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2014-01-01 2014年 謹賀新年

_ [MISC] 2014年 謹賀新年

  皆々様

  新しい年の初めに、近況報告とご挨拶をいたします。

 さて、今年は、山梨県北杜市須玉町にて、元部下や同僚らとともに、カウントダウンで新年を賑やかに迎えることとなりました。

  長い事、年明けは地域のお寺の除夜の鐘が聞こえるくらいの静けさの中で迎えておりしまたので、若い人たちと一緒に宴の席で新春を迎えるというのは、とても新鮮です。とにもかくにも、無事年越しをすることができたことは、ひとえに公私ともにご指導いだたきました皆様のお陰と感謝しております。

  一方、先の大震災から既に三年目を迎える中、原発事故の収束も時間がかかり、いまもって心ならずとも厳しい新年をお迎えの皆様には、新しい年が皆様の平穏な日常へと続くことを祈願しております。

  さて、昨年の私の大きな変化は、7月末に(株)アライドテレシス開発センター取締役を退任したことであります。とはいえ、実質的には、同社からの業務委託により、ルート研究室 室長の業務を継続することとなり、従来どおり無線通信及びインターネット関連の研究開発業務を行なっています。

 この一連の業務のでは、最大のエフォートである、チェアを務めるIEEE802.11aiの標準化活動が佳境を迎えつつあります。

  この標準化では、昨年2月にWi-FILS推進協議会や総務省の協力のもと、京都大学で実証実験を行い、その有用性を広く理解いただくことができました。

  これにより、標準化活動も、昨年夏には、最初のDarftである1.0がワーキンググループに提出され、現在は2.0に向けた修正活動が行なわれています。

  あわせて,無線LANの市場形成に重要な役割を担う,Wi-Fi Allianceにおいても、互換性試験に向けた標準化への取り組みを提案する等、いよいよ標準化制定、普及への活動が加速しつつあります。

  とくに、近年の公衆無線LANの利用シーンの拡大、スマートフォンによるトラフィックの急増にともなう、無線LAN環境の改善に期待する声も高く、昨年は講演会、雑誌、記事などでも広くこの標準化を取り上げていただきました。

  昨年のIEEE802やWi-Fi Allianceにおいては、いくつかのオフィサーポジションに日本人の研究者が着任し、そのプレゼンスが大きくなりつつあり、とても頼もしく感じる一年でもありました。

 一方、山梨大学大学院医学工学総合教育部 機能材料システム工学専攻 博士課程の社会人学生として取り組んでいる「実電波を発する事無く、空間伝播から物理層、アプリケーション層までの全てのシステム要素を交換プログラムできる無線エミュレータによる仮想無線テストベッド」は、ようやくシステム全体が稼動し、その有用性を実際にデモできる研究成果を得ました。

  すでに、この成果をもとに民間での商用化提案なども行い、昨年末に行なわれた展示会での発表は、新聞記事に取り上げていただいたほか、情報処理学会のDPSワークショップにおいて、デモ賞をいただくこととなりました。 今年は、これらの成果を整理し、学位論文としての取り纏めを行なうべく注力していく所存です。

  加えて、一昨年に続き、山梨大学において、四年生を対象とした全学部共通の講義として「ベンチャー経営論」を、非常勤講師として講義させていただきました。この授業では、学生諸氏への講義が目的ではあるのですが、私自身が学生諸氏からとても良い刺激を受け、逆にここ数年忘れていたベンチャースビリッツを再燃させられています。特に、昨年から顕著になりつつあるベンチャー育成の気運は、日本のみならず世界的なムープメントも感じる事から、自分も含めて多くの起業家が活発になる切っ掛けが作れればと感じています。

 これと関係することですが、社外取締役を拝命している、元部下が起業した多カ国語通訳サービスのベンチャー企業は、昨年大変残念な事に、多くの経営上の課題が露呈しました。幸いにこの会社では、経営統合した上場会社の適切な支援、指導のもとに、より良い事業成長への再整備が整い、新しい成長へ向けた積極的な展開が昨年末よりはじまりした。

  これら一連のベンチャー経営にかかる事案は、私が経営における座右の銘としている「企業は社会の公器である」を、再認識させるだけでなく、社会の機関となるべき企業を創出するイノベーションに、再び取り組むべきという天啓を与えてくれたと感じています。

 そこで,今年は、長年広く携わってきた通信、電機、電子等の分野を、より大局的に俯瞰し、次世代のよりよい社会作りの礎となりうるイノベーションの創出に取り組んで行きたいと思っています。

 最後に、私事ではありますが、代表をつとめる知的障害者の地域生活支援を中心とした活動を行うNPO楽っ子は、障害者自立支援法に基づく、地域生活援助事業、短期入所事業をすすめておりますが、こちらはなかなか専従できずにスローな展開となっております。関係皆様の周辺で、このような事業、施設のご利用に興味のある方は、ぜひともご相談いただければ幸いです。

 以上、相も変わらず、無線と有線、学術界と産業界の境界における仕事を中心に活動しておりますが、昨年からの大きな潮流として、周りに田舎暮らしや一次産業へ感心をもつ方が増えたことがあります。残念ながら私自身は、山梨での耕作の機会が減った事から、耕作範囲をかなり縮小せざるを得ませんでした。さらに、これに追い打ちをかけるように、猿、鹿による獣害は、一向に収まらずに苦労させられてしまいました。それでも、ある程度は自然の恵みを堪能できたことは、やはりありがたいものでした。

 個人的には、昨年3月に初めて体験した乗馬にすっかりはまってしまいました。このため。我が家から車で10分くらいの明野にあるクラブでレッスンを頂いたり、出張先のハワイやアメリカで、時間をみつけてトレッキングしたりしています。

  今年は午年ですから、昨年以上に人馬一体を目指して、馬にも自分にも心地よい騎乗ができるように、励みたいなと思っています。

  また、昨年も多くの同僚、友人、知人の方が、南アルプスと八ヶ岳の眺望だけしかない拙宅に集い、楽しい一時をご一緒させてもらいましたことは、なによりもかけがえの無い想い出となりました。

 皆様ご多忙とは存じますが、お近くにお越しの節は、ご遠慮なくお寄りいただければ幸いです。

 以上、長くなりましたが、近況の報告と新しい年の抱負を述べさせていただきましたが、本年も引き続きよろしく御願い申し上げます。

  最後になりましたが、皆々様にとりまして、新しい年がより幸の多き年となりますようお祈り申し上げご挨拶とさせていただきます。

  2014年1月 


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