最近、無線LANの世界では、キャリア系の方達が無線LANをもっとコントロールしようという動きが活発になってきている。これは、インターネットで数年前に起こったNGNの動きにとても近い感じがする。
ベストエフォート、自律分散でも提供帯域や品質が右肩上がりに上がってきたものが、ここに来て頭打ちになってきたので、ここぞとばかりに、帯域予約、集中制御型的な提案がでている感じだ。
しかし、技術的な品質向上の話しと、政治的というか文化の話しは違うのに、なぜかこういう提案をしてくる会社や人って、思想がインターネット以前のままだったりする。
既に標準化やグローバル化で、多くの産業モデルが垂直統合型から水平分業型になり、Ecosystemを如何に構築して、その中でプレゼンスを確保していくかが重要時代なのに、神様指向や神様依存だったりするわけだ。
こういう輩の提案の特長は、具体的な課題の明確化や次のプロセスへのインタフェースや、責任分解点等不明瞭な事だ。
まぁ、神様というのは、細かい事は言わなくても、なんとなくお腹が空いたとか、ちょっと暑いよねとか、使いづらいよねというよな、主観的な指摘だけしておけば、あとは下々が何とかすると言うのが根底にあるのかもれしない。
しかし、Ecosystmeは、主従の関係ではなく、協調の関係なのだからEcosystemの中に自らの立ち位置を確保し、自らのすべき事、周りのすべき事を認識し、その役割と責務を明確にしたアイデアと活動をしていかないと、結局は何も成果を得る事が出来ず、自己満足で終わるだろう。
無線LANの世界は、今までの自律分散なインターネット的な思想、文化体系のなかに、どんどんインカンバントな思想の人が入ってきていて、ちょっと混沌としはじめている。
数年前に、インターネットで起こったただ乗り論とか、 NGN的な事が、どうなったかというと...ry)
さてさて、無線LANのこういうムープメントは、同じ運命になるのだろうか?