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2014-01-15 似非大企業病

_ [仕事] 似非大企業病

  3.11の時にTwtterが落ちなかったことの裏話の記事で、自分の判断で日本向けサーバーの増設予定を繰り上げて対処したスタッフの以下の言葉が紹介されていた。

  『会社やボスの命令で体を動かすのではなく、会社や社会のためにどうすればいいかということを判断して体を動かしなさい。あなたがこの会社に勤めている限り、自分自身の判断で行動しなさい』 

  これって、本当に大事なことなんだけど、どうもヒラメ型中間管理職が増えてしまう大企業病などにかかった企業では、残念ながらこうはいかない。

  このケースで大事なことは、こういうボリーをボスが持っていて、部下を信じて権限委譲をしていることが大きいのだが、それがTwitterという成長著しいベンチャーの中だというのが凄い。

  ベンチャーの場合は、当初はファウンダーのカリスマが企業を牽引して成長するのだが、そのリーダーシップの強さ故に、権限委譲ができないというパターンに陥る企業も多い。

  ある規模を超えた大企業だと、組織というシステム機能が働くので、かならずしも指示されたことしかやらない、自分で考えない社員でも、それなりにボジションもある。

  ところが、その領域に達しない会社では、こういう会社やボスの命令でしか仕事をしない人は、企業の衰退とともに一気に苦しくなる。つまり、何らかの要因で、企業が存続しなくなったりして、望まずににその企業から外に出ることになった時に、結局仕事の出来ない人になってしまう。

  それがいつ訪れるかは、要因や環境でバラバラだけど、もう十分に年齢がいってしまった人や、ヒラメ型になっていない若い人は、なんとでもなるだろう。

  問題は、中堅というか中間管理職だ。だいたいこのクラスの人は、子供が就学前か小学生くらいなわけだが、こういう人は、たとえば五年後と十年後に、顔色を伺うボスという存在がなくなって、外に放り出されたりすると、生活に一番コストのかかる時期だったりして、かなり大変なことになる。

  このクラスの人で、企業の状況にセンシティブは、うまく転職したりするけど、中途半端にヒラメ型で巧くやってたきた人は、意外と会社の内部事情に精通して、立ち回りが巧いだけで、社会の中で潰しが効かないし、そんな不足事態が起こるなんてことさえ、考えていない。

  だから、僕は中堅クラスこそ、会社やボスの命令で動くのではなく、社会に対し、顧客に対して、どうするべきか、どうあるべきかを自分で考えて仕事をしてほしいと常々思ってる。

  とくに、中小企業の場合には、大企業とは、環境の変化の可能性が高いのだから、なおさらだ。


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