつくりムーブメントにある、ガジェットのようなものは、組み込み系の小さなシステムが多く、昔ならハードウェア屋が主担当だった領域で、ハードウェア屋が自らマイコンのファームを書いたりしていた。この時代は、マスクを起こしていたので、市場出荷後にバグがあったら、回収するしかなかったので、製品のリリースに対する緊張感はとても高かった。
ところが、いまはガジェット系もファームは、いくらでも書き換えることができるから、自ずとリリース前に製品をいじめ抜くことが減っている気がする。
こういう風潮が、ソフトだけならいいんだけど、ハードそのものも、信頼性試験などがないがしろにされているように感じるわけだ。
ものつくりは、製造原価率が高いから、ひとたび市場で火を噴いて回収などの憂き目にあったら、利益が消えるどころか、スタートアップなんかは、会社そのものの存在が簡単に脅かされる。
というわけで、ものつくりする人は、単に動くものを作るんじゃなくて、その信頼性なども、ぜひ意識してほしいと思うのは、年寄りだからだろうか?
水曜日の夜は、慣例のソーシャルが開催される。ここ数年は、ホテルか近くのレストランでの開催ばかりで、アトラクション的なものが無かったのだが、今回はダウンタウンのボーリング場での開催だった。
ボーリング場といっても、レーンの横にバーがあるというよりは、バーの中にレーンがある感じ。さすがに、レーンに出る人は、靴だけは履き替えないといけないけど、レーンの横のプレイヤーのベンチで、飲み物もおつまみも提供される。
LA開催ということもあって、家族連れで参加しているアメリカ人もいたけど、全体としては参加者が予定より少なかったのか、飲み物も食べ物も久しぶりに十分だった気がする。
ホテルに戻ったあと、ホテルのバーでTGaiのバイスチェア、エディターと今回の進捗と今後の進め方について確認。
その後、部屋にもどって、今夜も11人が来室...もっとも、今夜は日本人は3人だけ。 ということで、持参した日本酒(真野鶴)をサーブ。彼らも、いつものTGubメンバーなので、スコッチを持参してくれた。
それにしても、今回はすっかり僕の部屋やが立ち飲み屋になってる....orz
今日も当初予定に対して2スロットを拡張して、4スロット8時間のTGaiのミーティング。
今週のInterimで、TGaiは、Draft1.0に対する全てのコメントに対する回答と対応を採決して、Draft2.0の書面投票の開始を承認するつもりだった。
しかしながら、残念なことに1389のコメントのうち、57のコメントに対して、グループの合意にいたらずに持ち越しとなってしまった。
これは、技術的な面で大きな衝突があったというのではなく、完全に特定の担当者(セクション毎に担当を決めている)の準備、調整不足に起因してると言っても構わない状況だった。
グループで強調して作業をするときに、大事なことは関連の生じる、また生じる可能性のある他のセクションの担当と事前に調整するなどのコミユニーケーションだ。
特に、この標準化では、寄与文書の表現や体裁を、人が解りやすい形にすることが大事だ。これは、ベテランの担当者のスタイルがとても参考になり、それを参照にしたり、その人にメンターしてもらったりすることが重要になってくる。
しかし、今回の問題の担当者は、自然にテレカンで発表したりをせず、face to faceでいきなり寄与文書を出してくる。しかも、そのスタイルは、まったくの独自方式のため、それだけでものすごく修正が必要となる。
今回は、もうこの一人のために多くの時間を裂いて、今日などはWGのバイスチェアがone by oneで、横に座って指導したりした。
ここまで、やったけど、結局は時間の制約で、この担当者の担当したコメントだけが解決せずに残ってしまった。
こういう、一人良がりというか、強調作業の出来ない人は、なにも彼に限らず、グループの中に何人かいる。人とのコミニュケーションが苦手な人を、シャイな人と思うかもしれないが、僕から言わせればこういう強調作業に参加している場合は、たんなる傲慢と謙虚さの無さとしか思えない。
特に腹立たしいのは、これがとても難しい課題にぶつかっての結果ならわかるが、明らかにその作業に費やした時間が足りていないケースだ。
これは、外人に限らず日本人でもいて、いつもギリギリに寄与文書をサプライズで出してくる輩は要注意だ。そのため、いつも事前のテレカンで発表をするように要請しているのたが、残念ながら馬耳東風だったりする。
しかも、そういう輩って、会場で資料つくって、その間も普通にのんびりコーヒーブレークをしたり、他の仕事で抜けたりされると、もう二度とこいつに仕事を振りたくないと思ってしまうのだが、標準化ではそうもいかないとこが、ストレスだ。
結果的に、今回のセッションで予定より進捗が遅れてしまった、標準化は、まさに♫The Long And Winding Road♪、だけど♪It always leads me here♫と信じてがんばるしかない。
というわけで、今日は昼食を食べる時間も無く、夕方六時に徒労感とともにセッションが終わって、そのあとクロージングリポートなどを用意して、チェアミーティングで、九時過ぎにようやく解放された。
同僚らが鮨屋に出かけているといのうで、帰りにToGoしてもらい、ちょうど部屋にもどって暫くしたら届いた。
その後、またしても燃料が補給されて、今夜も8人ほどが、僕の部屋でBOF。今夜も、Paso Roblesものと定番のモンダビ。
しかし、今回は、月〜木まで、連続で僕の部屋が飲み屋になってしまった。....
一週間のIEEE802.11 Interimは、今日の午前中のクロージングで無事に終了。今回は、日曜日にTGaiのアドホックを開催し、さらに途中で三つのスロットを追加した。この結果、Plenaryやチェアミーティング、アドホックまでいれると、20コマ、40時間を超える会議をしていたので、さすがに疲れた。
それにしても、今日のクロージングは、いつにも増して笑えた。アゴラに、IEEE802.11 次世代無線LAN au に決定か?という記事で書いたけど、最後にこんな投票があった。
僕は、一応フェアネスを第一にするのがリーダーシップの役目なので、タスクグループ名の投票の決戦投票の前に、選択子の一つが日本ではメジャーな通信サービス会社のサービスブランド名である事を発言した。
それが影響したのかどうかは解らないけど、決戦投票では、一回目の投票と順位が入れ替わった。
また、初日の日曜日にチェアミーティングで提案したLTE-Uに対するトピックスも、Mid Week PlenaryのAgendaに採択されたし。決議したHEW-SGの目標についても、その目標の設定がタイムフレームに大してインパクトが低いのでないかという事をMid Week Plenaryで指摘したのだが、この発言もとある参加者からあとで褒められたのは、ちょっと嬉しかった。
標準化は、大規模で公認された談合の場だというのが、僕の持論なんだけど、そのなかでフェアネスのバランスをとるのは、標準化そのものを大事にするリーダーシップ達で、一応は各々の企業の名前をかぶってるけど、エキスパート達は、それとは別な意味で存在している気がする。
いうなれば、彼らは正しい参議院みたいな、良識の府の役割をしているのだろう。オフィサーの末席にいる一人とて、こういう部分に寄与できるような行動ができるようにしたいと、改めて感じた一週間だった。
これって、企業経営の社外取締役とかも同じかもしれない。
夕飯にいくまえに、BestBuyによったら、スマート○○のコーナーがちゃんと出来ていた。NestがGoogleに買収されて話題になったけど、ヘルスケアなどもふくめて、この類いがアメリカではどんどん出てくる。
しかし、家の空調のサーモスタットというのは、日本にはなじみの無い文化だから、このあたりは世界的な動向がどうなるのかは、まだまだ解らないな。
クロージングのあと、Holy wood hills にあるSunset Ranch で二時間ほど外乗。本当は、サンセットの時間にと思ったのだが、同僚に送ってもらう都合もあり、早めの時間になった。
もっとも、今日は曇り空で、夕日が期待できなかったし、逆に暑すぎずにちょうど良かった。ガイドは、子供の頃から馬に乗ってるコロラド出身の若い女性。他に客がいなかったので、二人でおしゃべりしながら、Holy wood hillのトップまでのトレイル。
乗馬は、圧倒的に女性が多く、こちらで外乗するときもいつもガイドは女性。しかも、みなさんスレンダーで奇麗な方が多いのは、大きな馬に乗ってるからそう見えるわけではないだろうから、やはり乗馬はダイエット効果があるのかしらん。
帰りは、タクシーでホテルにもどって、ロス在住の知人にピックアップしてもらい、空港近くのホテルにチェックイン。そのあと、Best Buyを覗いたりしながら、West LAにあるWakasanという日本食レストランで夕食。
地元民に評判のちいさな居酒屋さんなんだけど、魚も日本から空輸してるようで、かなり美味しくてご機嫌。ご飯ものは食べずに、最後はラーメンをいただきました。
IEEE802.11の会議中は、LAの高級ビジネス街であるCentury Plaza のハイアットだったけど、移動中日のため昨晩は空港近くのHoliday Inn Express.
ここは、IHG系列の中でも、Holiday Innよりお安い。安いと言っても、比較的新しいので部屋は奇麗だし、部屋のサイズも代わらないし、バスタプもある。そして、簡単な朝食もフリー。
アメリカのホテルチェーンのメジャーグループは、他も同様にクラスによって、いくつかのブランド系列をもっている。先週の土曜日に宿泊した、Hyatt Placeは、Hyatt系のロークラス。同様に、HiltonグループもHilton Gardenとか、Hampton innとかがある。
面白いのは、安い料金のロークラスになると、インターネットアクセスも朝食も無料だし、系列によってはフリーな夕食が出るとこもある。逆にハイクラスは、インターネットも含めて、なんでも有料だ。
たしかに、安いクラスのホテルにとまって、ケータリングでアメリカンブレックファーストを部屋でなんて人はいないから、まぁニーズにあってるのかもしれないけど、早い話が取れるとこから取ろうという仕組みなんだろうな。
そんなわけで、ホテルで朝食をとってゆっくりとしたあと、知人にピックアップしてもらい、雑貨屋などを覗きながら昨夜来たWest LAのWakasanでランチ。ランチのお弁当も、リーズナブルで美味しくて満足。
空港にいく前にサンタモニカのプロムナードによって、少し買い物。ここにファミリーマートがあるんだけど、看板はファミマ。
予定どおり夜サンノゼについて、今日はおとなしくホテルの前の居酒屋で夕飯して就寝。
IEEE802.11が標準化されてから二十数年が経過し、当初の予想を遥かに超えて無線LANは拡大成長してきた。当初は、赤外線なども含まれていたし、2Mbpsから始まった伝送レートも、いまや規格の上では6.9Gbpsで、実際の製品としても数百Mbpsが条件によっては出てる。(どこぞの新聞報道だと、もっと早いけど....)
そんな無線LANにとって、2014年〜2015年は、大きなターニングポイントになるかもしれないトピックスが、先週のIEEE802.11 Interimでもでてきた。
一つ目は、Qualcommが提唱しているLTE-Advanced in unlicensed spectrumだ。これは、従来のように携帯電話にWi-Fiを載せて、オフロードしようというのではない。キャリアの基地局でコントロールしながら、LTE-Aのフレームを、Unlicensed バンドで送受信するというものだ。
周波数資源が不足しているので、今後は電波の共用利用がとても鍵になるのだが、このアイデアは、同じ帯域をLTE-AとWi-Fiで共用することになる。共用というと、聞こえがいいけど、早い話が同じバンドで帯域の取り合いになるわけだ。
無線通信には、利用者各々が自立して、自分の無線装置で独自に運用する自営通信と、通信事業者が設備を構築して、通信サービスとして提供する事業者通信の形態がある。
自営通信には、工事現場や大きな施設などで使われているトランシーバーや、警察無線、消防無線など、さまざまなものがあり、無線LANもその一つだ。特に無線LANの場合には、従事者免許といって操作する人に免許が不要な点や、医療、工業、科学用の様々な方式で自由に使える周波数を共用していることが特徴だ。
様々な方式と共用というのは、逆に言えば品質の保証が出来ないわけで、所謂ベストエフォートなわけでもある。
これに対し、携帯に代表される事業者通信というのは、あくまで通信事業者が設備投資をして、運用し、通信そのものをサービスとして提供する。従って、提供側が対価に見合ったサービス品質を保証する。
有線通信網の世界では、End-to-End 自律分散というボリシーのインターネットと集中制御、支配の電話網に対比すると解りやすい。
そして、今年なにがはじまるかというと、無線LANが使ってたベストエフォートな電波も、集中制御網である通信事業者が主体で使うという議論だ。
まぁ、僕としては、インターネットで数年前に起きたNGN議論のデジャブな気がするけど、とにかく無線LANを支配したいという騒ぎ大きくなるということだ。
自由気ままに生きたて来た無線LAN娘が、大企業に嫁入りさせられるかどうかは、なかなか興味深い。
二つ目は、IEEE802.11でも、Wi-Fi Allianceでも、本格的に11bをなるべく使わないようにする取り組みが始まることだ。無線LANは、過去の規格との互換性を大事にしてきたので、いまでも11bの11Mbpsモードが必須となっている。このため、せっかく11g/n/acなどの高速な送信レートで通信できても、混在環境などではトータルパフォーマンスが落ちてしまう。
さすがに、もうこれらの高速モードが十分に市場に行き渡り、技術的にも成熟してきたので、そろそろこのモードとの互換性を必須から外さないかという議論だ。
先週のIEEE802.11では、正式にこのモードの利用を減らす提言に対して、市場性の面からの意見をWi-Fi Allianceに問う文書が採択された。加えて、セキュリティ面でもWEPの使用をなくすなど、過去との互換性を聖域視せずに、見直すという活動が今年から本格化する。
こちらは、いつまでも元カノとの思い出を大事にしてきた無線LAN男が、過去を吹っ切れるかどうかみたいな話だ。
日曜日の朝のサンノゼ発、成田行きの787にて、無事に今日の三時前に帰国。このANAのサンノゼ便 787は、過去に二回使って、二回とも787のトラブルで帰りが別な経路での帰国となった。
というわけで、果たして今回も二度ある事は三度あるなのか、三度目の正直なのか、ギリギリまで不安と期待が交錯していた。実際に、この半月くらいの間にも、他社便ではあるけど、バッテリーの発煙や燃料漏れなどのニュースもあったので、まったく楽観できなかった。
今回も、無事にチェックインして、ラウンジにいったけど、前回はラウンジにいる間に遅延、遅延、遅延...となって、急遽LA経由に変更するという大騒ぎだったから、とにかく飛ぶまでは信じてなかった。もっというと、仮にテイクオフしても、いつ引き返すか解らんしとも思っていた。
でっ、結果からいうと無事に成田につきました。しかも、風が弱かった事もあり、1時間以上の早着だった。
そういえば、国際線で同じCAさんに二度会う偶然は何回かあるけど、三回あう運命には、まだ巡り会っていない。
なんでもそうだけど、一度や二度では、定性的な評価は出来ないという事か。
夜は、来日中のシリコンバレー在住の知人と、新宿の事務所で打ち合わせしたあと、時差調整飲みして帰宅。
このページは、RSS Feedで、Twitter->Facebookというように、公開しているのだが、今日は改めて拡散率の差を認識した。
基本的には、僕の備忘録なので、99%他人にはどうでも良い事を書いてる。しかも、見え見えかもしれないけど、一応第三者の固有名詞などは、晒さないように注意を払っている。
そんななかで、まぁ組織だったり人だったり、顧客だったりに対する愚痴というか批判めいた事も書いてる。
加えて、産業界というか自分の業界の気になった事は、あるていど他人と共有したいということもあって、解説的に書いたりもしてる。
たまたま、一昨日の記事は、ぼくはそれほど気にしてなかったのだが、気になる人は気になったらしい。そして、そこそこの皆さんがFaceBookでシェアとかしてくれたため、かなりのアクセスがあったみたいで、ちょっとびっくりした。
こういのみてたら、ネットのなかで、情報の拡散に影響力のある人、ベスト100とかを、ぜひ知りたくなってしまった。
新しい企画や技術の話をするときに、相手の理解を進めるために、仮のユースケースや、本質は一緒でも事象の異なる他の事例、あるいはもっと抽象的なメタファーを使って説明することを良くする。
ところが、中途半端に相手がその事例とかに知識があると、これが地雷になることがある。
「例えばさぁ.....××なんかを使って....」とか説明すると、いや××は、○○ですよねみたいに、そこにスティックされちゃって、最初の「例えば」が、どっかに飛んでいっちゃってる。
こういう人と話しをすると、もう何をいっても理解されない。特に、相手が特定の技術や製品に既に入れこんじゃってる場合、その課題につぃて、こういう手法でコメントしても、その例えそのものの否定に終止して、本質的な議論にならないことがある。
今日は、なんかそんな打ち合わせが続いて、とてもぐったりしてしまった。
昔、非技術系の営業の若手に、技術の解説をする上で、「例えば、キャバクラでさぁ....」とか「例えば、好きな女の子がいて....」みたいな話をし「凄ーく良く判りました」と言われて一安心したと思ったら、判ったのは、その事例の話だけだったというのが良くあったけど、あのほうが疲れないな。
震災以後、僕の周りにはエネルギーに関係する研究をしている人が実に沢山いる。これは、当然ながら重点的な課題として、この分野が認知され、諸々の研究助成などが後押ししている事が大きい。
天の邪鬼な僕は、こういうムープメント(一過性ではないとは思うけど)には、ついつい距離を置いてしまうので、スマートなんちゃら系の領域には、自ら手を出していなかった。
今回、山梨県つながりで、中央コリドーのネットワーク委員会の中のエネルギーWGというWGの座長を引き受ける事になり、今日はその第一回の会合だった。
このWGでは、中央コリドー域で、エネルギー利用効率の最大化を計るための政策提言を取りまとめて、関連する実験プロジェクトを推進し、域内におけるエネルギー関連の産業セクターの創出と活性化を計るこを目的としている。
こう書くと、なにがなんだかなので、一応今日の第一回には、僕なりにもう一歩突っ込んだ具体的な事例のポンチ絵を用意して紹介した。詳細は、まだ公開できないけど、山梨に根強い文化的な習慣にヒントを得、エネルギーの地産地消を進める仕組みの実証をしようというものだ。
僕は重電関係は、過去にちょっとだけ絡んだ事がある。僕は、高校が電気科だったのだけど、電気科は、学外研修旅行で、長野県の梓川水系のダム見学が組み込まれていた。この旅行では、梓川水系の各発電所を見学して、宿泊は電気館(記憶がたしかなら)とかいう、ダム建設のために作られた施設の宿泊施設に泊まったりした。
また、文化祭の恒例展示として、揚水発電の展示をしていた。これは、先輩達から引き継いだ小さなフランシス形ポンプ水車を四階建校舎の一階に設置し、屋上に仮説プールを設置してデモするものだった。僕は、基本的に電気系はそんなに好きじゃなく、趣味的には高電圧といっても自然空冷管のプレート電圧どまりで、せいぜい3kv程度までだったから、あまり積極的に参加しなかった。
もう一つは、1986年頃につとめいた会社で、送電線交渉点評定装置 FL(Fault Locator)の担当だったことがあるくらいだ。この仕事の話は、後々通信事業に参入した電力各社の人たちと交流するときには、とてもよい共通のネタになった。
というわけで、電力計のお仕事は、比較的疎遠だったのだが、今回のWGを機会に、少しはエネルギー問題にも寄与できたら嬉しいな。
もっとも、会合のあとの懇親会は、エネルギーではなくて、お酒の地産地消で盛上がったけど。
今夜は、アジアを中心に活躍してる知人が主催の春節を祝う新年会に顔を出した。
彼は、ベンチャのファンドマネージャとして多くの実績を出していて、いまは香港と日本を行き来している。今日の会には、中国に駐在していた日系企業の人から、いま話題のシリコンバレーの某ベンチャーの起業家と、多彩な顔ぶれだった。
途中から、この起業家と同じテーブルになって、彼が自社の手がける製品や戦略を、VCの人に熱く語るのを横で聞いていたけど、とても勉強になった。やはり、シリコンバレー系の人は、語り口が巧いし、ちゃんとコンセプトが明確に判るようなキーワードコピーを持っている。
彼の製品にもWi-Fiが搭載されていて、僕の進めてるIEEE802.11aiとの親和性が高いので、今度は日を改めて昼間にディスカッションをするのが楽しみだ。
最終のかいじ号で、山梨に20日ぶりに戻ったのは深夜1時だった。orz..